怒涛の勢いで始まった人気アニメ『これ描いて死ね』。とうとう最終回を迎えましたが、この最終回が一番私的には刺さる回でした。

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マンガが大好きなあまり、漫画を描こうとなった主人公の安海(ヤスミン)の奮闘ぶりが描かれる好編なのですが、最終回でこれまでずっと封印していた言葉が出ます。

かつてマンガ家としてデビューしながらその後挫折し、いまは故郷の伊豆大島で教師として働いている手嶌先生から聞かれます。

「あなたはプロを目指すのですか?」

それまでは「ただの趣味だから」と言っていたヤスミンも、この問いには真剣に答えざるをえない。その答えとは。

「自分が書きたいものが書けるなら、どっちでもいいです」

うん、なるほど!


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私にもおぼえがあります。

脚本家を目指していた頃、ほんの一時期ですが、松本俊夫監督の実験映画みたいなのにハマってしまい、商業的によさげなものしか映画化されないのに、ある種ゴダールみたいなわかる人だけわかればいいみたいなシナリオを量産していました。

コンクールに応募しても一次審査で落ちてばかり。でも心の底から楽しかった。そこでヤスミンと同じく、「書きたいものが書けるんだったらプロになれなくてもいい」みたいなことをブログに書いたら、

「あなたはプロになれなくてもいいというのか。応援のつもりで更新のたびにこのブログを読んでいる私たちはどうなるのか」

みたいなコメントがつきました。「私たち」じゃなくて「私」じゃないの? 思ったけど細かいことはこの際どうでもいい。

『これ描いて死ね』も2期の製作が発表され、そこではやはりヤスミンのプロになるかならないかの葛藤や、プロになるにしても大きな壁が立ちはだかるなどの困難が待っているのは目に見えていますが、しかしヤスミンの、

「楽しくなければマンガじゃない!」
「楽しければプロでも何でもいい」


というスタンスには大いに賛同の一票を投じたい。

というわけで、この『これ描いて死ね』は自分のこととして見れる数少ないアニメとしてこれからも偏愛し続けるのだろうと思った初秋の朝方でした。

2期、待ってます。




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