さて、今年も大詰め。ついにトリを務める映画のベストテンです。まずは旧作から。

今年は体力がなくて映画館で見た映画が極端に少なく、逆に配信サービスに入ったので旧作はたくさん見ました。映画を見ること自体はそれほど苦じゃないんですが、映画館へ行って帰るのが大変なんですよね。前の家は映画館まで徒歩で行けたけど、いまは電車でだいぶかかるので。

では行きましょう。ベストテンではなく、正確にはベスト14です。


①勝利と敗北(監督:井上梅次、1960)
②脱出(監督:ジョン・ブアマン、1972)
③ビッグ・マグナム黒岩先生(監督:山口和彦、1985)
④ザ・カラテ(監督:野田幸男、1974)
⑤暴動・島根刑務所(監督:中島貞夫、1975)
⑥団地妻 忘れ得ぬ夜(監督:遠藤三郎、1972)
⑦暗い鏡(監督:ロバート・シオドマク、1946)
⑧ドント・ルック・アップ(監督:アダム・マッケイ、2021)
⑨妖刀物語 花の吉原百人斬り(監督:内田吐夢、1960)
⑩悪魔の赤ちゃん(監督:ラリー・コーエン、1973)
⑪暗黒街の顔役(監督:ハワード・ホークス、1932)
⑫ショッカー(監督:ウェス・クレイブン、1989)
⑬PIG/ピッグ(監督:マイケル・サルノスキ、2021)
⑭ビッグ・トラブル(監督:ジョン・カサヴェテス、1986)


ワーストは選びません。「悪名高き映画」には出会わなかったので。

今年の顔は何といっても井上梅次監督の『勝利と敗北』! タイトルすら知らない映画でしたが、前の家でジェイコムと契約してて、契約すると見れる日本映画専門チャンネルでやってました。いやぁ、日専さまさまだなぁ。

とにかく、映画が娯楽であると同時に芸術でもあることを示している一本で、これほど充実したドラマはちょっとない。オールタイムベストにも絡むすごい一本ですぜ。未見の方にはぜひ見てほしい。

ジョン・ブアマンの『脱出』をいまごろ見てるのかと言われそうですが、そうなんです。いままでなぜか縁がなくて。バート・レイノルズの色気むんむんもたまらんかったし、濁流に何度も飲み込まれそうになるサスペンスが一級。

U-NEXTに入ったので、山口和彦と野田幸男の東映不良コンビの作品もたくさん見ました。あとは安定の中島貞夫。垂涎もの。

ロマンポルノからは遠藤三郎監督の作品を。神代辰巳でも田中登でも小沼勝でもなく遠藤三郎というところがいいですね。

近作では、次兄推薦の『ドント・ルック・アップ』がやたら笑えた。ポスト・トゥルース時代の鏡ですな。コメディというより「喜劇」と呼びたい一作。

ウェス・クレイブンの『ショッカー』も楽しかった。出来不出来のバランスが悪いとかいう声もあるそうだけど、あのバランスの悪さが好きでした。アメリカ映画の良さ満載で、とにかく楽しいのであばたもえくぼです。

さて、いよいよ明日は(あさってかも)新作映画ベストテンで今年を締めくくります。


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