もう今年も終わりですね。例によって、今月始まったテレビドラマとテレビアニメ(先月始まったものも一部含む)の感想を見始めた順につらつらと綴ります。
『透明なわたしたち』
9月中旬にABEMAで配信が始まった全6話のシリーズもの。あの悪名高き映画『新聞記者』の監督・藤木道人がプロデューサーとして名を連ねているのが気がかりでしたが、武田玲奈も出てるし、とりあえず見始めました。
富山の高岡で同級生だった男女5人の話で、そのうちの一人が渋谷で無差別殺傷事件を起こしたんじゃないかという疑いが起こることで起動するこの物語は、タイトルに「透明なわたしたち」とあるように、やはりこれはあの酒鬼薔薇聖斗が新聞社に送った声明に書いていた「透明な存在の私」を踏まえているんだろうけど、この27年間に無差別殺傷事件は他にもいっぱいあった。なのに、なぜいまさら酒鬼薔薇?
あまり面白いとは思わないけど、その興味だけで見続けてます。
主役・福原遥の同棲相手の前原滉が、いい人面してるけど、実はかなり腹黒いんじゃないかと勘繰ってます。それにしても前原滉、狂い咲きですな。主役のオファーが来ますように。
『3年C組は不倫してます。』
タイトルが発表されたら即炎上してたので見てみました。
何かこういうドロドロしてるのはあまり好かない。それに何より主役の莉子とかいう女優がかわいくないので見るのやめます。単に炎上してたから見ようかな、と軽い気持ちが動機だっただけだし。
演出には見るべきものがありました。ちょっとしたカメラのパンやピン送りに職人芸を感じましたね。
『結婚するって、本当ですか』

アラスカのアンカレッジ支店に異動するのは独身者のみ、という上司のお達しを聞いたおひとりさまの男女が偽装結婚するという最近よくある設定。もう見飽きたよ、といいたいくらい。
なのに、二人の行く末にこんなに胸キュンしてしまうのはなぜなんだろう?
ヒロインの声が『SPY×FAMILY』のヨルさんの人だからというのは関係ないと思うが。でもあの透き通るような声は確かに魅力ではある。
これはもう完走しかない予感!?
『チ。‐地球の運動について‐』

高橋源一郎さんのエッセイで紹介されていたマンガがアニメ化と聞いて飛んできました。
15世紀、神学こそ学問の頂点と思われていた時代に、12歳で神学を学びに大学進学が決まった超エリート少年を主人公に、彼の本当に好きな天文をやらせ、地動説を証明するよう促していく周囲の動きがもう完璧。
脚本家の高橋洋さんは、プロットというのは本来、こうとしかありえない、弾道のような一本道を貫くもの、と言っていたけど、この『チ。』はまさにそれじゃないですかね。
2クール連続の全25話とのことですが、これも完走の予感しかない。日本のアニメ、ここにあり! といった感じ。
『3000万』

