新型コロナ

2021年09月06日

モデルナワクチンを2回接種してもらいました。さすがに2回目の副反応は噂にたがわぬきつさでした。体験記をできるだけ詳細に簡潔に記します。個人差がかなりあるみたいですが、ひとつの参考として。
ちなみに、私は40代後半の男性です。接種してもらったのはモデルナのワクチンであり、ファイザーではありません。
文中に出てくる「〇日目」というのは接種した日を起算日としています。つまり接種した日が1日目、翌日が2日目となります。


1回目
1日目
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12時ちょうどくらいに接種。1日目はたいしたことないと聞いていたので2本立ての映画に行きました。1本目を見終わった頃(接種から3時間半後)くらいには少し腕が痛くなりました。

が、寝る前にはかなり痛くなっていました。少しずつ痛みが増していたみたいで、なかなか気づけなかった。気づいたときには肩より上に上がらないとよく聞いていた通りの症状に。痛み止めを常備していないので右を下にして寝ましたが、2時間ほど寝たところであまりの激痛のため飛び起き、それから一睡もできず。

翌朝、ツイッターで一睡もできなかった旨のツイートをすると、フォロワーさんから「ロキソニンという痛み止めが抜群ですよ」と教えてもらいました。で、近くの小さな薬局に買いに行ったんですが「ここには置いてません。もっと大きなところならあるかもしれませんが」と言われ、わざわざ電車に乗って繁華街まで行きました。駅を出てすぐのだいぶ大きめの薬局で聞いても「置いてない」と。じゃあどこに? 「薬剤師がいる薬局でないと置いてないんですよ」という。そこで神戸では有名なオーエスドラッグという薬局に行きました。

すると「ロキソニン飲んだことありますか? なければ売ることはできません」と冷たい応対。ただ私は数か月前に歯医者で処方してもらった痛み止めに「ロキソニン」と書いてあったので、それを伝えると売ってもらえました。500円。「ワクチンは今日打ったんですか? 昨日? それならいいですが、今日打ったのなら注意が必要です」と薬剤師は釘を刺していましたが、目当てのロキソニンが手に入ったのでご満悦で帰宅し、少し腹に何か入れてから飲みました。劇的に痛みが緩和され、その夜は安眠できました。


2日目
起きたときはまだ痛みが残っていたので念のためにロキソニンを飲みました。でも、1回目の副反応はほぼここまで。

3日目は痛みは完全になくなりました。4日目にまた少し痛くなり(ほんの少しだけ。充分耐えられる痛み)7日目、10日目あたりにも痛みが。7日目には手首がかゆくなったりもしました。

しかし、この程度の副反応はまだかわいいものです。問題は2回目です。


2回目
1日目
11時40分に接種。接種前の予診で医師に質問しました。薬剤師が「接種当日にロキソニンを服用するのは注意が必要」と言っていたので、当日に飲んでもいいか、と。
答えは「まったく問題なし」。ただ「すでに飲んでますか?」と訊かれました。ノーと答えましたが、仮に接種を受ける前に予防的に飲んでいるとワクチンの効果が半減するらしいです。あくまでも痛みが出てから飲むことが肝要とのこと。

晩ご飯を食べた頃にはだいぶ痛くなってきたのでロキソニンを飲みました。でも1日目はそれだけ。熱もないし、ロキソニンを飲んでいるのでそれほど痛みもない状態で床に就きました。


2日目
午前4時に悪夢にうなされて起きました。熱はこのときまだ37.3度。頭痛、関節痛、悪寒があり、とにかく苦しい。まったく眠れず、5時37.6度、6時半37.9度と上がっていきました。

まだ腕が痛かったのでロキソニンを飲みました。すると、8時にトイレで起きたとき、体がかなり軽くなってたんですね。熱は36.7度。救われた気持ちになりました。かなり苦しかったけど短時間ですんでよかった、と。

そのあと、ワイドショーを見たり、録画した映画を見たりして、昼ご飯を食べて12時半ごろ寝ることにしました。4時までしか寝てなかったので寝不足だったのです。


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14時ごろ起きてギョッとなりました。頭痛と倦怠感が戻ってきているのです。熱を測ると37.6度。ウソやん! また寝て16時半ごろ起きると今度は37.9度、18時には38.2度と、これまで一度も破られなかった38度の壁を破る事態に。

