ノーベル賞の季節ですが、今年の平和賞が日本被団協、正式名称「日本原水爆被害者団体協議会」に送られるというニュースをついさっき見たばかりです。
石破が極めて意義深いとコメントを出したらしいですが、私は日本被団協なんて団体は名前すら知らなかったし、具体的にどういう活動をしているかも知らないので、「意義深い」のかどうか判断する材料がなさすぎてコメントできません。
ただひとつ、真っ先に言えるのは、化学・生理学賞とか文学賞で日本人以外が受賞したときはおとなしかったメディアがひどく騒いでいること。
日本人が受賞したら大騒ぎなのに(大谷フィーバーもさすがに行きすぎと思う。いまは総選挙前ですよ)外国人だとどういう研究なのか、どういう文学を紡いだ人なのか、まったく説明がない。さすがに新聞には文学賞の韓国人のことが載ってましたが、テレビとなると無音に等しい。
さて、このニュースがどこまで騒がれるのかは明日以降数日を見てみないとわかりませんが、ひとつ言えるのは、自然科学の分野や経済学賞とかより騒がれ度は低いだろうな、ということですね。
だって平和賞ですから。
いや、平和賞を揶揄しているのではありません。私は揶揄したりしませんが世間が揶揄してますよね。
いつだったか、ある職場で、3か月に1度、国境なき医師団に寄付していると言ったら、それは詐欺の可能性はないのかと言われたので、ノーベル賞とった団体だし大丈夫だろうと思って、それに口座振替だし街頭募金とはぜんぜん違う、みたいな答え方をしたら、ノーベル賞? と怪訝な顔をするので、平和賞ですよ、と答えたら、平和賞なんて誰でも取れるんじゃないの? ときた。
この人のせいですよね。
非核三原則で平和賞をとった佐藤栄作。
核をもたず、作らず、もちこませず。とこれだけ唱えて受賞ということで、ノーベル賞はノーベル賞でも平和賞はアホでも取れる、となってしまった。
でも、本来、ノーベル賞は平和賞が核ですよね。
ノーベル賞の創設者、アルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトの発明者です。(←これすら知らない人がいた)
トンネルの穴をあけるときの発破の道具としてダイナマイトを発明したのに、それが戦場で人殺しの道具として使われるようになった。それを悲しんでノーベル賞を作ったのだから、平和賞が核でしょう。
そりゃ、佐藤栄作をもちださずとも、自然科学の賞と比べ、経済学賞と同じく現在進行形で評価しないといけないし、「ノーベル戦争賞」と言わねばならないという人がいるのもわかります。受賞のためのロビー活動している人も多いらしいし。
それでもやっぱり、平和賞が核だと思う。別に私はノーベル賞の回し者でも何でもないけど、日本被団協の受賞は冷静に喜びたいと思う。
佐藤栄作と同じようなケースだったりして。(笑)
でも過去にだって素晴らしい人物や団体が受賞してますよね。バングラデシュのグラミン銀行の何とかって人。
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