後半戦です。前半戦でも言いましたが、今季は豊作です。
『日本三國』

近未来。戦争や震災、飢饉などが重なり、日本列島は三つの国に分かれてしまっている。
主人公は日本再統一という野望を抱く青年で、しかし、何歳で結婚したか知らないがかなり若い妻(15歳?)から、「あんたに足りんのは勇気だけじゃ。逆に言うたら勇気さえあれば百人力じゃ」みたいなことを言われる。
なるほど、能力も何もかもそろっているけど「勇気」だけがない。『グッド・ウィル・ハンティング』ですね。
世直し運動と極私的な心の回復物語。この二つがリンクしてくるのでしょう。楽しみ。
『マリッジトキシン』

凄腕の殺し屋が婚活する物語。と聞いて見たらやっぱり面白い。
婚活を手伝ってくれるのが結婚詐欺師というのがいい。しかも女装してるだけのほんとは男という設定もいい。
主人公はめっちゃ強いが、職務以外で女子の体に触れたことがなく、まったく免疫もない、というのが弱点。脚本家を目指していた頃、「主人公の弱点を考えるのが大事」と言われてばかりだったけど、あまりうまく行きませんでした。
『月夜行路 -答えは名作の中に-』
文芸評論家・三宅香帆が監修していると知って見たくなりました。
でも、うーん、、、そんなに面白くないような。
『曽根崎心中』を逆手にとって、心中と見せかけた他殺死体の背後にひそむ真実をあぶりだしていくのですが、殺された男女が違う結婚指輪をしていて、主役の波瑠が「不倫なら結婚指輪ははずして死ぬんじゃないか」と名推理を見せるんですけど、しかし、それなら、殺す側の男女(⇐こっちが不倫している)が結婚指輪を外してから殺すんじゃないかしら、なんてことを思いました。
あと、文学好きの波瑠が「文学=小説」と思っているようで不快。まぁ『曽根崎心中』は小説じゃないんですけどね。文学とは長らく「詩」のことだった、くらいのことは訴えてほしい。
『淡島百景』
うーん、、、どうもこの作品とは出逢い方があまりによくなかったように思います。残念! 1話でリタイア。
『タツキ先生は甘すぎる!』

松本穂香が出てるというのと、なんといっても脚本が『ミワさんなりすます』の徳男浩司さんというのが決め手でした。
町田啓太が経営するフリースクールが舞台で、町田は「学校がいやなら行かなくていい。いろんな生き方があるんだから」派で、採用されたばかりの松本穂香は「学校は行くべきです。行かせるべきです」派。私も不登校の経験があるから町田派。でも、松本穂香も不登校の経験があるのに「行くべき派」というところに、彼女が抱える闇があるのだろう。
対立軸が明快で面白い。
『GIFT』

堤真一と有村架純が出てるので見てみました。
車椅子ラグビーに遠く離れた宇宙物理学をぶつける。題材の選び方は完璧だと思うのだけど、ちょっと既視感を感じてしまう。ほとんど似たようなの昔なかったでしたっけ。
でもそれだけではリタイアするほどではないので、堤真一の好演もあるし、とりあえず2話は見ます。
で、2話を見てリタイアを決意しました。
私は、主人公が宇宙物理学者だから物体(車椅子やボール)の動きを緻密に計算して弱いチームを勝たせるのだとばかり思っていました。でも2話で描かれたのはまったく違うものでした。
堤真一がレク派チームのコーチをする。マジ派チームと対戦して勝ったらマジ派は彼の言うことを聞く。負ければ堤が去る。この賭けはいい。あんまり腹が立ったから思わず賭けをしてしまったというのもいい。
しかしながら、レク派のみんなの動きを計算するとかでなく、「彼は一番星を常に観察している惑星です」とか「彼女は○○な星」みたいに、星を擬人化じゃなかった、その逆、人間の擬星化をやっているだけ。これは科学ではなく「文学」でしょう。
40秒以内になんちゃらとか12秒以内になんちゃらとかのルールを逆用してマジ派チームを追いつめるんですが、なぜあんなに簡単にマジ派の人たちが端っこに追いつめられるのかわからない。そこをこそ堤真一得意の計算術を使って弾き出さねばならないのではないか。
堤の芝居がいつも通り素晴らしく、これからも見たい気にさせますが内容があれでは、ね。
『夫婦別姓刑事』

