いつもなら最後まで見るのが少ないので、ベスト5とかがせいぜいですが、今年はきっちり10本選ぶことができました。パチパチパチパチ!
もう今年は『エルピス』を上回る作品はない、ダントツのベストワンだろうと高をくくってましたが、最終回で大失速。それまで2位だった作品が繰り上げ当選となりました。その作品とは……
今年の10本は以下の通り。例年に比してアニメが少ないです(1本だけ)。
では、以下に感想をつらつらと。
第1位『今どきの若いモンは』(脚本:アベラヒデノブ)

4月期のこれがやはり一番のお気に入り。最後まで失速しなかったし。
「今どきの若いモンは」と上の世代から説教されて育った反町隆史課長は、下の世代に同じことを言って育てようとするが、大切な部下を失ってしまう。それ以来、彼はその言葉を封印し、同じ言葉を真逆の意味で使うようになる。そうして育てられつつある主人公・福原遥は、反町の秘められた過去を知るに至り……。
という内容で、30分で3話という小噺程度の時間配分もテレビドラマ的でいいし、ときには30分まるまる使って1話分という回もあり、そういうときの贅沢感がたまらない。
「日常の中の非日常」なんてクリシェは使いたくないが、しかし、それこそがこの作品にぴったりの言葉というか、私がテレビドラマに一番求めているものでもある。テレビドラマは映画とは違うのだ。
とぼけたようなテーマ曲も素晴らしい。

福原遥はいかにも「新入社員」という感じの、垢ぬけてなくて世間ずれしてなくて、たまに見せる呆けた表情があの主人公にとてもよく合っている。朝ドラは見てないけど、ブレイク必至でしょう。ただ、童顔なので、いまのままではそのうちオファーがなくなるような気もする。もうちょっと大人の顔になってもらいたい。
第2位『エルピス ‐希望、あるいは災い‐』(脚本:渡辺あや)
9話までものすごい展開でしたが、着地が気に入らない。
あんなに何でもかんでもすべてが好転するラストには失望。長澤まさみは敵と刺し違える覚悟だったんだから、本当に刺し違えたほうがよかったのでは? 真実を白日の下に曝して死刑囚も釈放されたけど、自分はすべてを失ったとか。
最終的にはみんなが幸せというのは、私がテレビドラマを見ていて最も白けてしまうところ。残念。
ただ、意図的にイマジナリーラインを越える映像演出には瞠目しました。
第3位『しもべえ』(脚本:荒木哉仁&遠山絵梨香)
いろんな伏線が最終回で回収されて面白かった。
それ以前に、安田顕演じる「しもべえ」が素晴らしい。やさぐれた外見なのに気はやさしく力持ち。その正体は……(内緒)。セリフがまったくないからお得ですよね。
ところどころ「何このセット!?」と驚愕するシーンがあって、視覚的にも楽しめました。(あれはセットではなく合成なのかな?)
第4位『彼女、お借りします(第2期)』(広田光毅、上原莉恵&坪田文)

最初は1期に比べるとちょっと物足りないなぁと思ってたのだけど、回を追うごとにどんどんテンションが高くなって、最後のほうはまたしても胸キュンしてしまった。
それにつけても、この水原千鶴というヒロインは、背が高くて美人で髪が長くて巨乳でって、すべて私好みではないか。そりゃ退屈しませんよね。声も低くて落ち着いてるし。
第5位『神木隆之介の撮休』最終回「遠くにいる友人」(脚本:高田亮)
第1話「はい、カット!」、第6話「ファン」も素敵だったけど、やはりこの最終第8話が出色でしたね。中島みゆきが作詞・作曲で、歌ったのは吉田拓郎という『永遠の嘘をついてくれ』をモチーフに、神木隆之介が「遠くにいる友人」に思いをはせる。
その友人・仲野太賀は回想シーンにしか出てこないし、もしかしたらいまはもう死んでるかもしれないのだが、現在の彼が見えるような気がしてしまう。映像の魔術か。いや、やはり歌のなせる業か。
鑑賞時の感想はこちら⇒永遠の嘘のために
第6位『ももさんと七人のパパゲーノ』(脚本:加藤拓也)
すべての自殺願望者への讃歌。
鑑賞時の感想はこちら⇒自殺願望とのうまい付き合い方を求めて
父が死に、長年、悩まされてきた病気はもしかしたら治るかもしれない。しかし、自殺願望は病気になる前から抱えており、治ったとしてパパゲーノとして生きていかないといけないのだろうな。(治るといっても治癒じゃなくて寛解なんでしょうが)
第7位『一橋桐子の犯罪日記』(脚本:ふじきみつ彦)
第1話を見た時点では何だかんだと文句を並べましたが、回を追うごとにどんどん面白くなって、全5話のうち、4話終了時点では面白すぎるくらいでしたね。最終回はこちらの予想を裏切るものがなくて残念でしたが、それでも収まるべきところに収まってくれてよかった。松坂慶子ももう70歳ですか。
ふじきみつ彦さんという脚本家は、去年は『おじさまと猫』があったし、これからこの人が書いてる作品はすべて見ようと思っています。
第8位『ユニコーンに乗って』(脚本:大北はるか)

