たまにはこういう催しをしてみようと思いまして。
直近でオールタイムベストテンを選んだのは、誰だったか、このブログにコメントしてくださった方が「あなたのオールタイムベストテンを教えてください」というので、その日の気分で選んだ次第。1位が何だったか憶えてない。その日の気分だから。ま、オールタイムベストテンといってもその程度のものと思って以下をお読みください。決して蓮實重彦みたいに「心して読まれよ。映画史を支えているのは次の10本である」なんてことは言わないので。
では行きましょう。あまりこういうベストテンのときに見かけないタイトルから選んでます。
「最もアメリカ映画らしいアメリカ映画」が2トップ。『ゼイリブ』はその映像演出面において。あの「宇宙人の姿が見えるサングラス」というのは実に映画的な小道具だと思う。詳しくは↓関連記事↓を参照してください。
『がんばれ! ベアーズ』は、その物語において「最もアメリカ映画らしいアメリカ映画」だと思う。同じ負け犬たちの物語なら、我らが『ロッキー』があるけど、あれは好きな人めっちゃ多いから省いた。
同じ2トップでも、『ベアーズ』ではなく『ゼイリブ』をベストワンにしたのも同じ理由によります。
『ローリング・サンダー』は復讐ものとして、『ノッティングヒルの恋人』はラブコメの最高峰として選んでみました。
ここまですべてアメリカ映画(一部イギリスが混じってますが)。そこで、アメリカ映画に多大な影響を受けたと公言している監督の最高傑作を5位に挙げて「裏ベストワン」とします。こんなシナリオが書けるのうらやましい。
そういえば、『蜘蛛の瞳』の併映作『蛇の道』が柴咲コウの主演でセリフリメイクされたんですよね。6月公開とか。主役の性別を変えてどのような化学反応が生み出されているのか、楽しみでしょうがない。『蜘蛛の瞳』はリメイクしないでください。ま、やろうにもできないでしょうけど。『蛇の道』はストレートなお話なのでリメイクしやすいのだと思う。
6位の『ハンバーガー・ヒル』はベトナム戦争映画の最高傑作だと思ってます。『プラトーン』? 『フルメタル・ジャケット』? ノンノン! 『ハンバーガー・ヒル』ですよ。あの、兵士たちがただただ虫けらのように殺されていくむなしさと悲しさが胸を打つんですよね。ベトナムものでは他に『カジュアリティーズ』『ディア・ハンター』も捨てがたい。あ、『ローリング・サンダー』も一応ベトナムものか。あと『ランボー』もね。もちろんだけど。
『フリークス/怪物團』みたいな言わずもがなの名作を挙げていいものだろかと思うものの、底に置いた『その女を殺せ』同様、有無を言わせぬ一本(二本?)を置いておかないと文句言われそう。なお、『その女を殺せ』の監督には重鎮としてアンカー(錨)の役割を果たしてもらいました。これでこの10本はゆるぎないものになったか。
ここまでアメリカ映画(と日本映画)ばかりなので他の地域からもちょっとくらい選ばないとなぁと『フェリーニの道化師』と『春の惑い』を。どちらもみんな忘れてしまったのかと思うくらい語られなくなってしまった。『春の惑い』のカメラワークは一見に値します。
というわけで、よく「80年代アメリカ映画ベストテン」とかやってるけど、別に縛りをかけなくても、私の場合、アメリカ映画ばかりになってしまうのがよくわかりました。
妄言多謝
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『ゼイリブ』考察(アメリカ映画を告発するアメリカ映画)
直近でオールタイムベストテンを選んだのは、誰だったか、このブログにコメントしてくださった方が「あなたのオールタイムベストテンを教えてください」というので、その日の気分で選んだ次第。1位が何だったか憶えてない。その日の気分だから。ま、オールタイムベストテンといってもその程度のものと思って以下をお読みください。決して蓮實重彦みたいに「心して読まれよ。映画史を支えているのは次の10本である」なんてことは言わないので。
