もう一年がたち、2024年となりました。今年もテレビドラマとアニメを見ていこうじゃあ~りませんか。

例によって見た順に感想をつらつらと。


『闇バイト家族』
闇バイトというのは現代ニッポンを撃つ素材として最適かと思いましたが、いや、この作品が最終的には闇バイトを通して時代を撃つ物語をサスペンス語ってくれるのかもしれないんですけど、鈴鹿央士という役者のあまりの童顔に萎えました。あれぐらいのほうが闇バイトに軽々しく手を出すバカな若者っぽくていいのかもしれないけど、どうにも好きになれない。お話だけ見てるんじゃないんでね。役者の顔は大事なビジュアルですよ。もっといい顔をもった役者を使ってほしい。

山本舞香が目当てで見始めたけど、この先ずっと見ようという気が起きません。

光石研の博多訛りは『博多っ子純情』のファンからするとうれしいかぎりだけど、吹越満演じるやくざのような刑事にまったく乗れず。あんな刑事いるかな。いくら何でも無理だと思うが。1話でリタイア。


『ぽんのみち』
麻雀が題材のアニメということで見始めました。

が、昔よくやってた人間からすると、登場人物がみな麻雀初心者なので、ルールの説明から始まるってのがちょっとかったるい。

それに、前から言っているように、女性キャラがみんな「かわいくて巨乳」といういまのアニメの宿痾は何とかしてほしい。グッズを売るためというのはわかるけど、アニメだって多様性の時代じゃないの?

そういえば、人間相手に麻雀するのはもう28年もご無沙汰。久しぶりにやりたいニャ。


『僕の心のヤバイやつ』(2期)
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昨年の1期が面白かったので、当然2期も見始めました。

ヒロインの山田は読者モデルをやってるほどの長身美女で巨乳。上述したように、最近のアニメは「かわいくて巨乳」な女子キャラばかりなのが許せない私ですが、なぜ山田の不自然なまでの大きい胸には違和感を感じながらも許せてしまうのか、そこがわからない。

主人公の市川は、チビでネクラで存在感なしのモテなそうな男だけど、山田にはモテモテで、ほとんど据え膳状態。クラスメイトたちも二人を応援してくれてたり、「主人公を甘やかしてはいけない」と常々言っている私ですが、しかし、これははっきり許せる。

だって、二人の恋路を邪魔しているのは当の主人公・市川の心なのでね。主人公自身が最大の壁として二人の間に立ちふさがっているからドラマが盛り上がる。

「“枷”は主人公の心のあり方にこそ求めること」

とは、あの有名な「笠原和夫・骨法十箇条」の一条。ちなみに、笠原さんとはあの有名な『仁義なき戦い』を書いたお方です。

引き続き見て、山田の「巨乳問題」について考えてみたいと思います。


『君が心をくれたから』
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永野芽郁が出てるので見始めました。

が、これはどうなんでしょうか。

山田裕貴は花火師という設定ですが、色覚異常で辞めてしまう。永野芽郁は暴力的な母親に育てられたのがトラウマのうえに、パティシエとして働いていた菓子店でパワハラに遭ってパニック障害。来週は味覚を失うらしく、それって味覚異常でしょう? 二人とも病気。このブログで何度も言ってますが、私は「病気」で話を転がすやり方が好きじゃないんです。病気はキャラクターじゃないし。

それに、そもそも、斎藤工と松本若菜が死神みたいな役で出てきますが、そういうファンタジックな味つけはこの王道ラブストーリーにそぐわないと思う。

天気雨を意味する「天泣(てんきゅう)」という言葉はおととし『雨を、読む。』という本で知りました。あの本は雨についての日本語を集めていて、永野芽郁の役名が「雨」なので、これからも雨に関する美しい言葉が毎話出てくるのかもしれない。それに、永野芽郁の主演作を途中でリタイアしたくはないが、こんなに馴染めないものを毎週見るほうがストレスなのでここで降ります。


『となりのナースエイド』
何となく面白そうなので見始めました。

川栄李奈演じる主人公のキャラが、常に「正しいこと」を目指していて、萎える。それに加えて、敵役になるかと思われた高杉真宙も彼女に同調する。

この作品では徹頭徹尾、「正義」だけが勝つようになっていて、私はこういうの嫌いです。

1話のラストで川栄李奈が「私、人殺しなんです」というのは確かに気になるけど、リタイアします。


というわけで、現在のところ5本見始めてすでに4本がリタイアと厳しい状況。『さよならマエストロ』『不適切にもほどがある!』などを見始める予定の後半戦に期待します。


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