タイトルに惹かれて見てみました。タイトルはとても大事。
佐藤二朗と橋本愛が別姓夫婦の刑事を演じるのだけど、1話で解決してないことがたくさんありますよね。竹原ピストルの件とか。
こういうの(誰がやったとか、凶器は何とか)は、1話1話で完結させてほしいし、代わりに主人公の心のあり方にまつわる大きな幹(つまり相手のことをどう思っているとか、別姓刑事のまま今後も仕事をして行くのかとか)だけ残しておく、それがセオリーだと思うのだけど、ウィキペディアによると、「考察要素を錯綜させた物語」らしく、私が主張するような物語のあり方というのはもう古いのかしらん?
とりあえず2話は見ます。
見た結果、めっちゃ面白いかったので継続視聴を決めました。
でもやはり、事件に「夫婦」が関わっており、その光の反射として佐藤二朗と橋本愛の夫婦が照らされてどのような乱反射を見せるかが肝だと思うので、竹原ピストルの件とか不要じゃないかと。
夫婦別姓刑事という許されざる存在を隠し通せるか、を縦軸に、1話1話の事件を通して「夫婦」について主役二人が思考する、という二本柱で充分行けるんじゃないかと思うんですが、違うみたいですね。でも新たな面白さもあるようだし、好きなバディものでもあるし完走しようと思います。
『銀河の一票』

『舟を編む ~私、辞書つくります~』の蛭田直美さんの新作ということで見てみました。
うーん、なるほど。
父親の与党幹事長の秘書をやる傍ら、父親の闇を探ろうとする娘を演じるの黒木華。そして、彼女によって都知事候補として神輿に祭り上げられるのがスナックのママ、野呂佳代。
永田町の常識は世間の非常識みたいな言動が多く見られました。何度も目にしてきたシーンばかりなので食傷気味ですが、でもあれらのシーンがなければ、黒木華が父親から解雇されることもなかっただろうし、都知事選に野呂佳代を擁立する気にもなれなかったはず。見飽きたシーンも一律にだめなわけじゃなくて、その作品その作品においてとても重要だったり、やっぱりだめだったりいろいろなんだなと思わされました。
「強さとは明るさである」という亡くなった黒木華の母親(本上まなみ)の言葉がテーマとなるそうで、こちらも楽しみ楽しみ!(しかし本上まなみとは若すぎないか)
というわけで、14本見始めて、2話から3話を見終えた時点で、生き残っているのは6本。これはかなりの高打率。3話まで見て残ってるならほぼ完走間違いなしでしょう。
久しぶりの大豊作で、笑いが止まりません。ありがとうございます。
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『日本三國』

近未来。戦争や震災、飢饉などが重なり、日本列島は三つの国に分かれてしまっている。
主人公は日本再統一という野望を抱く青年で、しかし、何歳で結婚したか知らないがかなり若い妻(15歳?)から、「あんたに足りんのは勇気だけじゃ。逆に言うたら勇気さえあれば百人力じゃ」みたいなことを言われる。
なるほど、能力も何もかもそろっているけど「勇気」だけがない。『グッド・ウィル・ハンティング』ですね。
世直し運動と極私的な心の回復物語。この二つがリンクしてくるのでしょう。楽しみ。
『マリッジトキシン』

凄腕の殺し屋が婚活する物語。と聞いて見たらやっぱり面白い。
婚活を手伝ってくれるのが結婚詐欺師というのがいい。しかも女装してるだけのほんとは男という設定もいい。
主人公はめっちゃ強いが、職務以外で女子の体に触れたことがなく、まったく免疫もない、というのが弱点。脚本家を目指していた頃、「主人公の弱点を考えるのが大事」と言われてばかりだったけど、あまりうまく行きませんでした。
『月夜行路 -答えは名作の中に-』
文芸評論家・三宅香帆が監修していると知って見たくなりました。
でも、うーん、、、そんなに面白くないような。
『曽根崎心中』を逆手にとって、心中と見せかけた他殺死体の背後にひそむ真実をあぶりだしていくのですが、殺された男女が違う結婚指輪をしていて、主役の波瑠が「不倫なら結婚指輪ははずして死ぬんじゃないか」と名推理を見せるんですけど、しかし、それなら、殺す側の男女(⇐こっちが不倫している)が結婚指輪を外してから殺すんじゃないかしら、なんてことを思いました。
あと、文学好きの波瑠が「文学=小説」と思っているようで不快。まぁ『曽根崎心中』は小説じゃないんですけどね。文学とは長らく「詩」のことだった、くらいのことは訴えてほしい。
『淡島百景』
うーん、、、どうもこの作品とは出逢い方があまりによくなかったように思います。残念! 1話でリタイア。
『タツキ先生は甘すぎる!』

