「知識のある批評家よりショボくとも作り手であれ」
という言葉で批評家を非難している人がいるというニュースを読みました。
その人の主張では、作品が属するジャンルの製作過程を知らずに批評するなど御法度なんだそうです。ある批評を読んでいて、「あ、この人は製作過程を知らないなと思ったら読むのをやめる」とか。
何というか、まだそんなこと言ってるの? というのが正直なところ。
かつて「作り手と批評家」について以下のような記事を書きました。
作家と批評家の違いについて
作家と批評家は共闘関係にあると思う件(遊撃の美学はどこへ?)
ハワード・ホークスが、フレッド・ジンネマンの『真昼の決闘』への批評として『リオ・ブラボー』を作ったのは有名な話。だから、批評と創作は表裏一体。対立概念として捉えるのがおかしいのです。「クリティカルな作家」がいてもいいし、「クリエイティブな批評家」がいてもいい。両者は同じく、「映画界をより良い方向へ導く営み」なのだから。
ただし、「この映画は○○という映画へのオマージュであって、それ以上でも以下でもない」とかいう言説はいけません。なぜなら、映画をより良い方向へ導いていかないからです。批評家同士で盛り上がるための言説、これは排除しなければならない。
もしや、「あ、この人は製作過程を知らないなと思ったら読むのをやめる」というのは、ひょっとして批評家同士で盛り上がるための言説を嫌うということ? いやいや、そうではなくて、単に創作現場を知らない人の言葉が気に入らないだけでしょう。

はたして本当に「現場を知らない人に批評する資格はない」のでしょうか?
映画なら、スクリーンに映っているものをきちんと見て、いいか悪いかを論じればいいのであって、現場を知っている必要はないと思う。現場を知ってるほうがよりいい? いや、それではなぜ現場を一回も見学したことのない蓮實重彦があんなに作家を刺激する批評ができるのか説明がつかない。
結局は「目」の問題でしょう。見る目があるかないか。現場を知らない人の意見は読まないという人だって、書いた人に見る目があれば最後まで読むと思うんですよね
繰り返し言いたいのは、作家と批評家は同じ方向を向いているということです。映画なら映画、小説なら小説をよりよい方向へ導く営み。
私も、もっといい映画がつくられますようにと願って映画の感想を書いています。ちゃんとできてるかどうかは不安ですが。
批評と創作を対立概念として捉えるのは50年は遅れてると思う。助監督時代の大島渚なんかすごい批評を書いてましたよね。
あれですよ、あれ。

という言葉で批評家を非難している人がいるというニュースを読みました。
その人の主張では、作品が属するジャンルの製作過程を知らずに批評するなど御法度なんだそうです。ある批評を読んでいて、「あ、この人は製作過程を知らないなと思ったら読むのをやめる」とか。
何というか、まだそんなこと言ってるの? というのが正直なところ。
かつて「作り手と批評家」について以下のような記事を書きました。
作家と批評家の違いについて
作家と批評家は共闘関係にあると思う件(遊撃の美学はどこへ?)
ハワード・ホークスが、フレッド・ジンネマンの『真昼の決闘』への批評として『リオ・ブラボー』を作ったのは有名な話。だから、批評と創作は表裏一体。対立概念として捉えるのがおかしいのです。「クリティカルな作家」がいてもいいし、「クリエイティブな批評家」がいてもいい。両者は同じく、「映画界をより良い方向へ導く営み」なのだから。
ただし、「この映画は○○という映画へのオマージュであって、それ以上でも以下でもない」とかいう言説はいけません。なぜなら、映画をより良い方向へ導いていかないからです。批評家同士で盛り上がるための言説、これは排除しなければならない。
もしや、「あ、この人は製作過程を知らないなと思ったら読むのをやめる」というのは、ひょっとして批評家同士で盛り上がるための言説を嫌うということ? いやいや、そうではなくて、単に創作現場を知らない人の言葉が気に入らないだけでしょう。

はたして本当に「現場を知らない人に批評する資格はない」のでしょうか?
映画なら、スクリーンに映っているものをきちんと見て、いいか悪いかを論じればいいのであって、現場を知っている必要はないと思う。現場を知ってるほうがよりいい? いや、それではなぜ現場を一回も見学したことのない蓮實重彦があんなに作家を刺激する批評ができるのか説明がつかない。
結局は「目」の問題でしょう。見る目があるかないか。現場を知らない人の意見は読まないという人だって、書いた人に見る目があれば最後まで読むと思うんですよね
繰り返し言いたいのは、作家と批評家は同じ方向を向いているということです。映画なら映画、小説なら小説をよりよい方向へ導く営み。
私も、もっといい映画がつくられますようにと願って映画の感想を書いています。ちゃんとできてるかどうかは不安ですが。
批評と創作を対立概念として捉えるのは50年は遅れてると思う。助監督時代の大島渚なんかすごい批評を書いてましたよね。
あれですよ、あれ。


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