ジャズ

2020年05月29日

昨日、ツイッターにこんな投稿をしました。


そりゃもう、やっぱりこれっきゃないわけですよ。キース・ジャレットを聴いてしまった日からは。

ご多分に漏れず、私もこの『ケルン・コンサート』から入った口ですが、これを聴いたときの衝撃ときたらあんた。

だって、弾きながら作曲してるのにちゃんと起承転結になってるんですよ。しかも25分くらいある。作曲的にだけでなく、つまりキースはコンポーザーとしても超一級ですがプレイヤーとしても同様で、演奏がすごい。仮に作曲が他の人でもこんなふうに演奏できること自体が驚愕の一語。

で、問題のキースをめぐる超難問、絶対に『ケルン・コンサート』とだけは答えてはならないというのは、もちろん「一番好きなアルバムは?」という問いです。

まだ『ケルン・コンサート』で入門したばかりの人ならいざ知らず、いろいろ聴いてるなら『ケルン・コンサート』ととは答えられませんよね。だってそれしか聴いてなさそうだから。あの大傑作を聴いておいて他のをまったく聴いてないの? 何それ。ってなもんでしょ。

だからといって、

『エクスペクテイションズ』
『残氓/サバイバーズ・スイート』
『ラ・スカラ』

などと答えてみても(いずれも私の大のお気に入り)何かこう違いませんか? いずれも大傑作には違いないけど、『ケルン・コンサート』を聴いたときの衝撃には遠く及ばない。

かといって……という無限問答に陥ってしまいます。(小津で一番好きな映画は? と訊かれて『東京物語』とはなかなか答えにくいのと似ていると言えばわかってもらえるかしら)

「あなたのオススメ名盤は?」程度の質問になら『ケルン・コンサート』を筆頭に5枚ほど挙げられましょうが、「一番好きなアルバムは?」と問われると、どう答えたものか、まるで自分という人間が品定めされてるような気分になってしまう。

私はいまだかつて同じ質問を他人にぶつけて『ケルン・コンサート』という答えが返ってきたことが一度だけあります。少しの照れもなく大いなる確信をこめて。

よほどの正直者か、よほどの馬鹿か。

しかし、ああいう人間が私の目指すところなんですよね。(まだまだ人間ができていない!)








  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年06月27日

ウディ・アレン先生の新作『教授のおかしな妄想殺人』はちょいとファンにとっちゃ残念な映画でしたが選曲のセンスは抜群でした。

何度も繰り返される旋律に「この曲、なんて曲?」と思った方も多いことでしょう。

かくいう私もその一人。

調べてみたら、ラムゼイ・ルイスという人がリーダーを務めるトリオの『ジ・イン・クラウド』というアルバムの一曲目、そのまんま「ジ・イン・クラウド」という曲なんですね。

偶然にも中古屋で激安値で売られていたため速攻買い。で、例によってヘビロテ状態。

すごいですよ。とりあえずは聴いてみてください。




私は普通のジャズとフュージョンの区別もつかない人間なので知りませんでしたが、これは「ジャズ・ロック」というジャンルなんだそうですね。

そのジャンルを極めたのがマイルスの『ビッチェズ・ブリュー』なんでしょうか? よくわかりません。

映画を見るときは映画史の流れを念頭に置いて見ますが、音楽は歴史とか関係なくただ聴くだけなので。ライナーノーツを読んでも「ふうん、そうなんだ」と思うだけですぐ忘れてしまいます。

しかし、このリズムとメロディは忘れることなどできません。

グラミー賞受賞というのにも大納得です。





  • このエントリーをはてなブックマークに追加