関東大震災で多くの日本人が朝鮮人を大虐殺した史実を基にした映画『福田村事件』が公開されてもう3年になります。
監督の森達也さんが、『福田村事件』をはじめ、オウム事件やウクライナ戦争、ガザへのイスラエル侵攻などを俎上に載せて語った本がこの『九月はもっとも残酷な月』です。
リベラルなものの考え方は私と同じで相通じるものがあるし、面白い本だとも思うけど、半ば「ある程度予想できた」内容でもあったんですよね。森さんならこう書くだろうな、という。
なので、この本を読んで意外だったことを書きます。

森さんは仕事柄、海外へよく行く。ということはつまり機内で映画をよく見るということ。ちょっとだけだけど、釜山へ行く飛行機内でこんな映画を見たなんていう記述があって興趣をそそられた。
以下に、森さんが見た映画を記します。
新作
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
『ヴァチカンのエクソシスト』
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
『バービー』
『山の郵便配達』
『ビヨンド・ユートピア/脱北』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
旧作
『いちご白書』
『イージー・ライダー』
『卒業』
『スケアクロウ』
森さんはドキュメンタリーの監督だし、てことはつまり社会派の人ってことだし、普段でも社会派映画の宣伝文を書いたりしている。だからそういう映画ばかり見ているイメージがあった。
でも『インディ・ジョーンズ』とか『ゴーストバスターズ』とか『ヴァチカンのエクソシスト』とか、そういうのも見るんですね。へぇ~~~。
『バービー』はわかるんですよ。『オッペンハイマー』と合わせて「バーベンハイマー」というネットミームが流行ったりしましたしね。社会派ですから。
中国の映画祭で、「中国映画で一番好きな映画は?」との問いに、『山の郵便配達』と答えていたのは、いやはや意外なのか想定内なのか。
私は意外だなぁ。ああいう大自然の美しさとか描いた映画は、都会で起こる犯罪を追いかけることの多い森さんとは何かイメージが合わない。
旧作に意外作はなかったけど、まだ役者志望だったとき『スケアクロウ』のジーン・ハックマンに憧れてたと言ったり、ジーン・ハックマン好きにはたまらない発言。
そうそう、『夢みるように眠りたい』の主役だったんですってね。体調が悪くなって佐野史郎にバトンタッチしたとか。ぜんぜん知らなかった。
そういえば、蓮實重彦が、ブレッソン(だったと思う)と話したときに、ブレッソンが「『007/ゴールドフィンガー』でショーン・コネリーが女の瞳に刺客の男が映っているのを見つけるシーンがたまらなく好きだ、と語っていて、「娯楽映画への感受性がないかぎりどんな映画も撮ることは不可能だ」と書いていたっけ。
同じドキュメンタリー監督の原一男さんも公開される映画は全部見るという。ずっと前、原さんが『呪怨』を見に行くというテレビドキュメンタリーを見て、そんなのも見るんだ! と驚嘆したのを憶えています。あれと同じですね。
昔、フェリーニやアントニオーニが好きで、ハリウッドがぜんぜんダメだと言っていた映画監督志望者がいた。ハリウッド映画への感受性がないから鳴かず飛ばずで終わったのかな。ま、私も鳴かず飛ばずで終わった人間なので人のことは言えませんが。
監督の森達也さんが、『福田村事件』をはじめ、オウム事件やウクライナ戦争、ガザへのイスラエル侵攻などを俎上に載せて語った本がこの『九月はもっとも残酷な月』です。
リベラルなものの考え方は私と同じで相通じるものがあるし、面白い本だとも思うけど、半ば「ある程度予想できた」内容でもあったんですよね。森さんならこう書くだろうな、という。
なので、この本を読んで意外だったことを書きます。

森さんは仕事柄、海外へよく行く。ということはつまり機内で映画をよく見るということ。ちょっとだけだけど、釜山へ行く飛行機内でこんな映画を見たなんていう記述があって興趣をそそられた。
以下に、森さんが見た映画を記します。
新作
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
『ヴァチカンのエクソシスト』
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
『バービー』
『山の郵便配達』
『ビヨンド・ユートピア/脱北』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
旧作
『いちご白書』
『イージー・ライダー』
『卒業』
『スケアクロウ』
森さんはドキュメンタリーの監督だし、てことはつまり社会派の人ってことだし、普段でも社会派映画の宣伝文を書いたりしている。だからそういう映画ばかり見ているイメージがあった。
でも『インディ・ジョーンズ』とか『ゴーストバスターズ』とか『ヴァチカンのエクソシスト』とか、そういうのも見るんですね。へぇ~~~。
『バービー』はわかるんですよ。『オッペンハイマー』と合わせて「バーベンハイマー」というネットミームが流行ったりしましたしね。社会派ですから。
中国の映画祭で、「中国映画で一番好きな映画は?」との問いに、『山の郵便配達』と答えていたのは、いやはや意外なのか想定内なのか。
私は意外だなぁ。ああいう大自然の美しさとか描いた映画は、都会で起こる犯罪を追いかけることの多い森さんとは何かイメージが合わない。
旧作に意外作はなかったけど、まだ役者志望だったとき『スケアクロウ』のジーン・ハックマンに憧れてたと言ったり、ジーン・ハックマン好きにはたまらない発言。
そうそう、『夢みるように眠りたい』の主役だったんですってね。体調が悪くなって佐野史郎にバトンタッチしたとか。ぜんぜん知らなかった。
そういえば、蓮實重彦が、ブレッソン(だったと思う)と話したときに、ブレッソンが「『007/ゴールドフィンガー』でショーン・コネリーが女の瞳に刺客の男が映っているのを見つけるシーンがたまらなく好きだ、と語っていて、「娯楽映画への感受性がないかぎりどんな映画も撮ることは不可能だ」と書いていたっけ。
同じドキュメンタリー監督の原一男さんも公開される映画は全部見るという。ずっと前、原さんが『呪怨』を見に行くというテレビドキュメンタリーを見て、そんなのも見るんだ! と驚嘆したのを憶えています。あれと同じですね。
昔、フェリーニやアントニオーニが好きで、ハリウッドがぜんぜんダメだと言っていた映画監督志望者がいた。ハリウッド映画への感受性がないから鳴かず飛ばずで終わったのかな。ま、私も鳴かず飛ばずで終わった人間なので人のことは言えませんが。

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