さて、後半戦です。例によって見始めた順に感想を書きます。
『菜なれ花なれ』
なぜこのアニメを見始めたのかもう忘れたが、見始めなかったらよかったという思いだけが残る。
かわいい子が飛んだり跳ねたりするだけのお話? 体調崩してた時に見たから出逢い方が悪かっただけか?
それにしても、30分もかけてほとんど内容がなかった。
『西園寺さんは家事をしない』
仕事で衝突した男女が、ひょんなことから一夜だけひとつ屋根の下で暮らすことになって……という、日本のテレビドラマの王道を行く設定。
これも勉強と見続けたい。なぁんていうのは真っ赤なウソ。どこまでありきたりなんじゃい! もう見る気が失せたわ。今クールで勉強になるのはやはり『僕の妻は感情がない』と『青島君はいじわる』くらいかな。それと↓後述する1本も↓。
松本若菜目当てで見始めましたが、これは1話でリタイアせざるをえない。ほんとつまらなかった。1時間かけてほとんど内容なし。
『クラスメイトの女子、全員好きでした』
ジェームズ・ハドリー・チェイスの名作『悪女イヴ』がそうだったように、この作品は「盗作」を主題に扱っています。
タイムカプセルから出てきた自分のものではない(といって誰のものかわからない)創作ノートをほぼそのまま新人文学賞に応募したら受賞してしまった小説家の卵・木村昴が主人公。彼をサポートするのが出版社の担当編集者の新川優愛。編集者として崖っぷちの彼女は盗作の事実を聞かされながらそれを伏せ、一緒に新しい小説作成に励む。同時に、タイムカプセルから出てきたのが誰のノートなのかも探っていく。
なかなか面白そうでしょ。盗作した元ネタが誰の作品かわからないというのがミソ。すでに登場している人物なのか、これから出てくるのか。いずれにしても、主人公は過去を掘り起こさねばならなくなり、それが魅力的な小説を生む。が、それをしているうちに、おそらく、誰のノートを盗作したかが明らかとなり、主人公は危機に瀕する。
危機を回避するために選んだ道のはずなのに、自ら危機を招き寄せていることに彼も彼女も気づいていない。ここで白状してしまえば楽なのに。でも、「クラスメイトの女子、全員好きでした」という気持ち悪い告白も、木村昴という役者の口を通すとそうは聞こえないというか、とても素直な告白に聞こえるから不思議。
これは完走できそうな面白さ。やはり「盗作」は創作者の無意識を刺激する題材なのでしょうか。
『GO HOME 警視庁身元不明人相談室』
行旅死亡人を題材にするというのは惹かれるものがあったけど、なぜコメディ・タッチ?
最初から無理やり笑わせようとしていて不快。人の生き死にを扱うのだからもっとまじめに取り組んでほしい。
私はかつてプロの脚本家に、「君はサービス精神が旺盛すぎる」と言われた。「そんなに無理に受けを狙わなくていい」と。それはそのまま『GO HOME』のスタッフにも言えますね。
『クラスメイトの女子、全員好きでした』が面白いのは、作劇が素直だからですよね。ひねってるけど、とても素直。この『GO HOME』にはその素直さがないと思いました。
『マル秘の密子さん』
なぜこれを見ようと思ったのか忘れたけど、録画されていたので見てみました。
うーん、お金持ち一家の骨肉の財産争いがあまりに定番すぎるというか、物語の骨子はそこじゃないのかもしれないが、いくら何でも30年前の映画『遺産相続』を思い出させる(セリフの言い回しなど)のがつらい。
『南くんが恋人!?』
言わずと知れた内田春菊の名作マンガを原作とした、何と5度目の実写ドラマ化ですって。いままでなぜか見たことなかった。原作の世界観を壊されたくなかったからだろうか。
しかし、これは原作がどうの脚色がどうのといった以前に、主役たちの演技合戦がただの学芸会レベルでひどすぎ。とても見てられない。
しかも1話でたったあれだけの展開とは……。もうリタイアです。
というわけで、前後半あわせて、生き残っているのは『僕の妻は感情がない』『新宿野戦病院』『青島君はいじわる』『クラスメイトの女子、全員好きでした』の4本。最も期待値が高いのが『クラスメイトの女子』かな。
