さあやってきました! ベストテンの季節のトリのトリ。新作映画ベストテン!
いきなり水を差すようですが、去年と同じく劇場にはあまり行けず、劇場で見た新作映画だけではベストテンを構成できません。去年公開されたのに去年のうちに見れなかったものも多いので、そういうものに陽の目を当てるためにも、「今年の作品」ではなく「去年と今年に公開された(あるいは配信開始された)映画」を対象としています。
では行きましょう。私が魅了された10本(実は12本)は以下の通りです。内訳は、1位今年の顔、2位から4位質とボリューム、5位裏ベストワン、6位から8位が味系、9位から11位でまとめに入り、12位でお祭りの総仕上げ、です。
いやぁ、1位にこれをもってこれて本当に幸せ。
映画はドタバタ喜劇から始まったのに、そういう歴史を忘れた人たちが多すぎませんか? 高尚な哲学を語ったり、市井で生きる名もなき人々に寄り添ったり、天下国家を論じたり、そういうのもいいんだけど、やっぱりこの『野球どアホウ未亡人』みたいに、バカバカしさに命を懸ける映画をもっと見たい。こういうのって難しいんですよ。私がシナリオコンクールで受賞したのも本当は難しいのに、下ネタ満載ということで読まずにバカにする人がいる。嗚呼、嘆かわしい! 読んでからにしろ。
2位の『ブレインウォッシュ』は今年の収穫のひとつ、旧来の巨匠監督たちがいかに女優を性的に搾取していたかを解剖していく様はスリリングで、一番好きなヒッチコックが最も槍玉に挙げられていた感じ。ま、しゃーない。(鑑賞時の感想は⇒こちら)
3位『レッド・ロケット』は去年の作品ですが、あまり話題にならなかったですよね。4位『人間の境界』は今年の作品ですけど、こっちは話題になってた。難民とか扱うと話題になって、ポルノ男優が主人公だと話題にならないのは『野球どアホウ未亡人』がまったく無視されている現実と呼応していると思う。でも『人間の境界』という映画に罪があるわけではない。いい映画でした。
5位裏ベストワンがイーストウッドというのはいかがなものか。本来ならこちらが表のベストワンじゃないのかと思ったんですが、やはり、映画としてすぐれているとはいえ、往年のイーストウッド作品、例えば『許されざる者』、例えば『ブロンコ・ビリー』、例えば『ガントレット』などに比べると切れ味が違いすぎるのでこの位置に。2009年のベストワンに『グラン・トリノ』を選んで以来、イーストウッド作品をベストに選べたためしがないんですが、今回裏ベストワンとはいえベストに選べて幸せ。長生きしてください。(鑑賞時の感想はこちら⇒「2」という数字が秘めるもの)
評判がいいからと騙されたつもりで行った、6位の『ロボット・ドリームズ』が意外なことにかなりよかった。7位のシャマランは「本格派」になってきたように思う。今年の『トラップ』は未見。体調悪くて見に行けず。対象作品を去年のものにも広げたのは、実は何よりシャマランの作品をもぐりこませたいという一念からでした。ははは。もし『トラップ』を見てたら違う顔ぶれになっていたでしょう。それぐらい『ノック 終末の訪問者』のシャマランはよかった。
8位『マディのおしごと』は配信のみの作品。U-NEXTで見ました。ジェニファー・ローレンスが相変わらず素敵だし、タイマンで張り合う男優も当たり負けせず、いいアンサンブルを生み出してましたね。脚本も素晴らしかった。(鑑賞時の感想はこちら⇒二人のアンチヒーロー)
9位『658㎞、陽子の旅』はただただ菊地凛子がすごかった。すごいとしか言いようがない。あれはもはや……。
12位『ツイスターズ』は映画がどうのという前に、主演女優の巨乳に一票を投じたく。
というわけで、ベストはこれで終わりです。
ワーストには以下の3本を選びます。いつもは1本だけだけど、今年は絞り切れなかった。
いずれも、「こんなものをほめそやしていてはいけない」と強く思うものばかりです。
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2023新作映画ベストテン!