松本穂香が出てるというのと、なんといっても脚本が『ミワさんなりすます』の徳男浩司さんというのが決め手でした。
町田啓太が経営するフリースクールが舞台で、町田は「学校がいやなら行かなくていい。いろんな生き方があるんだから」派で、採用されたばかりの松本穂香は「学校は行くべきです。行かせるべきです」派。私も不登校の経験があるから町田派。でも、松本穂香も不登校の経験があるのに「行くべき派」というところに、彼女が抱える闇があるのだろう。
対立軸が明快で面白い。
『GIFT』

堤真一と有村架純が出てるので見てみました。
車椅子ラグビーに遠く離れた宇宙物理学をぶつける。題材の選び方は完璧だと思うのだけど、ちょっと既視感を感じてしまう。ほとんど似たようなの昔なかったでしたっけ。
でもそれだけではリタイアするほどではないので、堤真一の好演もあるし、とりあえず2話は見ます。
で、2話を見てリタイアを決意しました。
私は、主人公が宇宙物理学者だから物体(車椅子やボール)の動きを緻密に計算して弱いチームを勝たせるのだとばかり思っていました。でも2話で描かれたのはまったく違うものでした。
堤真一がレク派チームのコーチをする。マジ派チームと対戦して勝ったらマジ派は彼の言うことを聞く。負ければ堤が去る。この賭けはいい。あんまり腹が立ったから思わず賭けをしてしまったというのもいい。
しかしながら、レク派のみんなの動きを計算するとかでなく、「彼は一番星を常に観察している惑星です」とか「彼女は○○な星」みたいに、星を擬人化じゃなかった、その逆、人間の擬星化をやっているだけ。これは科学ではなく「文学」でしょう。
40秒以内になんちゃらとか12秒以内になんちゃらとかのルールを逆用してマジ派チームを追いつめるんですが、なぜあんなに簡単にマジ派の人たちが端っこに追いつめられるのかわからない。そこをこそ堤真一得意の計算術を使って弾き出さねばならないのではないか。
堤の芝居がいつも通り素晴らしく、これからも見たい気にさせますが内容があれでは、ね。
『夫婦別姓刑事』

タイトルに惹かれて見てみました。タイトルはとても大事。
佐藤二朗と橋本愛が別姓夫婦の刑事を演じるのだけど、1話で解決してないことがたくさんありますよね。竹原ピストルの件とか。
こういうの(誰がやったとか、凶器は何とか)は、1話1話で完結させてほしいし、代わりに主人公の心のあり方にまつわる大きな幹(つまり相手のことをどう思っているとか、別姓刑事のまま今後も仕事をして行くのかとか)だけ残しておく、それがセオリーだと思うのだけど、ウィキペディアによると、「考察要素を錯綜させた物語」らしく、私が主張するような物語のあり方というのはもう古いのかしらん?
とりあえず2話は見ます。
見た結果、めっちゃ面白いかったので継続視聴を決めました。
でもやはり、事件に「夫婦」が関わっており、その光の反射として佐藤二朗と橋本愛の夫婦が照らされてどのような乱反射を見せるかが肝だと思うので、竹原ピストルの件とか不要じゃないかと。
夫婦別姓刑事という許されざる存在を隠し通せるか、を縦軸に、1話1話の事件を通して「夫婦」について主役二人が思考する、という二本柱で充分行けるんじゃないかと思うんですが、違うみたいですね。でも新たな面白さもあるようだし、好きなバディものでもあるし完走しようと思います。
『銀河の一票』

『舟を編む ~私、辞書つくります~』の蛭田直美さんの新作ということで見てみました。
うーん、なるほど。
父親の与党幹事長の秘書をやる傍ら、父親の闇を探ろうとする娘を演じるの黒木華。そして、彼女によって都知事候補として神輿に祭り上げられるのがスナックのママ、野呂佳代。
永田町の常識は世間の非常識みたいな言動が多く見られました。何度も目にしてきたシーンばかりなので食傷気味ですが、でもあれらのシーンがなければ、黒木華が父親から解雇されることもなかっただろうし、都知事選に野呂佳代を擁立する気にもなれなかったはず。見飽きたシーンも一律にだめなわけじゃなくて、その作品その作品においてとても重要だったり、やっぱりだめだったりいろいろなんだなと思わされました。
「強さとは明るさである」という亡くなった黒木華の母親(本上まなみ)の言葉がテーマとなるそうで、こちらも楽しみ楽しみ!(しかし本上まなみとは若すぎないか)
というわけで、14本見始めて、2話から3話を見終えた時点で、生き残っているのは6本。これはかなりの高打率。3話まで見て残ってるならほぼ完走間違いなしでしょう。
久しぶりの大豊作で、笑いが止まりません。ありがとうございます。
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