2023年も半分が過ぎました。いつものように夏ドラマ・アニメの感想を見た順につらつらと綴ります。
『やさしい猫』

6月に先陣を切って始まったNHKドラマ。日本人女性とスリランカ人男性との結婚とそこからくる差別や軋轢を描くのが主眼のようですが、いかんせん、テンポがのろすぎます。1話の内容は20分もあれば描けたんじゃないでしょうか。
野田高悟さんは、どうしても必要な場面を書けと言い、そのような場面を「演じられなければならない場面」と呼びましたが、この『やさしい猫』第1話は演じなくてもいい場面が多かったような気がします。スリランカの紅茶を飲む場面とか、練乳を優香が拒否したりとか、特に何の伏線でもなかった。(2話以降の伏線だったのかもしれませんが)
それと、役者の顔。特に優香の娘役の俳優に少しも個性的な顔を選んでないのがとても気になりました。優香が倒れて家族だけ面会可のため、娘が独りで行こうとするとき、スリランカ人のクマさんを振り返り始めてアップになるのですが、あまりに貧相な顔でげんなりしました。歯並びも悪い。細かいことですが、この『やさしい猫』のスタッフはそういう細部をないがしろにしてると思います。私はやはり美しいものが見たいのでとても残念。優香とクマさんの歯並びはとてもきれいだったのに。
その子役は中学に上がると伊藤蒼という女優に変わりましたが、貧相なのは相変わらず。最後にプロポーズが成功したのはめでたいけれど、娘役の貧相な顔が気になってしまって素直に祝福する気になれず。1話でリタイアを決意。肝心要の優香がきれいに撮れてないのではね。
『悪女について』
田中みな実はともかく、彼女の死の真相を探る作家を演じる木竜麻生があまりに美しく、この人を見てるだけでも眼福ものですが、肝心の内容が少しも面白くない。人が座って喋ってるだけという一番よくない形では? 前編の途中でリタイア。
『うちの会社の小さい先輩の話』
これもどうなんでしょう。背が小さくてかわいくて巨乳の先輩にあれこれ仕事を教えてもらう男性新人の話なんですが、前から言ってるように、最近のアニメは「かわいくて巨乳」という女の子キャラが多すぎます。男の欲望と幻想を売ることで儲けようという企みなんでしょうが、私はまったく乗れない。生きて呼吸をしている女性に見えないんです。1話でリタイア。
『シッコウ‼ ~犬と私と執行官~』

伊藤沙莉が目当てで見始めました。
彼女のメインプロットと、織田裕二のサブプロットが融合するところから一気にギアチェンジしてくれて助かりました。だって今季はここまで1話でリタイアばかりなのでね。
ただ、1話の最後で、犬好きのために織田裕二に無理やり執行官助手にさせられる伊藤沙莉ですが、板谷由夏は1話だけのゲストじゃないみたいだし、彼女がメインプロットに今後またかかわってくるのでしょう。というか、そこで最大の危機が訪れると見ます。
プロ根性に徹したビジネスライクな役人と、人情家の民間人という対比はよくあるタイプの話なので、そこをどうひねってくれるかも楽しみ。これは続けて見ていけそう。
それにつけても、執行官は出来高払いって知らなかった。国家公務員って何かと大変なんですね。
でも私は巷で言われてるほど織田裕二がよかったと思わなかったけど。伊藤沙莉より出番が多かっただけでは?
『お笑いインスパイアドラマ ラフな生活のススメ』
天才・小池栄子主演ということで見始めましたが、これはきつかった。
私は昨今のお笑い芸人の芸に少しも笑えない人間なのでね。小池栄子の無駄遣いもはなはだしい! 1話でリタイア。
『彼女、お借りします(第3期)』

これが今クールの超目玉!
『うちの会社の小さい先輩の話』と違って、生きて呼吸しているリアルな女性キャラが出てくるアニメの第3期。なぜ3期まで続いてるのかはもちろんわかりますよね。
出てくる女の子がみんなかわいくて巨乳というのは、他のアニメの悪弊と何も変わらないけど、性格が大きな違いですよね。男の幻想でも何でもない。むしろ男の幻想を打ち砕く言動の数々。それでいて男の願望に沿うところが少々あるのがミソ。リアリズムと幻想のいい交じり具合。こういうのがアニメにおける「リアル」だと思うんですがね。こういうのはあまりはやらないご時世なのかな。
今回は第2期の最後で、主人公が水原千鶴主演の映画を作りたいと言った続きで、クラウドファンディングをやり始めるもいきなり壁にぶち当たり、空き家だったはずの隣家に新キャラの女の子が住み始めるなど、いい感じに不穏でいい感じに牧歌的な、いかにも『カノカリ』って感じの出だし。
しかし、今回から大きく変わったのは演出。マンガみたいに吹き出しの外のセリフを画面に書いて見せるなどよけいなことをしてくれる。映像作品は声優さんの声や、音楽、配色や動きなどでマンガ以上の情報を見せることができるので、あんなことしなくていいと思います。改善を切望。
というわけで、『シッコウ‼』と『カノカリ』だけが生き残ってます。後半戦は、『VIVANT』『18/40』『最高の教師』などを見始める予定です。
関連記事
2023夏の新ドラマ・アニメあれやこれや後半戦(『ダークギャザリング』『VIVANT』など)

