選択的夫婦別姓制度がついに実現するのかと思っていたら、どうにも雲行きが怪しくなってきました。
同制度に、石破総理自身は賛成らしく、「議論を深めたい」と言っていましたが、どうにも国会本会議前の法務委員会では賛否が半々らしくて、しかも、仮に本会議の議題として上がったとしても、自民党の森山幹事長は「党議拘束をかける」と息巻いているらしく、森山さん自身が同制度には反対らしい。もっと偉い石破が決めればいいのに、と思うけど、いろいろしがらみがあって難しいそう。

「強制的夫婦同姓制度」をもつ国は世界でも日本だけらしく、その日本で、婚姻時に女性が男性の姓に合わせるのが96%なんですって。まぁそんなもんでしょう。
で、ちょっと前に会計士か何かをやってる女性が改姓で必要になる手続き(口座やカードの名義変更のほか、その人は会社をやっているので登記簿の変更とか)にかかる費用が何と100万円を超えたとか。
そこまでかかるのは日本経済にとってよろしくないと、あの経団連が政府に選択的夫婦別姓制度導入をお願いしたけど、前述のとおり、実現には高い高いハードルがある。何でも、夫婦別姓制度のために変更しなきゃいけない法律の条文が4000以上あり、項目は2万4000もあるというから、それが大変だからいやだという抵抗勢力もいるんじゃないかと思う。
中国の例
友人が中国人と結婚してるんですけど、その人に聞くと、中国では「強制的夫婦別姓」らしいです。夫婦はいずれも生まれたときの姓でなければならない。
それ自体はいいけど、二人の間に生まれた子どもはどうなるかというと、これが「強制的に父親の姓を名乗らないといけない」とか。それはどうかと思う。
かといって、強制的に母親の姓を名乗らないといけないとなると同じことだし、長男は父親の姓だけど、次男は母親の姓とかにするのも、何だかなぁ、という感じ。
だから、選択的夫婦別姓制度の「夫婦別姓」に関してはそれほどハードル高くないと思うんです。いまは無理でも「姓が違うと家族の一体感が失われる」とか言ってるオッサン議員たちがそのうちいなくなれば解決すると思う。
難しいのは「子どもの姓」ですよね。
改姓の権利

子どもの苗字をどうするか。考えられるのは、
①婚姻時に夫婦で話し合って決める。
②出生時に夫婦で話し合って決める。
の二つくらいしかありません。と、何かのテレビで言ってましたけど、まだあるじゃないですか。
③いったん、①か②のいずれかのときに決めておき、子どもが成人したタイミングで本人の意思で選べるようにする。つまり、必要なら改姓していいことにする。
そんなの絶対だめだ! とお叱りの声が聞こえてきそうです。戸籍がめちゃくちゃになる、とかね。ですが、別にいいんじゃないでしょうか。
改正すべき法律の条文が4000以上と書きましたけど、それは戸籍法も入れればの話で、戸籍そのものを廃止してしまえばいいと思うんです。
飛鳥時代くらいに中国から入ってきた戸籍は長らく廃止されていましたが、いまの戸籍は明治維新で欧米列強と戦うために、つまり、徴兵して戦争するために作られたものです。もう戦争しないんだからいらないでしょう。戦争の危険がある? いやいや、戦争の芽を摘むことを政治家たちにはやってほしい。徴兵制度なんかいらない。
戸籍法を廃すれば改正すべき条文や項目もかなり減るでしょう。

話を改姓に戻すと、日本人はかつて、幼名とか元服時の烏帽子名とか、もっと大人になってからの改名とかいろいろありましたよね。人生で何度も名前が変わった。
それを現代に復活させればいいと思うんです。徴兵制度を復活させるんじゃなくて。
ただ、この場合の問題は、いったん父親の姓で生まれた子どもが18歳になって母親の姓を選んだら、父親との関係がぎくしゃくしたりするかもしれません。
一方で、父親に虐待されて育った子どもが成人さえすれば母親の姓を名乗れるようになるという利点もある。逆もまたしかり。
いまの「強制的夫婦同姓制度」で問題なのは、ほぼ女性がみんな強制的に姓を変えさせられることにあるわけでしょ。それを廃止して、男も女も成人(昔なら元服)のタイミングで自分の意志で苗字を変えていいですよ、と、改姓の権利を与えることが大事だと思います。変えるといっても父母どちらかの苗字しかないんですが、選択肢がないよりよっぽどましだと思う。これを「選択的子ども別姓制度」という。(笑)
夫婦別姓制度を「夫婦」の問題、もっといえば「女性」の問題としてだけ捉えているだけではいつまでたっても解決しないと思いますね。これから生まれてくる子どもの姓のことをもっと考えないと。
同制度に、石破総理自身は賛成らしく、「議論を深めたい」と言っていましたが、どうにも国会本会議前の法務委員会では賛否が半々らしくて、しかも、仮に本会議の議題として上がったとしても、自民党の森山幹事長は「党議拘束をかける」と息巻いているらしく、森山さん自身が同制度には反対らしい。もっと偉い石破が決めればいいのに、と思うけど、いろいろしがらみがあって難しいそう。

