今年も早くも来てしまいました。ベストテンの季節。例によって、「ドキュメンタリー・教養番組ベストテン」から発表しましょう。

同じ話題のものはひとつにまとめたので、2位のアメリカ大統領選挙についての番組なんてめっちゃあったから全部で20本を超えます。ベストテンなどと言いながら。

まぁそれはいつものこと。では行きましょう。


①『宇宙戦争』パニック事件 75年目の真実 100万人を騙したフェイクニュース(ダークサイドミステリー、12月6日)
②トランプ人気が止まらない!? 町山、大統領選挙突撃リポート(町山智浩のアメリカの今を知るTV、2月17日)
  もしトラが現実に!? 熱烈トランプ支持者の実像とは?(町山智浩のアメリカの今を知るTV、5月29日)
  混迷の世紀 第14回 パラレル・アメリカ ~銃撃事件の衝撃・分断の行方は~(NHKスペシャル、7月21日)
  いよいよバイデン下ろし!? どうする民主党&共和党全国大会リポート(町山智浩のアメリカの今を知るTV、7月27日)
  ‟スウィフティー”がアメリカを動かす? 歌姫テイラーに熱視線(BS世界のドキュメンタリー、9月18日)
  トランプVSハリス、ついに直接対決! 民主党全国大会&テレビ討論会(町山智浩のアメリカの今を知るTV、9月21日)
  最新分析 アメリカ大統領選 カギ握るZ世代の選択(クローズアップ現代、10月30日)
  ‟緊迫の現場”で何が ~アメリカ大統領選挙・市民の闘い~(BSスペシャル、10月31日)
  米大統領ついに決定! アメリカの未来を徹底解説(町山智浩のアメリカの今を知るTV、11月13日)
  アメリカ 市民たちの選択(ETV特集、11月16日)
③‟ブレグレット” EU離脱を後悔? 英国 破られた約束(BS世界のドキュメンタリー、12月17日)
④調査報道・新世紀 File3 子どもを狙う盗撮・児童ポルノの闇(NHKスペシャル、6月8日・15日)
 中学生が卒業アルバムを悪用?! 身近に迫る‟AI生成ポルノ”(クローズアップ現代、12月18日)
⑤‟少数与党”で政治はどこへ ~「103万円の壁」協議の行方は~(クローズアップ現代、11月11日)
 少数与党でどうなる?&「103万円の壁」と「106万円の壁」(報道1930、11月14日)
⑥撃てない銃 ~日本人エンジニア 米銃社会に生きる~(BSスペシャル、2月8日)
⑦‟リピーター医師”の衝撃 病院で一体何が?(クローズアップ現代、11月19日)
⑧物流激変2024 ~ニッポンは変われるのか~(NHKスペシャル、4月27日)
⑨法医学者たちの告白(NHKスペシャル、6月30日)
⑩まいにち、養老先生、ときどき……2024(特別番組、1月3日)


今年は前述したとおり、アメリカ大統領選挙に良質な番組が多かったので、それらがベストワンだろうと高をくくっていたら、『ダークサイドミステリー』から、あのオーソン・ウェルズの、あの『宇宙戦争』大騒動の番組が登場した。


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火星人が襲来したと誤解した人々がパニックを起こしたと聞いていたけど、それこそがフェイクで、人々はパニックなんか起こしていなかった。ただの都市伝説だったというから驚愕。

恥を忍んで告白しますが、私はつい先日、詐欺師に騙されました。金は盗られてないけど、個人情報をうっかり喋ってしまった。今日、主治医にそれを話して「脳の病気でしょうか」というと、いやいや! と「おそらくこういうことですよ」と教えてくれた。私の前に母が電話に出ていて、ちょっとしたパニックになっていた。それを見ていた私は心がざわついたまま電話に出てしまった。それが原因だろうと。あとは、闇バイトに応募する人は金がないだけで善良な人が多く、以前の詐欺と違って声だけではごく普通の人に聞こえるからうっかり騙されるなんてことが発生してしまう。とのこと。

とにもかくにもフェイク情報に騙されてしまった私は、「『宇宙戦争』パニック事件」をベストワンに推します。推さざるをえない。

3位の『ブレグレット』というのは、イギリスのEU離脱を意味する「ブレグジット」と、後悔を意味する「リグレット」を掛け合わせた造語で、「EU離脱を後悔する」という意味なんだそうな。国民投票で衝撃の結果が出てから早8年。いろんなところでEU離脱の悪影響があるんだそう。国民投票って怖いし、ブレグジットを推進していたジョンソンとかいう政治家は日本の誰かさんに似ている。気をつけねば。

4位は大流行の生成AIによって作られるポルノが恐ろしい。卒業写真を使われてデジタルタトゥーが永遠に残ってしまうというから怖い。

103万円の壁も興味深かった。自民党が少数与党になって、一気に政治が面白くなってきた。しかし、私はあの玉木某という男が信用ならない。かといって維新も嫌い。やはり投票したれいわ新選組か共産党に頑張ってほしい。

6位の「撃てない銃」も興味深かった。しかし、撃てない銃を作ってもアメリカの銃社会は変わらないようにも思う。やはり銃規制法が必要ではないか。

末席の養老孟司先生に密着した、いまや正月の定番番組が今年も面白かった。来年も早々にあるのだろうか。養老先生はいまの日本に少なくなった「まともな人」なので、もっと長生きしていただきたいと思う。

というわけで、ドキュメンタリー・教養番組ベストテンでした。

ちなみにこの記事を書いた数日後に、「報道1930」で、「「ファンダム」は民主主義の新たなかたち? 選挙を席巻した熱い‟推し活”その効用と毒」を見て、兵庫県民としては先の知事選挙の裏で何があったのか興味深く拝見しました。(12月25日追記)

1位の『宇宙戦争』パニック事件は↓下から見れます。↓


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