副反応にも第2波とかあるのかと訝しんでいましたが、違いました。ロキソニンには痛み止めの他に解熱作用もあるので、それで下がっていただけだったのです。痛み止めとして買ったから盲点になっていました。

ネットで調べると、「副反応で高熱が出た場合、市販の解熱剤を服用することは何も問題がない」と複数のサイトに書いてあるし、接種会場の医師が言っていた通り、「接種前に服用するとワクチン効果が半減」とも書いてありました。これはほんとに注意が必要です。

熱を少しでも下げようとロキソニンを服用。すぐ下がってはくれるし、頭痛や関節痛も緩和してくれるけど、倦怠感はどうしようもなく、午前中に見ていた映画の続きをのんべんだらりと見ていただけ。明日の朝には治っているだろうかと祈る気持ちで就寝しました。


3日目
朝7時に起きると、37度ちょうど。ちょっとは下がったかと安堵しましたが、倦怠感がひどいので朝食を摂ったあと寝ることに。熱もたいしたことないし、腕の痛みも頭痛もかなり緩和されたのでロキソニンは飲まず。

すると、13時すぎに起きると37.7度に上がっている。これはいったいいつまで続くの? ネットで検索すると副反応が2週間も続いた人の話が載ってたりして、戦々恐々。昼ご飯を食べたあと、また熱冷ましのためにロキソニンを飲み、祈る思いで寝ました。


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19時に目が覚めると、36.3度! またロキソニンの効果というだけの話かもしれないし、喜ぶのはまだ早いと自分に言い聞かせたものの、倦怠感がほとんどなく、頭痛も関節痛もまったくない。これは完全に収まったと見ていいのでは?

20時に熱を測ると、36度ちょうど。ここで確信しました。やっと終わった、と。


まとめ
①接種前に痛み止め・解熱剤を飲むのはワクチン効果が半減するから絶対ダメ!
②しかし、ロキソニンは薬剤師がいる薬局でないと置いてないので探すのが大変。事前に買っておくとよい。バファリンでも同じ効果があるようですが。
③私は1日目は腕の痛みのみ。2日目はそれに加えて発熱、頭痛、関節痛、悪寒、倦怠感と典型的なパターン。
④しかし3日目まで続いた人は周りにはいないので目の前が真っ暗になることも。いつか終わると信じて解熱剤を飲み、ひたすら寝ることが肝要。
⑤解熱剤を飲んだ場合は、熱が下がってもすぐ安堵しては痛い目に遭う。解熱剤の効き目が薄れた頃にまた熱が出る可能性が高い。平熱に下がって安定するまで油断は禁物。


3回目がもしあるとしたら、そのときも同じように3日目まで副反応があるんでしょうかね? まぁ一度経験しているから今度はだいぶ楽観的に対処できるんでしょうが。いつまで続く、ウィズ・コロナ。






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2021年07月28日

もう結構前ですけど、ある小説家の方が、

「いまコロナを描かないとSFになる。そういう葛藤を抱えていない作家はいないと思う」

と言っていて、一見正論のように見えるけれど、「本当にそうか?」という疑念がすぐ湧きました。でもそれをうまく言葉にすることができなかったんですが、このたび、やっとわかった気がします。


コロナ小説?
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そう言ってる私も実は去年、コロナ禍を舞台に短編小説を書いたんですけどね。しかしながら、あれは「いまコロナが蔓延してるからコロナを描かないとアクチュアルな小説にならない」と考えたわけではなく、当時跳梁跋扈していた自粛警察からいろいろ連想していて思いついた物語でした。

でも、コロナと真正面から取り組むつもりがなかったので、コロナに関する話なのか、自粛警察にかこつけたサスペンス譚なのか、よくわからない代物になってしまった憾みがあります。

コロナ禍をフィクションに取り入れた作品として私がすぐ思い出すのはクドカンの『俺の家の話』ですね。


『俺の家の話』と『姉ちゃんの恋人』
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この作品はなぜコロナ禍でマスクをしているという設定なのか、よくわかりませんでした。「介護」や「認知症」という今風の題材を取り入れているからコロナを取り入れないと「いまを描いたことにならない」と作者たちが考えたのかどうか。(単純に役者の顔がちゃんと見れなくてイライラしたのは私だけではないはず)

コロナを描かないと「2020年や「2021年」(そしておそらく「2022年」も)を描いたことにはならないのでしょうか?

