
いまも深海に沈没したままの豪華客船タイタニック号を見学しようとして、爆縮という現象によって5名の乗組員の海の藻屑と消えてしまった「タイタンの悲劇」。いま、これを契機にネットフリックスが批判にさらされています。
新しく配信する作品のラインナップにタイタニック号の悲劇を描いた映画『タイタニック』が入っているとかで、記事によると「タイタンの悲劇を利用している」と。
そうでしょうか?
いや、別に私はネットフリックスの肩をもとうとか思ってませんし、擁護するつもりもありませんが、確かに、事故があったからといってすぐにラインナップに加えることはできないでしょうし、数か月前からラインナップに加えるかどうか協議していたというのはウソではないでしょう。
日本でも事故の直後にテレビ放送されましたし。ま、日本は事件の舞台からかなり離れているから日本の事情をもちだすのは反則かな。
でも、問題はそういうところにあるんじゃない。
「タイタンの悲劇を利用して金儲けを企んでいる」と言うなら、なぜその人たちは『タイタニック』という映画そのものを批判しないんでしょうか?

あれは、架空の物語を盛り上げるために、実際に死んだ人たちの悲劇を「背景」として利用している映画です。倫理的に大いに問題ありです。なぜ実際にあった出来事を背景ではなく「前景」にもってこないのでしょうか。
ケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオの悲恋物語が現実にあった話なら、こんなことは言いませんが、フィクションでしょ? フィクションを盛り上げるために大惨事の史実を利用するなんてもってのほかですよ。
最後まで演奏を続けた楽団の面々を主人公にしたらよかったのに、と思います。私ならそうしますね。
ネットフリックスがタイタンの悲劇を利用したのなら(違うと思うけど)、ジェームズ・キャメロンなど『タイタニック』の製作者たちもタイタニック号の悲劇を利用して金儲けした廉で非難されるべきです。
それがなされないのなら、今回ネットフリックスの思惑がどうであれ、彼らを批判することはできないと考えます。



コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。