体操女子の宮田笙子選手19歳に、喫煙と飲酒の疑惑が持ち上がり、というか、内部通報があり、代表を辞退したことは記憶に新しいですが、何とも残念です。


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辞退すべきかどうかについては、私は別にそんな必要なかろう派です。だって、そりゃ確かに飲酒も喫煙も20歳からということになってはいますが、それって未成年の子どもの体を守ろうということだから、破った人間を罰するのではなく、飲ませていた大人を罰する・指導するのが正当だと思うからです。

杓子定規に考えずに、19歳でオリンピック代表主将に選ばれるほどの実力を堪能すればいいんじゃないの? といろんな人が言ってるけど、「まだ19歳なのに飲酒・喫煙したのは本人の責任」と息巻く人の何と多いこと。嘆かわしい。

しかしながら、今回の一件で私が強く思うのは、オリンピックを辞退するかどうかではなく、次の2点です。

①スポーツ選手が喫煙してもいいの?
②敵を作らないことの大切さ


スポーツ選手が喫煙!?
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今回のニュースで何と言っても驚いたのは、スポーツ選手で喫煙する人がいるんだ、ということでした。倫理的にどうこうという話ではなく。

だって、喫煙するとヘモグロビンの量が減ったり、血管が収縮して血流量が減ったりして、新鮮な酸素を体の隅々まで送り届けることができなくなりますから。一説によると、タバコを吸うと、血液が血管の中を逆流するという報告もあるとか。

だから、オリンピックに出るほどのアスリートがタバコを常習的に吸っているということが、衝撃でした。

逆に言えば、タバコを常習的に吸っていてもオリンピックに出られるということは、吸わなければもっとすごい演技ができたということでしょ。それは見てみたかった。「本来の宮田笙子」を見せてもらえなかったことについて、私は激怒しますな。何度も言うが倫理的なことどうこうではなく。


内部通報
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今回の一件が内部通報で明らかになった、というか、周辺の人物はみんな知っていたようですが、オリンピック直前になってチクった人物がいたというのはとても示唆的ですね。

内田樹先生は、「武道の極意は、微動だにせずして、相手の剣先をかわすこと」と言っていました。

これはどういうことだろう? と思っていたら、近所に住む人が「敵を作らないことじゃない?」と教えてくれました。おおおお、なるほど。確かにそうかもしれない。

だから、宮田笙子という人の人となりはまったく知らないけど、日頃から敵を作っていた人なのかなぁと思ってしまいました。

もはやいくらよけても自分に襲い掛かる剣先の数が多すぎてかわし切れなかった。

微動だにせずして相手の剣先をかわすこと。

どうしても敵を作ってしまう人物だったのなら、喫煙や飲酒は控えるべきだっただろうし、敵を作りさえしなければ、喫煙程度のことで五輪辞退にまで追い込まれることはなかったでしょう。もう大会直前ということで代替選手は出られないらしいから、「自分が出たいから」チクったわけではないらしい。

私はだから、上記のような理由で「喫煙・飲酒は控えるべきだった」と考える派です。何度も言いますが、20歳未満だからとか法律でそうなってるからとか、そういうことはどうでもいいです。

そんなに法律が大事か? お上が作った法律をそんなにありがたがっていると、いつか自分がその法律にがんじがらめにされてしまいまっせ。


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かわいそうに。

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