そんなことはない。

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『俺の家の話』の1クール前、有村架純主演の『姉ちゃんの恋人』では、明らかに「2020年」が舞台だとわかる物語設定でした。回想シーンのトイレットペーパーの買い占めではみんなマスクしていたのに、現在のシーンでは誰もマスクをしていなかった(あれは回想でもマスクしてないほうがよかった)。

コロナでいろいろつらかった、不自由を強いられた今年だからこそ特別なクリスマスイベントを、という物語だけど、役者の顔がちゃんと見れるようにマスクはしないし、ソーシャルディスタンスも取らない。

画像の観覧車のシーンはかなり意図的なものと思われます。脚本家・岡田惠和さんの、ソーシャルディスタンスなんか描かなくても、つまりコロナを直截的に描かなくても2020年を描くことはできるんだ! という宣言だったように思います。


『戦争と一人の女』
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もう10年近く前の映画ですが、文科省を辞めた寺脇研さんが製作、荒井晴彦さんが脚本を書いた『戦争と一人の女』という映画がありました。

荒井さんが見た学生から感想を募ると、

「戦争中なのにセックスばかりしてるのはリアリティがない・共感できない」

という感想が多数派を占めていてげんなりさせられたと言っていました。

そうなんですよね。戦争中だからといって戦争ばかりしていたわけじゃない。そもそも沖縄以外の本土は空襲の被害には遭ったけど、実際の戦場にはならなかったし、戦争中だからといって不自由ばかり強いられていたわけでもなかった。

コロナ禍のいまだってそうでしょう? 今日、東京都で初めて新規感染者が3000人を超え、全国でも初の8000人超。なのに、都下では緊急事態宣言中であるにもかかわらず、やはりオリンピックという祭りで浮かれているからか、みんな気持ちが緩んでいる。だから中止にせよと言ったのに。

というのはまた別の話ですが、戦争中だからといって国民がみな戦争のことばかり考えていたわけではないのと同じように、コロナ禍だからといってみんながみんなコロナのことばかり考えてるわけじゃない。

コロナを描かなければ2020年や2021年を描いたことにはならない? いやいや、それを裏返せば、コロナさえ描けば2020年・2021年を描いたことになってしまう。それは違うと思う。


「時代」をどう捉えるか
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おまえは生まれる時代を間違えた。とよく言われます。幕末、あるいはテロが横行した大正から昭和初期、あるいは68年革命の時代がおまえには似つかわしい、と。

私自身、そうかなと思わないでもないんですが、一番現在に近い68年でさえ、68年当時はどうか知らないが、その年に学生であるためには戦後すぐに生まれないといけないわけで、戦後すぐなんて日本全国ボットン便所でしょ? それがいやなんですよ。

政治的なことを考えたら、私という人間は68年に合っているのかもしれない。でも毎日あの臭すぎるボットン便所なんて絶対いや。田舎で使ったことはあるけど、あまりに行くのがいやで、我慢のあまりウンコもらしちゃったほどですから。

68年革命の闘士だって四六時中革命のことを考えていたわけではないでしょう? 政治よりもまずその時代で生活をしないといけないわけで。生活を抜きに「時代」を考えることは不毛です。

コロナは人々の生活を根本から変えたとは言われるけれど、変わってないところのほうが多いのでは?  

料理、食事、歯磨き、トイレ、洗濯、掃除、etc. 特に変わってない。そりゃ買い物はマスクして行かなきゃいけないし、食事前後の消毒を念入りにとかはあるにしても。

10年後、20年後あるいは50年後、100年後に「2020年」や「2021年」のことを振り返るとやはり「新型コロナウイルス」というキーワードが登場するでしょう。政治的・社会的なことを振り返るならそれでいいと思う。

でも人々の「生活」を考える場合、コロナ禍だからといってみんなコロナのことばっかり考えてたわけじゃなかったよね? 一番感染がひどかったときにオリンピックで日本スゴイってなってたよね? という言説が支配的になる気がしますが、どうでしょうか。










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