スタートアップ企業の描写にリアリティがないとか、ご都合主義とか、非難したい人の気持ちはわかります。でも、西島秀俊演じるコトリンがやたら初々しいし、永野芽郁も相変わらずかわいいし(⇐結局それかい!)あばたもえくぼである。
セットと衣裳の配色がとてもよかったですね。
第9位『復讐の未亡人』(脚本:的場友見&阿久津朋子)
あの最終回は何? 自殺に追いやられた夫のために復讐をしていたはずなのに、一番復讐したかった相手は、自分を置いて死んだ夫だった。って、そりゃないよ! と思いました。
でも松本若菜が超絶美しいし、あばたもえくぼである。(⇐結局それかい!)
第10位『クロサギ』(脚本:篠﨑絵里子)

詐欺業界の元締めなんてほんとにいるんだろうか、いるにしてもいないにしても、いると信じさせてくれないとなぁ。でも三浦友和ももう70歳ですか。老けただけで体形が変わらないから少しもそんな歳に見えない。『ケイコ 目を澄ませて』でもやたらいい味出してましたね。
それはともかく、三浦友和が最大の親の仇だったはずの平野紫耀ですが、結局、元締めの三浦友和とは何もなしで終わるというか、他の敵は弱すぎてあっけなく死んだり逮捕されたりするし、三浦友和は最初から平野紫耀と喰い合いをする気などなかった、となると、一気に白けた。
でも、黒島結菜が超絶かわいいので、あばたもえくぼである。(⇐いいかげんバカ)
ワーストには、『ミステリと言う勿れ』を挙げます。
去年の秋元康企画『漂着者』と同じく、まだ話が終わってないのに最終回、続きは劇場映画で、って視聴者をバカにしてると思う。だから映画は絶対に見に行きません。こうなったら一人不買運動じゃ。
というわけで、『エルピス』の残念な最終回に肩を落としながらも、今年はこんなにいい作品、いい女優が見れたのだな、と感慨深いものがありますです。
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もう今年は『エルピス』を上回る作品はない、ダントツのベストワンだろうと高をくくってましたが、最終回で大失速。それまで2位だった作品が繰り上げ当選となりました。その作品とは……
今年の10本は以下の通り。例年に比してアニメが少ないです(1本だけ)。
①今どきの若いモンは
②エルピス ‐希望、あるいは災い‐
③しもべえ
④彼女、お借りします(第2期)
⑤神木隆之介の撮休
⑥ももさんと7人のパパゲーノ
⑦一橋桐子の犯罪日記
⑧ユニコーンに乗って
⑨復讐の未亡人
⑩クロサギ
では、以下に感想をつらつらと。
第1位『今どきの若いモンは』(脚本:アベラヒデノブ)

4月期のこれがやはり一番のお気に入り。最後まで失速しなかったし。
「今どきの若いモンは」と上の世代から説教されて育った反町隆史課長は、下の世代に同じことを言って育てようとするが、大切な部下を失ってしまう。それ以来、彼はその言葉を封印し、同じ言葉を真逆の意味で使うようになる。そうして育てられつつある主人公・福原遥は、反町の秘められた過去を知るに至り……。
という内容で、30分で3話という小噺程度の時間配分もテレビドラマ的でいいし、ときには30分まるまる使って1話分という回もあり、そういうときの贅沢感がたまらない。
「日常の中の非日常」なんてクリシェは使いたくないが、しかし、それこそがこの作品にぴったりの言葉というか、私がテレビドラマに一番求めているものでもある。テレビドラマは映画とは違うのだ。
とぼけたようなテーマ曲も素晴らしい。