では行きましょう。あまりこういうベストテンのときに見かけないタイトルから選んでます。
①ゼイリブ(監督:ジョン・カーペンター、1988アメリカ)
②がんばれ! ベアーズ(監督:マイケル・リッチー、1976アメリカ)
③ローリング・サンダー(監督:ジョン・フリン、1977アメリカ)
④ノッティングヒルの恋人(監督:ロジャー・ミッシェル、1999アメリカ・イギリス)
⑤蜘蛛の瞳(監督:黒沢清、1998日本)
⑥ハンバーガー・ヒル(監督:ジョン・アーヴィン、1987アメリカ)
⑦フリークス/怪物團(監督:トッド・ブラウニング、1932アメリカ)
⑧フェリーニの道化師(監督:フェデリコ・フェリーニ、1970イタリア)
⑨春の惑い(監督:ティエン・チュアンチュアン、2002中国)
⑩その女を殺せ(監督:リチャード・フライシャー、1952アメリカ)
「最もアメリカ映画らしいアメリカ映画」が2トップ。『ゼイリブ』はその映像演出面において。あの「宇宙人の姿が見えるサングラス」というのは実に映画的な小道具だと思う。詳しくは↓関連記事↓を参照してください。
『がんばれ! ベアーズ』は、その物語において「最もアメリカ映画らしいアメリカ映画」だと思う。同じ負け犬たちの物語なら、我らが『ロッキー』があるけど、あれは好きな人めっちゃ多いから省いた。
同じ2トップでも、『ベアーズ』ではなく『ゼイリブ』をベストワンにしたのも同じ理由によります。
『ローリング・サンダー』は復讐ものとして、『ノッティングヒルの恋人』はラブコメの最高峰として選んでみました。
ここまですべてアメリカ映画(一部イギリスが混じってますが)。そこで、アメリカ映画に多大な影響を受けたと公言している監督の最高傑作を5位に挙げて「裏ベストワン」とします。こんなシナリオが書けるのうらやましい。
そういえば、『蜘蛛の瞳』の併映作『蛇の道』が柴咲コウの主演でセリフリメイクされたんですよね。6月公開とか。主役の性別を変えてどのような化学反応が生み出されているのか、楽しみでしょうがない。『蜘蛛の瞳』はリメイクしないでください。ま、やろうにもできないでしょうけど。『蛇の道』はストレートなお話なのでリメイクしやすいのだと思う。
6位の『ハンバーガー・ヒル』はベトナム戦争映画の最高傑作だと思ってます。『プラトーン』? 『フルメタル・ジャケット』? ノンノン! 『ハンバーガー・ヒル』ですよ。あの、兵士たちがただただ虫けらのように殺されていくむなしさと悲しさが胸を打つんですよね。ベトナムものでは他に『カジュアリティーズ』『ディア・ハンター』も捨てがたい。あ、『ローリング・サンダー』も一応ベトナムものか。あと『ランボー』もね。もちろんだけど。
『フリークス/怪物團』みたいな言わずもがなの名作を挙げていいものだろかと思うものの、底に置いた『その女を殺せ』同様、有無を言わせぬ一本(二本?)を置いておかないと文句言われそう。なお、『その女を殺せ』の監督には重鎮としてアンカー(錨)の役割を果たしてもらいました。これでこの10本はゆるぎないものになったか。
ここまでアメリカ映画(と日本映画)ばかりなので他の地域からもちょっとくらい選ばないとなぁと『フェリーニの道化師』と『春の惑い』を。どちらもみんな忘れてしまったのかと思うくらい語られなくなってしまった。『春の惑い』のカメラワークは一見に値します。
というわけで、よく「80年代アメリカ映画ベストテン」とかやってるけど、別に縛りをかけなくても、私の場合、アメリカ映画ばかりになってしまうのがよくわかりました。
妄言多謝
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