主義・主張

2021年08月11日

少し前に失業して職探しをしているんですが、最近、やたら腹が立つことがあります。

それが、履歴書の「性別」という項目。

私はLGBTQでも何でもなく、ごく普通の男ですが、履歴書の性別の項目をなくすべきだと思うのです。(この「ごく普通の男」という言い方自体が生物学的には大問題なのですが、それについては最後に書きます)


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JIS規格から「性別」はすでになくなっているらしく、コクヨなどが作っている手書きの履歴書ではすでに性別欄がないらしいです。欄があるものでも「性別の記載は任意です」との但し書きがあるとか。

私は手書きじゃなくて、あるサイトを利用してパソコンで作っていて、そのサイトではいまだに「性別は必須項目」となっているんですが、そんなのはもう時代遅れのようで、性別の記入は「不要」「任意」というのが常識だそう。

私が「性別の項目をなくすべき」と言っているのは、各企業が独自に用意している履歴書というか、企業は「アンケート」などと称してますが、エントリーシートみたいなやつです。

ネットから応募する場合は、たいていその会社から「簡単なアンケートにお答えください」というメールが来て、その会社の独自フォーマットに名前や住所、学歴、職歴などの個人情報を書いて送信するのが主流なんですが(それアンケートとちゃうやろ)そのとき、性別の項目に「男性」「女性」の選択肢の他に、「どちらでもない」「答えたくない」という三つ目の選択肢が増えていることに今回の職探しで驚愕したんですね。

最初はいいことだと思ったんですよ。体は男だけど心は女、私はどっちと書けばいいの? というような人や、「そもそも仕事に性別なんか関係ない。有能な人を雇えばいいんだから性別を書かせること自体がナンセンス!」というような人にとって三つ目の選択肢があるというのは非常にいいことだと。

でも、いや、これはちょっと違うぞ、と最近思い始めました。


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「どちらでもない」「答えたくない」という欄を設けるくらいなら、コクヨの履歴書のようにそもそも性別の項目をなくせばいいじゃないですか。わざわざ三つ目の選択肢を増やすというのは、性的マイノリティに配慮しているように見えて、その実、差別主義者が悪意をもってそうした可能性もあると思う。いや、その可能性はかなり高い。

私は事務系の仕事を希望していて、そういうのは女性が優遇されやすいんですよね。はっきり「女性限定」と言ってくるところもある。だからそういう企業にとって三つ目の選択肢は「うちはマイノリティへの配慮がある企業ですよ」というアピールでしかなく、実際は男性を落とすための口実でしかない。

でも「女性限定」というのはいまに始まった話じゃなく、男女雇用機会均等法が施行されてから「男性限定」はなくなったものの、女性限定はまかり通っている。何で男だけが……とは思うものの、そんなことに腹を立ててもしょうがない、次を探そう、と完全に諦めているので特に問題はないんです。

ただ、三つ目の選択肢を選ばざるをえない人たちのことを考えるとはらわたが煮えくり返るのです。

「どちらでもない」「答えたくない」という三つ目の選択肢というのは、LGBTQの人への差別を助長しかねないと思うんですよね。というか、差別するために新しい選択肢を増やしたとしか思えない。だって、「どちらでもない」「答えたくない」という選択肢を増やすくらいなら性別の項目自体を削除したらいいんですから。そのほうが簡単でしょ。

三つ目の選択肢にチェックが入っていたら、それだけで落とす企業も世の中には結構な数あると思う。

マイノリティへ配慮しているふうを装ってマイノリティを排除している。

だから最近は性別の項目に「男性」とチェックを入れるたびに憤りを感じるんです。この項目自体を削除しろよ、と。


蛇足
冒頭に書いた「ごく普通の男」問題。
BSプレミアム『ヒューマニエンス 40億年のたくらみ』によると、100%の男も100%の女もいないとか。性というのは、常に男と女の間を揺れ動くグラデーションなんだそうです。つまり、はっきり「男」「女」「どちらでもない人」の三種類いるわけではなく、すべては「濃淡」の問題とか。

