恋愛

2021年04月29日

先日職場の女性に振られました。もう1か月ほど前のことです。

もちろんショックはショックでしたけど、というか、いま「でした」と言ったのはつい2.3日前からその子がどうでもいい存在になってしまったからです。


ついこないだ前で大好きだった女性が軽蔑の対象に
これまで振られたことは何度もあれど(去年も職場の子にね。ほとんどの同僚さんは知らないが約二人ほどは知っている。いや正確には四人か)やっぱり振られても好きなんですよ。当たり前だけど。それは今回も同じでした。好きなのに、物理的には手が届く距離にいるのに、心理的には100億光年の彼方のような、もう気が狂いそうで狂いそうで。

その子は短期限定で入ってきたんですが、人手不足なので契約延長しませんかと上司から誘いがあったというのは聞いていました。私としてはすごく気になった。だってもし続けるとしたら狂おしい状態がずっと続くわけでしょ。

数日前に続けるということを聞き出したんですが、そのときとは違い、いまはどうでもいい存在に成り下がってしまいました。続けてもいいし続けなくてもいい。

嫌いじゃないんですよ。嫌いなら好きの裏返しでしょう。振られた腹いせにストーカーに変貌するような奴は好きな気持ちが裏返って相手の嫌がることをしてしまうわけで。ストーカー自身は「純粋に相手が好きだから追いかけてる」と思い込んでるんだろうけど、あれは「無意識の嫌がらせ」だと思う。

でも、私のいまの気持ちは「どうでもいい」。いや、もっと正確にいえば「軽蔑」ですね。

まだ振られる前、二人だけで一緒にお昼を食べたことがありました。その子は同僚さんのYさんが嫌いでそれが理由で毎日辞めたいと思いながら仕事してると言っていたんですよね。で、私の知らなかったYさんの言動を教えてもらい「社会人失格」って非難してたんですよ。Yさんはその子が思うような人ではなく、ただ仕事熱心で、かつあまりに正直なので言い方がきつくなるだけなんですけどね。まだ若いからか、そのへんの微妙なところがわからないらしい。

それはともかく、その社会人失格の言動というのを聞いて私もさすがに「Yさん、それってどうなの?」と思いました。社会人失格は言いすぎかもしれないが、ちょっと子どもじみてるな、と。

でも、ついこないだ、その子自身がYさんとほとんど同じ言動をしているのを見てしまったのです。

私もYさんと同じで真っ正直な人間なので、言っていることとやっていることが乖離している人間は軽蔑します。言ったことは行動で示す。何らかの言動をやってはいけないことと非難したのなら同じことを自分がやっては絶対にいけない。


匂いが変わった!
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好きな人が嫌いになるということは人生初です。かつて同じ人に17通もラブレターを書き続けたことがあって、その人のことはこの日記を書き始めるまで忘れていたけど、嫌いになったわけではない。

でももっと驚くべき変化がありました。

その子の匂いが変わったのです。いや、同じ匂いだけど「いい匂い」が「いやな匂い」に変わったんです。

その子は香水をつけているのか、それともシャンプーの香りなのか、はたまた体臭なのか、ともかく、とてもいい匂いがしていたんですね。甘くてやわらかくてほんのり控えめな人柄そのものみたいなとてもいい香り。それを嗅ぐだけでキュンとなっていました。それは振られたあとも同じ。そんないい香りのする人が永遠に手の届かないところまで行ってしまったことが狂おしくて狂おしくて。

ところが!

軽蔑の対象になり、どうでもよくなった途端、その匂いがとてもいやな匂いに変わってしまったのです。

これはもうあまりに衝撃の体験で、あんまり聞いたことないし、いま書いてる小説のネタに使えるんじゃないかとさえ思う。

調べてみると、他人の匂いでいい香りがする場合は、遺伝的に自分と合っているらしいんですね。合っているというより正確には遺伝的にかけ離れているといい匂いがする。だから遺伝的に近い父親の匂いを娘が嗅ぐと悪臭にしか感じられないそうです。

遺伝的にかけ離れているということはつまり子どもを作るのに適しているということ。

生物界になぜオスが存在するのか、というのはいまだに解明されていないそうです。メスだけで単性生殖で子どもを産んだほうがたくさん産めるでしょ。でもそれだと子どもも孫も子孫は全員自分とまったく同じ遺伝子をもつんですね。その場合、いまのコロナ禍のようにパンデミックが起きると子孫が全滅して自分の遺伝子を残せない。だからオスという別の個体と遺伝子を掛け合わせて子どもを作れば、Aというオスとの間にできた子どもは全滅しても、BやCとの間にできた子どもは生き残れる。それでオスが発生したんじゃないかというのがいまのところ有力な説のようですが、まだはっきりとは言い切れないらしい。

閑話休題。
その子のいい匂いは香水かシャンプーかリンスかは定かではないけれど、少なくとも体臭ではないことがはっきりしました。

だって、体臭ならいくらどうでもいい対象に成り下がっても遺伝情報は変わらないのだからいやな匂いに変わったりしませんよね。変わったということはあの匂いは人工的な香りということです。そしてそれがいまの私には耐えられないほどいやな匂い。すれ違うのも嫌なんです。人工的な匂いだから、軽蔑の対象になってしまったために脳がいやな匂いだと感じるようになったのでしょう。