「強制的夫婦同姓制度」をもつ国は世界でも日本だけらしく、その日本で、婚姻時に女性が男性の姓に合わせるのが96%なんですって。まぁそんなもんでしょう。
で、ちょっと前に会計士か何かをやってる女性が改姓で必要になる手続き(口座やカードの名義変更のほか、その人は会社をやっているので登記簿の変更とか)にかかる費用が何と100万円を超えたとか。
そこまでかかるのは日本経済にとってよろしくないと、あの経団連が政府に選択的夫婦別姓制度導入をお願いしたけど、前述のとおり、実現には高い高いハードルがある。何でも、夫婦別姓制度のために変更しなきゃいけない法律の条文が4000以上あり、項目は2万4000もあるというから、それが大変だからいやだという抵抗勢力もいるんじゃないかと思う。
中国の例
友人が中国人と結婚してるんですけど、その人に聞くと、中国では「強制的夫婦別姓」らしいです。夫婦はいずれも生まれたときの姓でなければならない。
それ自体はいいけど、二人の間に生まれた子どもはどうなるかというと、これが「強制的に父親の姓を名乗らないといけない」とか。それはどうかと思う。
かといって、強制的に母親の姓を名乗らないといけないとなると同じことだし、長男は父親の姓だけど、次男は母親の姓とかにするのも、何だかなぁ、という感じ。
だから、選択的夫婦別姓制度の「夫婦別姓」に関してはそれほどハードル高くないと思うんです。いまは無理でも「姓が違うと家族の一体感が失われる」とか言ってるオッサン議員たちがそのうちいなくなれば解決すると思う。
難しいのは「子どもの姓」ですよね。
改姓の権利

子どもの苗字をどうするか。考えられるのは、
①婚姻時に夫婦で話し合って決める。
②出生時に夫婦で話し合って決める。
の二つくらいしかありません。と、何かのテレビで言ってましたけど、まだあるじゃないですか。
③いったん、①か②のいずれかのときに決めておき、子どもが成人したタイミングで本人の意思で選べるようにする。つまり、必要なら改姓していいことにする。
そんなの絶対だめだ! とお叱りの声が聞こえてきそうです。戸籍がめちゃくちゃになる、とかね。ですが、別にいいんじゃないでしょうか。
改正すべき法律の条文が4000以上と書きましたけど、それは戸籍法も入れればの話で、戸籍そのものを廃止してしまえばいいと思うんです。
飛鳥時代くらいに中国から入ってきた戸籍は長らく廃止されていましたが、いまの戸籍は明治維新で欧米列強と戦うために、つまり、徴兵して戦争するために作られたものです。もう戦争しないんだからいらないでしょう。戦争の危険がある? いやいや、戦争の芽を摘むことを政治家たちにはやってほしい。徴兵制度なんかいらない。
戸籍法を廃すれば改正すべき条文や項目もかなり減るでしょう。

話を改姓に戻すと、日本人はかつて、幼名とか元服時の烏帽子名とか、もっと大人になってからの改名とかいろいろありましたよね。人生で何度も名前が変わった。
それを現代に復活させればいいと思うんです。徴兵制度を復活させるんじゃなくて。
ただ、この場合の問題は、いったん父親の姓で生まれた子どもが18歳になって母親の姓を選んだら、父親との関係がぎくしゃくしたりするかもしれません。
一方で、父親に虐待されて育った子どもが成人さえすれば母親の姓を名乗れるようになるという利点もある。逆もまたしかり。
いまの「強制的夫婦同姓制度」で問題なのは、ほぼ女性がみんな強制的に姓を変えさせられることにあるわけでしょ。それを廃止して、男も女も成人(昔なら元服)のタイミングで自分の意志で苗字を変えていいですよ、と、改姓の権利を与えることが大事だと思います。変えるといっても父母どちらかの苗字しかないんですが、選択肢がないよりよっぽどましだと思う。これを「選択的子ども別姓制度」という。(笑)
夫婦別姓制度を「夫婦」の問題、もっといえば「女性」の問題としてだけ捉えているだけではいつまでたっても解決しないと思いますね。これから生まれてくる子どもの姓のことをもっと考えないと。

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