今日は旧作映画のベストテンです。

先に説明しておくと、「新作映画」というのは本来「今年公開された映画」のことですが、体力的に身に行ける映画が限られており、ちょっと前から「昨年と今年に公開された映画」に幅を広げました。

ゆえに、「旧作映画」とは「一昨年以前に公開された映画」を言います。


①スケバン刑事(監督:田中秀夫、1987)
②終身犯(監督:ジョン・フランケンハイマー、1961)
③セーラー服色情飼育(監督:渡辺護、1982)
④100人の子供たちが列車を待っている(監督:イグナシオ・アグエロ、1988)
⑤Away(監督:ギンツ・ジルバロディス、2019)
⑥ピンク・レディーの活動大写真(監督:小谷承靖、1978)
⑦ハードボイルド/新・男たちの挽歌(監督:ジョン・ウー、1992)
⑧真夜中の処刑ゲーム(監督:ポール・ドノヴァン&マウラ・オコンネル、1982)
⑨裸の拍車(監督:アンソニー・マン、1953)
⑩ピンクリボン(監督:藤井謙二郎、2004)


候補が12本だったのでいっそのこと全部出そうかと思ったんですが、昨日のテレビドラマ・アニメ ベストテンまで10本きっちりなので、前例踏襲としました。


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①の『スケバン刑事』はかなり面白かったです。

テレビの2作目『少女鉄仮面伝説』がツッコミどころ満載のお笑い学芸会みたいな出来だったので見もせずにバカにしてました。反省。

同じくアイドル映画の⑥『ピンクレディーの活動大写真』はメタ映画の体でピンクレディーの魅力を描くというコンセプトが素晴らしく、ピンクレディーよりキャンディーズな私でもなかなかおつなものでありました。

②の『終身犯』は、あのジョン・フランケンハイマーの、あのバート・ランカスターの、あの『終身犯』をついに見た、という、達成感がまず大きかったですね。

映画の出来映えも素晴らしく、かなり時間かけてますよね。ひとつひとつの描写がとても丁寧。

③の『セーラー服色情飼育』はすでに昔、見ているのだけど、やっとの思いで再見できたのでそれを記念して。これが1位でもかまいません。渡辺護監督の演出は非常に手堅い。うっとりさせられました。

④はこれもまた映画についての映画。原初の映画には驚きがありました。ほとんど映画なんか見たことのない少年少女の驚きを見つめる目が素晴らしく、クライマックスは圧巻でしたね。ドキュメンタリーなのに、あそこだけ作っていて。でも映画の本質に切り込むものでした。

ギンツ・ジルバロディス。ラトビア出身のこのアニメ監督の名前は一生憶えておこうと思った『Away』。明日の新作ベストテンにも顔を出すと思われます。セリフのない緊張感のある世界。同じセリフがなくてもジョン・ウーの新作『サイレントナイト』はなぜあんなに弛緩してるんだろう?

⑩の『ピンクリボン』は、すっかり衰えてしまったピンク映画に対する讃歌。2004年時点であんなに衰退してるのに、いまはどうなっているのだろう? もう10年以上ピンク映画館には行ってません。

⑨の『裸の拍車』、ラストのラストでグイとひねる筆致が素晴らしい。

撮影所を辞めるとき、かつて脚本家を志していたという大先輩が、

「大事なのは起承転転結な。最後の一ひねりが大事やぞ」

と教えてくれたが、私は実践できなかった。と自己嫌悪に囚われたところで筆を擱きます。


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