先に、その子が会社と契約更新してもしなくてもどちらでもいいと言いましたけど、やっぱり辞めてほしいかな。

振られても好きだった頃は、辞めてくれたほうが心が軽くなるけど、それでもやっぱりあの涼しげでやさしそうな目を見ると心が安らいでた。永遠に手が届かなくても、好きな人が目の前にいるのはやっぱり張り合いになる。私も男だから好きな女の前ではかっこつけたくなるし。

何よりもあの匂いは本当に心安らぐいい匂いだった。それがいまや鼻を刺すような悪臭でしかない。

これはほんと小説のネタに使える。もう2か月近く中断しているのでいまからでも続きを書きたいけど、まだ体調が万全じゃないからゴールデンウイークはおとなしくしています。


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2020年01月16日

2020年1月期に見始めたドラマとアニメは全部で6本。

見始めた順に簡単な感想を。


『贋作 男はつらいよ』
これはきつかったですね。桂雀々はまだ芸達者なほうでいいんですが(でも渥美清のほうが百万倍は上)常盤貴子の芝居とか見てられない。どうしても倍賞千恵子と比較してしまう。他の面子も同様。
お話がどうとかいう以前に、というか、同じ話じゃないですか。同じ話だからこそ役者の芝居で魅せてくれないと見てられない。第1話でリタイア。


『映像研には手を出すな!』
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『四畳半神話大系』の湯浅政明監督が5年ぶりに手掛けるというテレビアニメ。
第1話では「メタ・アニメ」なのかな、と思ったら、第2話では特別そういうわけでもなく、アニメ好きが自分たちが作ろうとしているアニメの世界で楽しく遊んでいるだけというか。登場人物たちは楽しいんだろうけど、見ているこちらは少しも楽しくない。出演している芸人たちだけが楽しんでて少しも笑えないバラエティと同じようなものか。
次回以降の展開に期待します。


『pet』
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東京時代の恩師である村井さだゆきさんがシリーズ構成をなさっているということで見始めたんですが……うーん、これは面白いとか面白くないとかいう以前に私には合わないです。世界観なのか何なのかはわからないけど。恩師の作品ですが2話の途中でギブアップ。


『知らなくていいコト』
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吉高由里子の作品はすべて見るようにしています。女として魅力があるとは思わないけど、女優としては素敵すぎる。なぜなら「主役しか似合わない」から。あんなに個性豊かな役者が脇にいたら主役の邪魔になってしまう。だからこの子が脇役の作品って私はデビュー作の『紀子の食卓』しか知らない。あの映画でも異彩を放っていました。(もう14年前!)

それはともかく、この『知らなくていいコト』はなかなか大きなテーマを扱っていますね。

母親が死ぬ直前に「あなたはキアヌ・リーヴスの子だ」と言い、まさかとは思いつつも喜んでいたら、実は殺人犯の娘だった。第1話では「殺人犯の遺伝子」を理由に彼氏に振られ、第2話では「DNAマッチング婚活」なるものが取り上げられる。

市川由衣(何でこんな役で出てるんだろうと思ったら、そういうことかという展開でしたね)のセリフがすべてを象徴しています。

「洗脳じゃありません。科学です」

洗脳は宗教の分野だとでも言いたいのでしょうが、いかんせん、科学もまた宗教なんですよね。たいていの科学者(特に数学者や物理学者)は神の存在を信じているらしいですから。

DNAの魔力を信じて吉高を振った重岡大毅と、そんなものなどどこ吹く風と彼女が殺人犯の娘と知りながらプロポーズした元カレの柄本佑。一人の女をめぐる二人の男の対立がこの物語を貫くメインの葛藤ということになりましょう。

そこに「科学」と「宗教」がどう関わってくるのか。いや、科学など私にはどうでもいい。「宗教」の領域に踏み込んでくれなくては意味がない。

「好き」という気持ちだって「宗教」ですから。


『彼らを見ればわかること』
耐えきれず20分ももたずにリタイア。なぜ小説家に脚本を書かせたんでしょうか? 脚本家に小説は書けても小説家に脚本が書けるとはかぎらないのに。戯曲>シナリオ>小説の順に難しいのは常識です。


『コタキ兄弟と四苦八苦』
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前作『獣になれない私たち』は好きになれなかったけど、『逃げ恥』の野木亜紀子さんの新作ということで見始めました。開巻早々「監督:山下敦弘」と出たので不安になりましたが、テレビドラマは映画ほど監督の色が出ないのか、あまり間延びしてなくてホッと一安心。

常識的な兄と非常識な弟という鉄板設定。しかも未婚の兄に対して弟のほうが人情味があってモテそう(既婚)というこれまた鉄板設定。

この二人は『第三の男』のジョゼフ・コットンとオーソン・ウェルズですよね。人情よりも社会正義を重んじるジョゼフ・コットンが古館寛治で、不正を犯したオーソン・ウェルズが滝藤賢一。女=アリダ・ヴァリ=市川実日子は、違法だけどやさしさを見せる滝藤賢一を選び、社会正義を貫いた古館寛治は決して選ばれない。

それだけなら名作を焼き直しただけですが、滝藤賢一も妻から離婚を迫られているのにサインできない。「他人の離婚届なら簡単にサインできるのに」というセリフがこのキャラクターをより深いものにしていると感じました。

この作品も二人の男がメインの対立軸ですね。

『知らなくていいコト』と『コタキ兄弟と四苦八苦』、どちらに軍配が上がるか。

どっちも頑張れ!!!





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