仕事で電卓を自前でもっていかねばならなくなり、近くのダイソーやセリオに買いに行ったんですが、驚きました。


300円!? 500円!?
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上の三つが100円で、ちょっと大きい左下のものが何と300円。そしてその一回り大きいものになると500円もするんですね。

これは本当に驚きました。

小さい100円のでは使いにくいと思い、もともと家で使っている、おそらく左下の300円のものと同じ大きさのものを持参して仕事しています。現在、家で何かを計算するときはスマホを使っています。もう辞めるので、いま職場においてあるものをまた自宅用にしますがね。

さて……

昔は100円だったものが現在300円。その一回り大きいだけの商品がいまや500円という事態。


クローズアップ現代
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2年前の4月13日、クローズアップ現代で「100円ショップもう限界!?」という特集がありました。

100円ショップが日本からなくなるかもしれないという衝撃のレポートでした。

消費者が安さばかり求め、100円ショップなのに100円じゃないなんておかしいと平気で言うせいで、100円ショップはかなり苦しい経営を強いられているようです。もう限界と廃業するところがあとを絶たないとか。

実際、中国や東南アジアなど、100円ショップで売られている商品の部品を作るメーカーは「もう日本とは取引しない」と言っているそうです。なぜなら、安く買い叩かれるから。日本の企業に売っても儲けが出ない、だから欧米の企業と取引すると。儲けられないなら当たり前の判断ですね。

で、日本の部品メーカーが何をやっているかというと、電卓の中の回路を見てみると、詳しく憶えてませんが、ありえない繋ぎ方がされているらしく、なぜそういう部品を廃棄しないかというと、「ロスが出ると儲けが薄くなるから」。少しでもロスを出さないために失敗した部品を何とか使えるようにありえない繋ぎ方でしのいでいる実態。

ロシアのウクライナ侵攻のせいで値上げ値上げで、2年前の時点で大変なご時世ですが、でも本当に安さばかりを追求するのはやめたほうがいいように思う。

安さを追求する⇒利益が薄くなる⇒給料が上がらない⇒さらに安さを求めるという悪循環に陥ってしまっています。

そして、いまや円安でさらに物価高騰。そりゃ100円では売れませんわな。

そうはいっても100円ショップと銘打っているからには100円のものが大半を占めているわけですが……

電卓だけでなく他にも文房具や台所用品など見て回りましたが、私が一人暮らしをしていた1年前と比べて、質や量が格段に落ちています。

例えば筆箱、例えば付箋、例えばクリアファイル、例えばちり取り。

どれもこれも質・量ともに落ちています。

何でもかんでも100円で売らねばならないから落とさないわけにはいかないのでしょう。もう100円ショップの看板を下ろして「何でも屋」みたいな感じでいろんな商品をいろんな価格で売ればいいのでは?

でも、それではただの「雑貨屋」ですね。うーん、難しい。

では「200円ショップ」にしては? その代わり質・量ともに上げる。

でも、日本人は値上げを許さない国民性があるから無理っぽいですね。消費者の考え方を根底から変えるところからスタートしないとこの国は本当に沈む一方かも。




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