豊作と言っていいのではないでしょうか。
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仕事で衝突した男女が、ひょんなことから一夜だけひとつ屋根の下で暮らすことになって……という、日本のテレビドラマの王道を行く設定。
これも勉強と見続けたい。なぁんていうのは真っ赤なウソ。どこまでありきたりなんじゃい! もう見る気が失せたわ。今クールで勉強になるのはやはり『僕の妻は感情がない』と『青島君はいじわる』くらいかな。それと↓後述する1本も↓。
松本若菜目当てで見始めましたが、これは1話でリタイアせざるをえない。ほんとつまらなかった。1時間かけてほとんど内容なし。
『クラスメイトの女子、全員好きでした』
ジェームズ・ハドリー・チェイスの名作『悪女イヴ』がそうだったように、この作品は「盗作」を主題に扱っています。
タイムカプセルから出てきた自分のものではない(といって誰のものかわからない)創作ノートをほぼそのまま新人文学賞に応募したら受賞してしまった小説家の卵・木村昴が主人公。彼をサポートするのが出版社の担当編集者の新川優愛。編集者として崖っぷちの彼女は盗作の事実を聞かされながらそれを伏せ、一緒に新しい小説作成に励む。同時に、タイムカプセルから出てきたのが誰のノートなのかも探っていく。
なかなか面白そうでしょ。盗作した元ネタが誰の作品かわからないというのがミソ。すでに登場している人物なのか、これから出てくるのか。いずれにしても、主人公は過去を掘り起こさねばならなくなり、それが魅力的な小説を生む。が、それをしているうちに、おそらく、誰のノートを盗作したかが明らかとなり、主人公は危機に瀕する。
危機を回避するために選んだ道のはずなのに、自ら危機を招き寄せていることに彼も彼女も気づいていない。ここで白状してしまえば楽なのに。でも、「クラスメイトの女子、全員好きでした」という気持ち悪い告白も、木村昴という役者の口を通すとそうは聞こえないというか、とても素直な告白に聞こえるから不思議。
これは完走できそうな面白さ。やはり「盗作」は創作者の無意識を刺激する題材なのでしょうか。
『GO HOME 警視庁身元不明人相談室』
行旅死亡人を題材にするというのは惹かれるものがあったけど、なぜコメディ・タッチ?
最初から無理やり笑わせようとしていて不快。人の生き死にを扱うのだからもっとまじめに取り組んでほしい。
私はかつてプロの脚本家に、「君はサービス精神が旺盛すぎる」と言われた。「そんなに無理に受けを狙わなくていい」と。それはそのまま『GO HOME』のスタッフにも言えますね。
『クラスメイトの女子、全員好きでした』が面白いのは、作劇が素直だからですよね。ひねってるけど、とても素直。この『GO HOME』にはその素直さがないと思いました。
『マル秘の密子さん』
なぜこれを見ようと思ったのか忘れたけど、録画されていたので見てみました。
うーん、お金持ち一家の骨肉の財産争いがあまりに定番すぎるというか、物語の骨子はそこじゃないのかもしれないが、いくら何でも30年前の映画『遺産相続』を思い出させる(セリフの言い回しなど)のがつらい。
『南くんが恋人!?』
言わずと知れた内田春菊の名作マンガを原作とした、何と5度目の実写ドラマ化ですって。いままでなぜか見たことなかった。原作の世界観を壊されたくなかったからだろうか。
しかし、これは原作がどうの脚色がどうのといった以前に、主役たちの演技合戦がただの学芸会レベルでひどすぎ。とても見てられない。
しかも1話でたったあれだけの展開とは……。もうリタイアです。
というわけで、前後半あわせて、生き残っているのは『僕の妻は感情がない』『新宿野戦病院』『青島君はいじわる』『クラスメイトの女子、全員好きでした』の4本。最も期待値が高いのが『クラスメイトの女子』かな。
豊作と言っていいのではないでしょうか。
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