あけましておめでとうございます。新年が明けてすぐ三が日が終わり、もう今日は11日。今年もあっという間に終わるんだろうな。

いつも通り、新作テレビドラマとテレビアニメの感想を見た順に記します。


『スロウトレイン』
野木亜紀子さんの新作ということで見始めましたが、何だかちょっと誰に乗ってみればいいのかわからず、30分くらいでリタイアしました。セリフがいかにも「説明してます」みたいな匂いがするのも好きになれませんでした。


『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』
img_a81ff271eb14e57bceec2b83b5049789212580

大好きな横浜流星主演ということで、見始めましたが、これが意外と言っては失礼か、かなり面白かった。吉原だけで売春が認められていたのではなく、新宿、品川などの宿場町でも不法ながら行われていて、それが吉原の遊女の死を招いているという主人公・蔦重の主張は最も。それにもまして、田沼意次の「お主は客を呼ぶための工夫を何かしておるのか」という問いかけがさらにごもっとも。

あの言葉がきっけかとなって、次回から江戸吉原のプロデューサー・蔦屋重三郎が誕生するようだ。横浜流星の気風の良さがよく生かされている。これは年末まで見なきゃ。


『TRUE CORORS』
倉科カナが出てくると何かが起こる、とドラマファンの間では言われているらしい。確かに、いま再放送中の『正直不動産』を見ていると、そうかなと思う。

でも、この『TRUE CORORS』を見ているかぎりでは、少しもそうは思わない。色彩に人一倍強いカメラマンが、色覚異常を伴う難病に直面する物語。病気という逆境をどう跳ね返していくかが見どころ。なのだが、少しも、この人の今後を見つめていきたいという感情が湧いてこないのだ。

気取った場面が多いからかも。もっと主人公の喜怒哀楽に寄り添う作劇・演出なら乗れたかも。1話でリタイア。


『全修。』
68e73e841a3b926177913ebaa4fe (1)

「全修」とは、アニメの業界用語で「オールリテイク」、つまり「全部修正」のことらしい。

あるラブストーリーで劇場デビューをすることになったアニメ監督が、昔好きだったアニメの世界に迷い込むお話。まだ海のものとも山のものともわからないので、とりあえず続けて見ます。絵の色遣いがとても好き。


『東京サラダボウル』
松田龍平が出てるので見てみました。

うーん、たったこれだけの内容で45分ですか。10分でできるのでは?

奈緒という女優はなぜこんなにも重宝されているのか不思議。レタス頭なのも気に入らないし、これはもうリタイアでいいでしょう。


『五十嵐夫妻は偽装他人』
「偽装結婚」とか「偽装カップル」なら最近よくある手だけれど、「偽装他人」となるとなかなか新しそうで見てみました。

新川優愛と塩野瑛久が夫婦。新川が塩野に嫌気がさして家出して、最初の再会が、同じ会社の同僚として、という出だし。それはいいとしても、新川が家出した理由を1話のうちに言っておくべきじゃないの? でないと2話への興味が尽きてしまう。「奇妙な夫婦」が売りなのはわかるけど、そうなった原因をこちらは知りたいのだ。愛想が尽きたので1話でリタイア。


『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』
物語が面白そうなので見てみました。

なるほど確かに、努力して年収を挙げてこそ成功といえる、という香取慎吾と、成功だけがすべてだと思いませんという志尊淳の間には深い溝があり、それがメインの葛藤を成している。志尊淳がそういう価値観の持ち主になったのは息子がすぐ逃げる癖があるからで、息子を守ろうと必死なのだ。

そんな志尊淳と息子と娘が亡くなった妻の兄である香取慎吾(つまり志尊淳から見れば義兄であり、子どもたちから見れば伯父さん)の家に同居することになるから面白いわけだけど、私には香取慎吾の芝居が違うように感じられました。

志尊淳の息子のお遊戯会を見に行った香取は、甥っ子に大声で頑張れ! と言い、甥っ子は頑張ってベストを尽くすのですが、それって違うくないですか? 頑張れと言い募るほど甥っ子は何もできなくなるのがあの子の性格をよく表してると思うし、何より、舞台上でもじもじしている甥っ子を香取がひっぱたくぐらいのことをするのが、テレビマンとして成功した香取慎吾の心のありようだと思うんですけどね。

なぜかはわからないけど、香取は政治家を目指している。ホームドラマに政治が絡むのは意外ですが、私はもう離脱します。何か全体的にぎくしゃくしてるし、続きを見たいと思わないので。あしからず。


というわけで、前半戦は7本も見始めたのに、継続視聴を決めたのは、『べらぼう』と『全修。』の2本だけ。さみしいなぁ。

後半戦は、『ホットスポット』『御上先生』『クジャクのダンス、誰が見た?』他を見る予定です。『SAKAMOTO DAYS』なんかも。




このエントリーをはてなブックマークに追加