日曜劇場『アンチヒーロー』に関して、驚くべき意見が散見されました。


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親子役で共演した堀田真由と藤木直人について、

「藤木直人が若すぎる」
「とても親子に見えない」
「何歳差だ? と調べてみたら、藤木直人51歳、堀田真由26歳。不思議でもなんでもなかった」

と、二人が親子役を演じているのを不思議がりながら、実年齢を調べて納得している様子でしたが、これは絶対におかしい。

映画やテレビドラマなど映像作品では、「見た目」がすべてです。実際に何歳かではなく、「何歳に見えるか」が役者として勝負なのです。

日本ではオーディションで「〇歳です」と自己紹介するそうですが、アメリカでは「〇歳から×歳です」というそうです。〇歳から×歳までを演じることができます、という意味なんですね。

だから、藤木直人が若く見えすぎて堀田真由とは親子に見えないのであれば(私の目にはそうは見えないが、それはともかく)もっと年長に見える役者をキャスティングしてほしいと叫んでいいと思うのです。


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もうリタイアしてしまったけどNHKの『燕は戻ってこない』。

夫婦役の稲垣吾郎と内田有紀は実年齢がそれぞれ51歳と49歳。それをドラマでは43歳と44歳を演じています。

これには何のクレームもないのはなぜ?

それはやはり二人がそれぞの役の年齢に「見える」からですよね。内田有紀はもっと若く見えるが、それはともかく。

石原さとみの『Destiny』でも、30代半ばの俳優たちがキャンパスライフを謳歌しているのがすごく違和感とニュースになってましたが、別にいいじゃないですか。石原さとみも亀梨も大学生に見えてましたよ。田中みな実は少々しんどかったけど、でも別にいいじゃないですか。そういう役として楽しめば。

みんな実年齢に振り回されすぎです。そういう「情報」より役者の「アウラ」をこそ信用すべきです。


内田有紀 写真集 『 有紀と月と太陽と 』
内田 有紀
ワニブックス
2020-11-10


 
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