BSスペシャル『撃てない銃 ~日本人エンジニア 米銃社会を生きる~』を大変興味深く拝見しました。
撃てない銃

ニューヨーク市立大学の中村正人准教授は、銃社会のアメリカで、銃被害者を減らそうとしている。
そのための手段が「撃てない銃」。
自分以外の誰かが自分の銃に触れたらすぐスマホに通知が来るようにする。こうすると子どもが銃に触れた場合の誤射や暴発を防ぐことができる。
または、銃を撃つ前の安全装置。普通の安全装置なら銃を知っている人ならすぐ解除できるが、中村さんのアイデアでは、銃の所持者が「右に傾けてから下に向ける」といった、動作で安全装置を解除できるようにする。つまりは「パスワード」。これによって、自分以外の誰かが銃を拾ったりしても乱射事件などを防ぐことができる。
いいアイデアじゃないかと思ったものの、学生から「なぜあなたは銃による被害者を減らそうとしているのに、銃を作っているんですか?」という根源的な問いを向けられ、開発に向けた次の動きが止まってしまった。
正しいやり方

私個人は正しいやり方だと思いますよ。
例えば、蚊やゴキブリなどの害虫を減らしたいとき、やたらと殺しまくるというのは無意味だそうです。反発してどんどん繁殖しちゃうから。
有効打は、逆に殖やすことらしいんですよ。ただ殖やすんじゃなくて、繁殖能力を失わせたうえで殖やす、と。そうすると、どんどん減るらしいんですね。
銃の場合も同様じゃないでしょうか。銃そのものをなくそうとしても全米ライフル協会の反発を受けて逆に増えてしまう。最近はコロナ禍やイスラエルのガザ攻撃によって銃の販売数が増えてるらしい。そこにはオバマの廃案になった銃規制法案への反発もあるのかもしれない。
だとすれば、繁殖できない虫と同じく「撃てない銃」を増やすことが有効打じゃないでしょうか。
番組の最後に出てきたMITの偉い先生が、言葉尻を捕らえて中村さんのアイデアを全否定していたけど、あの先生の言葉こそ間違いじゃないかと思いました。
中村准教授には頑張ってほしいと思います。何しろ、アメリカの10代の死亡原因のトップが銃関連らしいのでね。
アメリカで銃がなくならない理由

合衆国憲法修正第二条に、「規律ある民兵は自由な国家に必要であるから、人民が武器を保持し携帯する権利は奪われない」と明記されているそうです。
「民兵」と書かれているんですね。合衆国市民はすべからく「民兵」だそうです。何しろ民兵組織って連邦政府と武力衝突もあるくらいで、それでも、政府は民兵、つまり国民から銃を携帯する権利を奪わない。というか奪えない。奪うことを是とするべく憲法を変えようともしない。
ここまでくると、アメリカという国が建国以来抱える宿痾ですよね。銃携帯許可というのは。
だから、全米ライフル協会がいまだに巨大なロビー組織として機能できる。銃そのものをなくすことは不可能だと断言してもいいくらいに思います。
あのMITの教授や他の人もそうだけど、「根本的な解決を」というけど、そんなのはきれいごとでしょう。きれいごとを言うことで、現在存在している問題から目を背けているだけ。
被害者の人が目に浮かんで涙を流した中村さんは、自分の信じた道を行くと言った。
素晴らしい。成功を祈っています。

撃てない銃

ニューヨーク市立大学の中村正人准教授は、銃社会のアメリカで、銃被害者を減らそうとしている。
そのための手段が「撃てない銃」。
自分以外の誰かが自分の銃に触れたらすぐスマホに通知が来るようにする。こうすると子どもが銃に触れた場合の誤射や暴発を防ぐことができる。
または、銃を撃つ前の安全装置。普通の安全装置なら銃を知っている人ならすぐ解除できるが、中村さんのアイデアでは、銃の所持者が「右に傾けてから下に向ける」といった、動作で安全装置を解除できるようにする。つまりは「パスワード」。これによって、自分以外の誰かが銃を拾ったりしても乱射事件などを防ぐことができる。
いいアイデアじゃないかと思ったものの、学生から「なぜあなたは銃による被害者を減らそうとしているのに、銃を作っているんですか?」という根源的な問いを向けられ、開発に向けた次の動きが止まってしまった。
正しいやり方

私個人は正しいやり方だと思いますよ。
例えば、蚊やゴキブリなどの害虫を減らしたいとき、やたらと殺しまくるというのは無意味だそうです。反発してどんどん繁殖しちゃうから。
有効打は、逆に殖やすことらしいんですよ。ただ殖やすんじゃなくて、繁殖能力を失わせたうえで殖やす、と。そうすると、どんどん減るらしいんですね。
銃の場合も同様じゃないでしょうか。銃そのものをなくそうとしても全米ライフル協会の反発を受けて逆に増えてしまう。最近はコロナ禍やイスラエルのガザ攻撃によって銃の販売数が増えてるらしい。そこにはオバマの廃案になった銃規制法案への反発もあるのかもしれない。
だとすれば、繁殖できない虫と同じく「撃てない銃」を増やすことが有効打じゃないでしょうか。
番組の最後に出てきたMITの偉い先生が、言葉尻を捕らえて中村さんのアイデアを全否定していたけど、あの先生の言葉こそ間違いじゃないかと思いました。
中村准教授には頑張ってほしいと思います。何しろ、アメリカの10代の死亡原因のトップが銃関連らしいのでね。
アメリカで銃がなくならない理由

合衆国憲法修正第二条に、「規律ある民兵は自由な国家に必要であるから、人民が武器を保持し携帯する権利は奪われない」と明記されているそうです。
「民兵」と書かれているんですね。合衆国市民はすべからく「民兵」だそうです。何しろ民兵組織って連邦政府と武力衝突もあるくらいで、それでも、政府は民兵、つまり国民から銃を携帯する権利を奪わない。というか奪えない。奪うことを是とするべく憲法を変えようともしない。
ここまでくると、アメリカという国が建国以来抱える宿痾ですよね。銃携帯許可というのは。
だから、全米ライフル協会がいまだに巨大なロビー組織として機能できる。銃そのものをなくすことは不可能だと断言してもいいくらいに思います。
あのMITの教授や他の人もそうだけど、「根本的な解決を」というけど、そんなのはきれいごとでしょう。きれいごとを言うことで、現在存在している問題から目を背けているだけ。
被害者の人が目に浮かんで涙を流した中村さんは、自分の信じた道を行くと言った。
素晴らしい。成功を祈っています。

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