私が体調を崩して寝込む前なのでもう2週間くらい前でしょうか。旧聞に属することかもしれませんが、言わずにはおれないので書きます。

今年のアカデミー賞からキャスティング賞ができ、来年だったかからはスタントコーディネーター賞、そしてさらに、「声優賞部門」を創設すべきではないかとの論調がハリウッドでは一定の勢力をもっているとか。

これに異を唱えたのが大御所トム・ハンクスで、彼はこう言いました。


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「新しい賞など作らなくても、元からある主演男優賞や助演女優賞のカテゴリで扱ったらいいんじゃないの? 声だけの演技だって立派な演技だよ」

確かにその通り! ということでハリウッドではハンクスに対する喝采がやまないとか。しかしながら、この発言には瑕疵があると私は思います。


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他でもないトム・ハンクスが声を演じる『トイ・ストーリー』シリーズのウッディ。

はたして「演技をしている」のは声を担当するトム・ハンクスだけなのでしょうか?

違いますよね。ウッディの表情や目の動き、しぐさを形作っているのはアニメーターです。実写映画なら一人の俳優が担うすべての感情表現を、アニメーション映画においてはアニメーターと声優というとてもたくさんの人たちで担っている。決して声優だけが演技をしているわけじゃない。だから、実写の演技賞とアニメの演技賞は別物として扱わないといけないと思います。

「声優賞」じゃなくて「キャラクター賞」として、アニメーターと声優が共同で受賞する、という形にすると、「映画は協働作業」というメッセージも伝わっていいんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

ただ、『her 世界でひとつの彼女』などはどう遇すべきか、いまだに妙案が浮かびませんが……。




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