安達祐実主演というのが引っかかっていたけど、NHKが立ち上げた脚本開発チームの作品ということで見てみました。
これががっかり拍子抜け……
いくら何でも3000万なんて大金を盗みますかね? 最初から盗む覚悟だったとかじゃなくて、ヤクザの闇バイトが盗んだものをたまたま横取りでしょ。年端も行かない若者が3000万もってバイクで疾走してたなんて何らかの犯罪が絡んでるのは明らかで、いくら青木崇高がアホという設定だからって、地に足がついてる感じの安達祐実がそれに乗るのは絶対におかしい。
ヤバイとなってから、戻しに行くのもアホ。もうヤクザか誰か元の持ち主が周辺を探しているのは必定。どこまでもこの夫婦はアホだなぁと見るのやめようかと思ったけど、何とか最後まで見た。2話を見るか否かは今後の気分次第です。犯罪物は大好物なので。
ひとつ気になるのは、安達祐実が3000万ネコババした後にコールセンターの同僚に「不倫してたときって罪悪感なかった?」と聞いて、「バレなきゃいいんですよ」と言われて「よし、確かにそうだ」となるところ。
人間の心理は不思議なもので、「バレなきゃいいんですよ」と言われたほうが不安になるもんじゃないだろうか。「本当に大丈夫だろうか」と。逆に、「バレやしないかとめっちゃ不安でしたよ」と言われたほうが、「いや、でもバレさえしなければいいんだ」と前向きになるかもしれないし、そのほうが面白い。リアリティもあると思いました。
それと、3000万を盗む動機は金に困ってるからですが、小さい家とはいえ一軒家を買えたんですよね。「強引にローン組んでもらった」みたいなこと言ってたけど、家を買えるんだからいまどきそれなりに裕福でしょう。子どものピアノで困ってるだけで。もっと貧しい人を主人公にすれば、殺されてでもこの金はいただく、という展開にもリアリティが生まれると思いました。
まぁ、子どもにピアノ習わせてる時点でかなり見栄っ張りな両親というのはわかりますけどね。でも、そんな二人が3000万も盗むだろうか。私なら30万なら盗めるけど。300万の時点でもうだめですね。命が惜しい。
『トリリオンゲーム』

実写ドラマは未見だし、タイトルしか知らなかったけど、何となく期待できそうな気がして見てみました。
うん、ハルとガクの凸凹コンビが面白いし、そんなコンビだからこそ1億もの出資をしたキリカにも共感できる。
はたして二人は1兆ドルを手にできるのか!? 仲間割れせずに最後までいけるのか!? 「最後」って何? どこ?
まだ完走の予感はしないけど、人たらしハルのキャラクターがずばぬけて素晴らしいので、可能性は高い。
『私の町の千葉くんは。』
見る予定がなかったのにU-NEXTで見放題配信されていたので、つい見ちゃいました。で、後悔しました。
井桁弘恵がブサイクだし、転校生が初恋の人の弟で教師として会うとか、何かマンガとして読むならそれなりに読めそうだけど、実写じゃちょっと勘弁してほしい。気持ち悪い。これはアニメ化したほうがよかったのでは。(後半戦に続く)
『透明なわたしたち』
9月中旬にABEMAで配信が始まった全6話のシリーズもの。あの悪名高き映画『新聞記者』の監督・藤木道人がプロデューサーとして名を連ねているのが気がかりでしたが、武田玲奈も出てるし、とりあえず見始めました。
富山の高岡で同級生だった男女5人の話で、そのうちの一人が渋谷で無差別殺傷事件を起こしたんじゃないかという疑いが起こることで起動するこの物語は、タイトルに「透明なわたしたち」とあるように、やはりこれはあの酒鬼薔薇聖斗が新聞社に送った声明に書いていた「透明な存在の私」を踏まえているんだろうけど、この27年間に無差別殺傷事件は他にもいっぱいあった。なのに、なぜいまさら酒鬼薔薇?
あまり面白いとは思わないけど、その興味だけで見続けてます。
主役・福原遥の同棲相手の前原滉が、いい人面してるけど、実はかなり腹黒いんじゃないかと勘繰ってます。それにしても前原滉、狂い咲きですな。主役のオファーが来ますように。
『3年C組は不倫してます。』
タイトルが発表されたら即炎上してたので見てみました。
何かこういうドロドロしてるのはあまり好かない。それに何より主役の莉子とかいう女優がかわいくないので見るのやめます。単に炎上してたから見ようかな、と軽い気持ちが動機だっただけだし。
演出には見るべきものがありました。ちょっとしたカメラのパンやピン送りに職人芸を感じましたね。
『結婚するって、本当ですか』

アラスカのアンカレッジ支店に異動するのは独身者のみ、という上司のお達しを聞いたおひとりさまの男女が偽装結婚するという最近よくある設定。もう見飽きたよ、といいたいくらい。
なのに、二人の行く末にこんなに胸キュンしてしまうのはなぜなんだろう?
ヒロインの声が『SPY×FAMILY』のヨルさんの人だからというのは関係ないと思うが。でもあの透き通るような声は確かに魅力ではある。
これはもう完走しかない予感!?
『チ。‐地球の運動について‐』

