さて、もうはや年が明けてしまいました。今年も連ドラとアニメの感想に精を出します。

正月特別単発ドラマも含めてますが、連続もので完走できるのは何本でしょうか。では、例によって見た順で感想をつらつらと。


『雪煙チェイス』
これは脚本構成がどうとかそういうことの前に、そもそも役者の「顔」がよくないんじゃないでしょうか。

ムロツヨシと恒松祐里はいいとしても、重要参考人の細田佳央太とか何の個性もない顔をしてるじゃないですか。他の脇役たちもどれもこれも「顔」がよろしくない。こんなつまらない「顔」のドラマは見たくありません。というわけで、前編の途中でリタイア。


『新年早々 不適切にもほどがある! 真面目な話、しちゃダメですか?』
2年前に大評判となった連ドラの続編を2時間半のスペシャルで。

芸能人が政治の話しちゃいけない、政権批判をしちゃいけない、そんな令和の時代意識に昭和の阿部サダヲがアンチテーゼを打ちつける! というこれだけ見ればめっちゃ面白そうな内容なんですけど、そのメインテーマが薄まってますよね。

一番の理由は、タイムマシンがバスからドアに変わり、ノブの日付に自分が行きたい日付を入力するとその日に1日だけ行けるというふうに未来の発明者がリニューアルした点。

ピンポイントで好きな時代へ行けるから、連ドラのときにはありえなかった、阿部サダヲが死んだ妻に会いにいくシーンとか、震災の前の日にタイムスリップするシーンとか、メインテーマと何の関係もないものがどんどん増えていったきらいがあります。

そもそもの問題として、タイムマシンがドアに変わるのであれば、連ドラの時点でもピンポイントで時代を行き来することができたはずですよね? 小野武彦がもうちょっと前の時代に行けばすむ話なんだから。それがまず大きなタイムパラドックス。

ただ、タイムパラドックスが発生しないタイムトラベルものってまったくありえない気がするので堅いこと言うのはよしましょう。

ひとつだけ苦言。
クライマックス。江口のり子とムッチ先輩がチョメチョメするのを阿部サダヲが未然に防止するシーンと、河合優実が仲里依紗の母親だと明かすシーンとをカットバックするのはまったく無意味ではないでしょうか。

まったく関係ないお話を交差させても少しも盛り上がらないどころか、どちらのエモーションも寸断されてしまっていたように思います。残念。


『夫に間違いありません』
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桜井ユキと安田顕が出てるので見てみました。

これは面白い!

ある水難事故で死んだ男性の手に、夫・安田顕と同じ特徴的なほくろを認めたために、主人公・松下奈緒は「夫に間違いありません」と言い、死亡保険金5000万を手にした。

そこへ1年ぶりに安田顕が帰ってくる。実は生きていたのだ。しかし生きているとばれたら保険金を一括で返さないといけなくなる。家も店(大衆食堂)もすべて手放さないといけない。そんなのいやだ! とばかりに安田顕は身をひそめ、偽の戸籍も作って別人になりすます。すべては金のため。

そう、行動の源に「金」があるのがいいですね。松下奈緒が最初に言うように「こういうことは正直に申し出たほうがいい」とばかり、その通りやったのではそもそも話が成り立たないけど、それ以上に、視聴者の共感が得られないと思われます。

松下奈緒の言うような「倫理」は正論ではあるけど誰も彼もそんなの気にせず、「金」という原始的な欲求を原理に生きている。だから、すべては金のため、というのは作劇においてはすっごく「正論」だと思うのです。

実際に死んだのは誰だったのか。これももう1話目で明かされました。予想通りというか、期待通り桜井ユキの夫でした。

2話以降、どれくらいドロドロなドラマが展開されるのか、刮目して見ていきましょうぞ!!


『テミスの不確かな法廷』
NHKの火曜10時の枠は当たりが多いので見始めました。後悔しました。

主役の松山ケンイチは判事(正確には特例判事補と言っていた)だけど、発達障害を抱えていて、ウィキペディアの情報によると、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠陥多動性障害)らしい。

いつもここで言ってることですが、「病気」とか「障害」を差し出して、これがこの人の「キャラクター」です、というのやめてほしい。「病気」や「障害」、さらに言えば「癖」なんかも「キャラクター」ではない。「キャラクター」というのは、別の人間のアクション(行動)や天変地異などに対してその人物がどう「リアクション」するか、です。

松山ケンイチを「変な人」に描こう描こうとばかりしてますが、別に病気だ障害だと言い募らなくても、型にはまらない人は世の中にたくさんいるし、そういう個性豊かな人物として描写すればいいだけじゃないんでしょうか。この人は病気だからこんな言動をするというのは、その病気や障害を抱えている人たちに対して失礼では?