いきなり水を差すようですが、去年と同じく劇場にはあまり行けず、劇場で見た新作映画だけではベストテンを構成できません。去年公開されたのに去年のうちに見れなかったものも多いので、そういうものに陽の目を当てるためにも、「今年の作品」ではなく「去年と今年に公開された(あるいは配信開始された)映画」を対象としています。
では行きましょう。私が魅了された10本(実は12本)は以下の通りです。内訳は、1位今年の顔、2位から4位質とボリューム、5位裏ベストワン、6位から8位が味系、9位から11位でまとめに入り、12位でお祭りの総仕上げ、です。
①野球どアホウ未亡人(監督:小野峻志)
②ブレインウォッシュ セックス‐カメラ‐パワー(監督:ニナ・メンケス)
③レッド・ロケット(監督:ショーン・ベイカー)
④人間の境界(監督:アグニェシュカ・ホランド)
⑤陪審員2番(監督:クリント・イーストウッド)
⑥ロボット・ドリームズ(監督:パブロ・ベルヘル)
⑦ノック 終末の訪問者(監督:M・ナイト・シャマラン)
⑧マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(監督:ジーン・スタプニツキー)
⑨658km、陽子の旅(監督:熊切和嘉)
⑩ヒットマン(監督:リチャード・リンクレイター)
⑪枯れ葉(監督:アキ・カウリスマキ)
⑫ツイスターズ(監督:リー・アイザック・チョン)
いやぁ、1位にこれをもってこれて本当に幸せ。
映画はドタバタ喜劇から始まったのに、そういう歴史を忘れた人たちが多すぎませんか? 高尚な哲学を語ったり、市井で生きる名もなき人々に寄り添ったり、天下国家を論じたり、そういうのもいいんだけど、やっぱりこの『野球どアホウ未亡人』みたいに、バカバカしさに命を懸ける映画をもっと見たい。こういうのって難しいんですよ。私がシナリオコンクールで受賞したのも本当は難しいのに、下ネタ満載ということで読まずにバカにする人がいる。嗚呼、嘆かわしい! 読んでからにしろ。
2位の『ブレインウォッシュ』は今年の収穫のひとつ、旧来の巨匠監督たちがいかに女優を性的に搾取していたかを解剖していく様はスリリングで、一番好きなヒッチコックが最も槍玉に挙げられていた感じ。ま、しゃーない。(鑑賞時の感想は⇒こちら)
3位『レッド・ロケット』は去年の作品ですが、あまり話題にならなかったですよね。4位『人間の境界』は今年の作品ですけど、こっちは話題になってた。難民とか扱うと話題になって、ポルノ男優が主人公だと話題にならないのは『野球どアホウ未亡人』がまったく無視されている現実と呼応していると思う。でも『人間の境界』という映画に罪があるわけではない。いい映画でした。
5位裏ベストワンがイーストウッドというのはいかがなものか。本来ならこちらが表のベストワンじゃないのかと思ったんですが、やはり、映画としてすぐれているとはいえ、往年のイーストウッド作品、例えば『許されざる者』、例えば『ブロンコ・ビリー』、例えば『ガントレット』などに比べると切れ味が違いすぎるのでこの位置に。2009年のベストワンに『グラン・トリノ』を選んで以来、イーストウッド作品をベストに選べたためしがないんですが、今回裏ベストワンとはいえベストに選べて幸せ。長生きしてください。(鑑賞時の感想はこちら⇒「2」という数字が秘めるもの)
評判がいいからと騙されたつもりで行った、6位の『ロボット・ドリームズ』が意外なことにかなりよかった。7位のシャマランは「本格派」になってきたように思う。今年の『トラップ』は未見。体調悪くて見に行けず。対象作品を去年のものにも広げたのは、実は何よりシャマランの作品をもぐりこませたいという一念からでした。ははは。もし『トラップ』を見てたら違う顔ぶれになっていたでしょう。それぐらい『ノック 終末の訪問者』のシャマランはよかった。
8位『マディのおしごと』は配信のみの作品。U-NEXTで見ました。ジェニファー・ローレンスが相変わらず素敵だし、タイマンで張り合う男優も当たり負けせず、いいアンサンブルを生み出してましたね。脚本も素晴らしかった。(鑑賞時の感想はこちら⇒二人のアンチヒーロー)
9位『658㎞、陽子の旅』はただただ菊地凛子がすごかった。すごいとしか言いようがない。あれはもはや……。
12位『ツイスターズ』は映画がどうのという前に、主演女優の巨乳に一票を投じたく。
というわけで、ベストはこれで終わりです。
ワーストには以下の3本を選びます。いつもは1本だけだけど、今年は絞り切れなかった。
いずれも、「こんなものをほめそやしていてはいけない」と強く思うものばかりです。
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