ちょいと前にサッカーのラ・リーガを見るためにU-NEXTに加入したんですが、ここでいつも複雑な思いに駆られるのです。

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おそらく他の動画配信サービスでも同じなのでしょうが、作品を検索するときに、「日本映画」「外国映画」「国内ドラマ」「海外ドラマ」という「ジャンル分け」を見ると白けてしまうのです。

何で? 普通のことじゃないの?

そうでしょうか。

例えば「外国映画」の中の「アクション」「SF」「コメディ」だったり、「国内ドラマ」の中の「ドラマ」「学園・青春」だったりはわかるのです。探すのに便利ですから。

以前私はこんな記事を書きました。

ジャンル分け主義の映画ファン=差別主義者トランプ

ジャンル分けとは「映画の差別」である、ジャンル分けすることはそこから漏れた映画を排斥することである、みたいな主旨でした。

「日本映画」というジャンルってまさにそうですよね?

え、日本映画ってジャンルなの? 日本で作られた映画のことってだけじゃないの?

違います。「日本映画」はこの国では「ジャンル」です。でなければ、なぜU-NEXTの検索画面に「日本映画」「国内ドラマ」という括りがあるのでしょうか。レンタルビデオ店にも「日本映画」の棚ってありましたよね。

本当にジャンル分けをするだけなら、「アクション」の括りの中に『ダイ・ハード』と『用心棒』が混在していていいはずです。それを許さないのは、外国映画と日本映画の混在を許さない、つまり、日本映画を排斥したい人たちの存在があるのでしょう。

何しろ私自身が数日前に日本映画を排斥する側に回ってしまったのです。

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『特別編 響け! ユーフォニアム ~アンサンブルコンテスト~』を見に行ったのですが、この半年で数本しか劇場鑑賞できてないほど体調がすぐれないので、厳選に厳選を重ねると、自然に外国映画ばかりになってました。ここまではいいのです。自然に日本映画が漏れただけなので。

でも、ユーフォ新作を見ると中編とはいえがっかりな内容だったので「やっぱり日本映画は……」と考えてしまったんですよね。特定の1本を否定するのはいいでしょうが、「日本映画」と十把ひとからげにして否定するのはもはや「差別」です。人間はもちろん、映画でも差別だけはすまいと日ごろから考えている私が差別主義者の側に堕ちてしまったというわけです。

映画差別主義者はそこらじゅうにいます。そのためにも、「日本映画」というジャンル分けをやめるべきだと思います。

『ブラック・サンデー』と『日本のいちばん長い日』が同じジャンルにあったら素敵だと思いませんか? 





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