高橋源一郎さんのエッセイで紹介されていたマンガがアニメ化と聞いて飛んできました。
15世紀、神学こそ学問の頂点と思われていた時代に、12歳で神学を学びに大学進学が決まった超エリート少年を主人公に、彼の本当に好きな天文をやらせ、地動説を証明するよう促していく周囲の動きがもう完璧。
脚本家の高橋洋さんは、プロットというのは本来、こうとしかありえない、弾道のような一本道を貫くもの、と言っていたけど、この『チ。』はまさにそれじゃないですかね。
2クール連続の全25話とのことですが、これも完走の予感しかない。日本のアニメ、ここにあり! といった感じ。
『3000万』

安達祐実主演というのが引っかかっていたけど、NHKが立ち上げた脚本開発チームの作品ということで見てみました。
これががっかり拍子抜け……
いくら何でも3000万なんて大金を盗みますかね? 最初から盗む覚悟だったとかじゃなくて、ヤクザの闇バイトが盗んだものをたまたま横取りでしょ。年端も行かない若者が3000万もってバイクで疾走してたなんて何らかの犯罪が絡んでるのは明らかで、いくら青木崇高がアホという設定だからって、地に足がついてる感じの安達祐実がそれに乗るのは絶対におかしい。
ヤバイとなってから、戻しに行くのもアホ。もうヤクザか誰か元の持ち主が周辺を探しているのは必定。どこまでもこの夫婦はアホだなぁと見るのやめようかと思ったけど、何とか最後まで見た。2話を見るか否かは今後の気分次第です。犯罪物は大好物なので。
ひとつ気になるのは、安達祐実が3000万ネコババした後にコールセンターの同僚に「不倫してたときって罪悪感なかった?」と聞いて、「バレなきゃいいんですよ」と言われて「よし、確かにそうだ」となるところ。
人間の心理は不思議なもので、「バレなきゃいいんですよ」と言われたほうが不安になるもんじゃないだろうか。「本当に大丈夫だろうか」と。逆に、「バレやしないかとめっちゃ不安でしたよ」と言われたほうが、「いや、でもバレさえしなければいいんだ」と前向きになるかもしれないし、そのほうが面白い。リアリティもあると思いました。
それと、3000万を盗む動機は金に困ってるからですが、小さい家とはいえ一軒家を買えたんですよね。「強引にローン組んでもらった」みたいなこと言ってたけど、家を買えるんだからいまどきそれなりに裕福でしょう。子どものピアノで困ってるだけで。もっと貧しい人を主人公にすれば、殺されてでもこの金はいただく、という展開にもリアリティが生まれると思いました。
まぁ、子どもにピアノ習わせてる時点でかなり見栄っ張りな両親というのはわかりますけどね。でも、そんな二人が3000万も盗むだろうか。私なら30万なら盗めるけど。300万の時点でもうだめですね。命が惜しい。
『トリリオンゲーム』

実写ドラマは未見だし、タイトルしか知らなかったけど、何となく期待できそうな気がして見てみました。
うん、ハルとガクの凸凹コンビが面白いし、そんなコンビだからこそ1億もの出資をしたキリカにも共感できる。
はたして二人は1兆ドルを手にできるのか!? 仲間割れせずに最後までいけるのか!? 「最後」って何? どこ?
まだ完走の予感はしないけど、人たらしハルのキャラクターがずばぬけて素晴らしいので、可能性は高い。
『私の町の千葉くんは。』
見る予定がなかったのにU-NEXTで見放題配信されていたので、つい見ちゃいました。で、後悔しました。
井桁弘恵がブサイクだし、転校生が初恋の人の弟で教師として会うとか、何かマンガとして読むならそれなりに読めそうだけど、実写じゃちょっと勘弁してほしい。気持ち悪い。これはアニメ化したほうがよかったのでは。(後半戦に続く)

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