『やさしい猫』

6月に先陣を切って始まったNHKドラマ。日本人女性とスリランカ人男性との結婚とそこからくる差別や軋轢を描くのが主眼のようですが、いかんせん、テンポがのろすぎます。1話の内容は20分もあれば描けたんじゃないでしょうか。
野田高悟さんは、どうしても必要な場面を書けと言い、そのような場面を「演じられなければならない場面」と呼びましたが、この『やさしい猫』第1話は演じなくてもいい場面が多かったような気がします。スリランカの紅茶を飲む場面とか、練乳を優香が拒否したりとか、特に何の伏線でもなかった。(2話以降の伏線だったのかもしれませんが)
それと、役者の顔。特に優香の娘役の俳優に少しも個性的な顔を選んでないのがとても気になりました。優香が倒れて家族だけ面会可のため、娘が独りで行こうとするとき、スリランカ人のクマさんを振り返り始めてアップになるのですが、あまりに貧相な顔でげんなりしました。歯並びも悪い。細かいことですが、この『やさしい猫』のスタッフはそういう細部をないがしろにしてると思います。私はやはり美しいものが見たいのでとても残念。優香とクマさんの歯並びはとてもきれいだったのに。
その子役は中学に上がると伊藤蒼という女優に変わりましたが、貧相なのは相変わらず。最後にプロポーズが成功したのはめでたいけれど、娘役の貧相な顔が気になってしまって素直に祝福する気になれず。1話でリタイアを決意。肝心要の優香がきれいに撮れてないのではね。
『悪女について』
田中みな実はともかく、彼女の死の真相を探る作家を演じる木竜麻生があまりに美しく、この人を見てるだけでも眼福ものですが、肝心の内容が少しも面白くない。人が座って喋ってるだけという一番よくない形では? 前編の途中でリタイア。
『うちの会社の小さい先輩の話』
これもどうなんでしょう。背が小さくてかわいくて巨乳の先輩にあれこれ仕事を教えてもらう男性新人の話なんですが、前から言ってるように、最近のアニメは「かわいくて巨乳」という女の子キャラが多すぎます。男の欲望と幻想を売ることで儲けようという企みなんでしょうが、私はまったく乗れない。生きて呼吸をしている女性に見えないんです。1話でリタイア。
『シッコウ‼ ~犬と私と執行官~』

伊藤沙莉が目当てで見始めました。
彼女のメインプロットと、織田裕二のサブプロットが融合するところから一気にギアチェンジしてくれて助かりました。だって今季はここまで1話でリタイアばかりなのでね。
ただ、1話の最後で、犬好きのために織田裕二に無理やり執行官助手にさせられる伊藤沙莉ですが、板谷由夏は1話だけのゲストじゃないみたいだし、彼女がメインプロットに今後またかかわってくるのでしょう。というか、そこで最大の危機が訪れると見ます。
プロ根性に徹したビジネスライクな役人と、人情家の民間人という対比はよくあるタイプの話なので、そこをどうひねってくれるかも楽しみ。これは続けて見ていけそう。
それにつけても、執行官は出来高払いって知らなかった。国家公務員って何かと大変なんですね。
でも私は巷で言われてるほど織田裕二がよかったと思わなかったけど。伊藤沙莉より出番が多かっただけでは?
『お笑いインスパイアドラマ ラフな生活のススメ』
天才・小池栄子主演ということで見始めましたが、これはきつかった。
私は昨今のお笑い芸人の芸に少しも笑えない人間なのでね。小池栄子の無駄遣いもはなはだしい! 1話でリタイア。
『彼女、お借りします(第3期)』

これが今クールの超目玉!
『うちの会社の小さい先輩の話』と違って、生きて呼吸しているリアルな女性キャラが出てくるアニメの第3期。なぜ3期まで続いてるのかはもちろんわかりますよね。
出てくる女の子がみんなかわいくて巨乳というのは、他のアニメの悪弊と何も変わらないけど、性格が大きな違いですよね。男の幻想でも何でもない。むしろ男の幻想を打ち砕く言動の数々。それでいて男の願望に沿うところが少々あるのがミソ。リアリズムと幻想のいい交じり具合。こういうのがアニメにおける「リアル」だと思うんですがね。こういうのはあまりはやらないご時世なのかな。
今回は第2期の最後で、主人公が水原千鶴主演の映画を作りたいと言った続きで、クラウドファンディングをやり始めるもいきなり壁にぶち当たり、空き家だったはずの隣家に新キャラの女の子が住み始めるなど、いい感じに不穏でいい感じに牧歌的な、いかにも『カノカリ』って感じの出だし。
しかし、今回から大きく変わったのは演出。マンガみたいに吹き出しの外のセリフを画面に書いて見せるなどよけいなことをしてくれる。映像作品は声優さんの声や、音楽、配色や動きなどでマンガ以上の情報を見せることができるので、あんなことしなくていいと思います。改善を切望。
というわけで、『シッコウ‼』と『カノカリ』だけが生き残ってます。後半戦は、『VIVANT』『18/40』『最高の教師』などを見始める予定です。
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