さて、1話では「詐欺未遂および傷害事件」が扱われていて、ラストの様子だと何やらきな臭いというか陰謀の臭いがしますが、それはさておき、松山ケンイチが、仲裁に入ったタクシー運転手が警察から感謝状を贈られたその写真で少しもうれしそうな表情を見せてなかった、というところに着目して、傷害では有罪(執行猶予付き)だが詐欺未遂(当たり屋行為)は無罪となる。

うーん、謎解きとして少しも面白くない。ASDやADHDの人ならではの着眼点があればよかったんですけどね。それなら「障害」を根っこに設定するななんて言いません。でも実際は、誰でも感づくようなことで、非常に残念。

それに、前半、松山ケンイチが被告人の弁護士を解任しますが、そんなことが合法だとは知らなかった。さすがに「前例がない」ということで上司の遠藤憲一さんから小言言われてましたが、前例がないだけなんだと驚愕しました。もっとそういうところを丁寧に解説してくれるとよかった。視聴者のほとんどが知らないことでしょう?

ともかく、病気や障害をもつ主人公にはそれなりの理由がほしいですね。これから出る? いやいや、連続ドラマなら1話でそれを出してほしい。


『綺麗にしてもらえますか。』
予告編を見たらよさげだったので見てみました。

「キンメクリーニング」というクリーニング屋を営む主人公は、長身・長髪・巨乳と三つそろった美女なんですが、スーツをドライクリーニングではなく、丁寧に水洗いするというちょっとこだわりの強いお店で固定客も多そう。

で、その美女が近くの旅館の跡取り息子らしい高校生に一目惚れしてしまうというありえない展開にのけぞりました。

というか、このお話はいったいどこを目指してるんでしょうか? メインプロットは何なの? それをちゃんと1話で示してくれないと次を見ようという気が湧いてきません。

最後に、主人公の一日のスケジュールが説明されますが、「説明」じゃなくて物語の中で「描写」しないといけないんじゃないでしょうか。

ともかく、5分で語れる内容をわざわざ30分に引き延ばしたような感じなので、ここでリタイアです。


『おコメの女 ‐国税局資料調査課・雑国室‐』
題材が面白そうなので見てみました。うーん、、、となってしまいました。

脱税犯のアンミカを松嶋菜々子のチーム、ザッコクが追いつめていくのが1話のあらましですけど、最終的に金の隠し場所を突き止めるんですが、たいしたことなかった。それに、やはりアンミカの部下が言うように、なぜ彼女がルーレットの賭けに応じたのかがまったくわからない。

それと、人物描写に関してですが、AとBが話しているとして、Aが何か言うとBが顔を背けて小声で「何それ」みたいなセリフを口走る描写が多すぎませんかね。セリフではなく、舌打ちとか目の動きとかで表現してほしいと思いました。

これ以上面白くなりそうもないし、1話でリタイアです。


『人は見た目じゃないと思ってた。』
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ルッキズムがテーマということで見てみました。30分枠といっても話のスピードが遅く、何度も寝そうになりましたが踏ん張りました。

高校の時分に「あなたの中身が好き」と言われ、いまもつきあう彼女がいる主人公。彼は有名出版社に入社するが、配属先がファッション誌の編集部で、剛力彩芽先輩から「もっと見た目を磨きなさい」と言われてしまう始末。「それってルッキズムですよね」といっても取り合ってもらえない。

それに加えて、谷まりあ演じるモデルからLINE交換を迫られる。平凡な容姿の彼女と谷まりあをつい比べてしまう主人公。

これまでの価値観と真逆の価値観をもつモデルや編集者に囲まれ、主人公がどういうふうに変わっていくのか、そして「ルッキズム」というテーマにどのような「作者なりの答え」を出すのか。注目。

主役の役者の顔がクロースアップに耐えられないのでつらいですが、これは最後まで見たい案件。


『探偵さん、リュック開いてますよ』
松田龍平が出てるので見てみました。彼は親父さんとはまったく別種の魅力がありますよね。

が、この作品はいけません。1時間かけて15分で語れるようなことしか語ってない。途中で見るのやめようとしたけど、松田龍平なので何と我慢しましたが、最後まで見ても何もなかった。

1話でリタイアです。


ということで、連続もので生き残っているのは、6本中2本だけ。うーむ。。。

後半戦は『カヤちゃんは怖くない』『50分間の恋人』などを見る予定です。




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