履歴書の性別問題も、「男性」「女性」「どちらでもない」or「答えたくない」の三種類しかいないと仮定して議論が進んでいますが、そうです。性別というのは「仮定の話」でしかないのです。いまこの人は90%ほど男だとか、いまあの犬は80%ほどメスだとか。でも次の瞬間、この人は85%男だというふうに揺れ動く。これは推測ですが、「どちらでもない人」というのは、50%あたりで揺れ動いている人なのかな、と。

我々男にはショッキングな話ですが、将来、男はいなくなるそうです。ハリネズミはすでにY染色体をもったオスがもう一匹もいないとか。オスだけがもつY染色体は生物の長い歴史でどんどん短くなっているらしく、いつ消えてもおかしくないらしい。50万年後かもしれないし、明日かもしれない。

性別が本当に意味をなさなくなる時代は、もう目の前に来ているのかもしれません。


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2021年07月14日

新型コロナの汗腺流行から早くも1年半がたちました。

いつまでマスクをしなきゃならないの、という声もあまり聞かなくなりました。(個人的な印象ですが)

しかし、いま顎マスクをする人が散見されますよね。たぶん暑いからだと思います。でもこの顎マスクというのはとても危険なんですよね。


顎マスクの危険性
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まず、このコロナ禍で、顎マスクというのは口も鼻も出した状態なのですから感染するリスクは高まるし、感染した場合はウイルスを周囲にまき散らすことにもなる。マスクの効果がないどころか非常に危険です。

いま梅雨も明けようとしていて暑いからマスクを外したくなる気持ちはわかります。だから私は周囲2メートル以内に誰も人がいないような閑散としたところを歩くときは完全にマスクを外して、胸ポケットに入れています。熱中症になると大変ですから。で、繁華街が近づいてくるとヒョイと装着する。

でも、顎マスクだと口元は暑くないにしても顎が暑いでしょう? そりゃ口からは吐く息が熱を帯びているのでよけい暑いというのはわかるけれども、顎にしていたらそれはそれで暑いし、不快指数も高まる。意味ないですよね?

しかも、です。

ウイルスというのはドアノブとかパソコンのキーボードとかにも付着しています。当然、人体にも付着しています。だから、顎マスクをすると、顎に付着していたコロナウイルスがマスクの内側についてしまうんです。布マスクであろうと、ポリエステルやポリエチレン、ウレタンであろうと。

周囲の人から「あ、あの人マスクしてない!」みたいな目で見られたり、実際に注意されたりしてマスクを装着すると、ウイルスを吸引してしまい感染リスクが高まります。ウイルスにとっておいしい状況を作ってはいかんのですが、顎マスクの人は夏の到来とともに増えるばかりの印象です。(昨夏と違って黒いマスクの人はかなり減りましたが)


なぜ顎マスクをするのか
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「注意されたらマスクを装着する」と先述しましたが、顎マスクをする人は「アリバイ作り」をしているんじゃないでしょうか。

つまり、マスクをするのが当たり前になった世界において、マスクを完全に外すなんてありえない。でも、マスクをすると暑い。だから顎にずらして「マスクはしてます」アピールをしてるんじゃないですかね? 

注意されたら「あ、すいません」と軽く謝って口元へずらすだけでOKですから。私みたいにわざわざ胸ポケットから取り出して装着というめんどくさいことをしないですむ。


「マスクをせずんば人にあらず」という同調圧力
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しかし、顎マスク状態だった女性を殴った男が逮捕された事件はアホとしか言いようがないですね。口で注意すればいいだけの話。いきなり殴るか、普通。

ことほどさように、このコロナ禍にあって、しかもワクチン接種がなかなか進まない状況にあって、マスクをせずんば人にあらずという同調圧力は強いんですよね。だからアリバイ作りが必要になる。

でも毎年熱中症でたくさんの人が亡くなってますから、この暑さでマスクをするのもリスクが高い。私もマスクを外して信号待ちしていると向こう側の人から睨まれたり、いろいろあります。でも、コロナ対策も大事ですが、同時に熱中症対策も講じねばならないのが金鳥の夏、日本の夏です。

だから私は同調圧力には屈しません。もし注意されたら「熱中症予防です」と言い返すつもりなんですが、誰も注意してこないのはなぜだろう? やはり海坊主みたいな見た目だからでしょうか。(笑)


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