福原遥はいかにも「新入社員」という感じの、垢ぬけてなくて世間ずれしてなくて、たまに見せる呆けた表情があの主人公にとてもよく合っている。朝ドラは見てないけど、ブレイク必至でしょう。ただ、童顔なので、いまのままではそのうちオファーがなくなるような気もする。もうちょっと大人の顔になってもらいたい。
第2位『エルピス ‐希望、あるいは災い‐』(脚本:渡辺あや)
9話までものすごい展開でしたが、着地が気に入らない。
あんなに何でもかんでもすべてが好転するラストには失望。長澤まさみは敵と刺し違える覚悟だったんだから、本当に刺し違えたほうがよかったのでは? 真実を白日の下に曝して死刑囚も釈放されたけど、自分はすべてを失ったとか。
最終的にはみんなが幸せというのは、私がテレビドラマを見ていて最も白けてしまうところ。残念。
ただ、意図的にイマジナリーラインを越える映像演出には瞠目しました。
第3位『しもべえ』(脚本:荒木哉仁&遠山絵梨香)
いろんな伏線が最終回で回収されて面白かった。
それ以前に、安田顕演じる「しもべえ」が素晴らしい。やさぐれた外見なのに気はやさしく力持ち。その正体は……(内緒)。セリフがまったくないからお得ですよね。
ところどころ「何このセット!?」と驚愕するシーンがあって、視覚的にも楽しめました。(あれはセットではなく合成なのかな?)
第4位『彼女、お借りします(第2期)』(広田光毅、上原莉恵&坪田文)

最初は1期に比べるとちょっと物足りないなぁと思ってたのだけど、回を追うごとにどんどんテンションが高くなって、最後のほうはまたしても胸キュンしてしまった。
それにつけても、この水原千鶴というヒロインは、背が高くて美人で髪が長くて巨乳でって、すべて私好みではないか。そりゃ退屈しませんよね。声も低くて落ち着いてるし。
第5位『神木隆之介の撮休』最終回「遠くにいる友人」(脚本:高田亮)
第1話「はい、カット!」、第6話「ファン」も素敵だったけど、やはりこの最終第8話が出色でしたね。中島みゆきが作詞・作曲で、歌ったのは吉田拓郎という『永遠の嘘をついてくれ』をモチーフに、神木隆之介が「遠くにいる友人」に思いをはせる。
その友人・仲野太賀は回想シーンにしか出てこないし、もしかしたらいまはもう死んでるかもしれないのだが、現在の彼が見えるような気がしてしまう。映像の魔術か。いや、やはり歌のなせる業か。
鑑賞時の感想はこちら⇒永遠の嘘のために
第6位『ももさんと七人のパパゲーノ』(脚本:加藤拓也)
すべての自殺願望者への讃歌。
鑑賞時の感想はこちら⇒自殺願望とのうまい付き合い方を求めて
父が死に、長年、悩まされてきた病気はもしかしたら治るかもしれない。しかし、自殺願望は病気になる前から抱えており、治ったとしてパパゲーノとして生きていかないといけないのだろうな。(治るといっても治癒じゃなくて寛解なんでしょうが)
第7位『一橋桐子の犯罪日記』(脚本:ふじきみつ彦)
第1話を見た時点では何だかんだと文句を並べましたが、回を追うごとにどんどん面白くなって、全5話のうち、4話終了時点では面白すぎるくらいでしたね。最終回はこちらの予想を裏切るものがなくて残念でしたが、それでも収まるべきところに収まってくれてよかった。松坂慶子ももう70歳ですか。
ふじきみつ彦さんという脚本家は、去年は『おじさまと猫』があったし、これからこの人が書いてる作品はすべて見ようと思っています。
第8位『ユニコーンに乗って』(脚本:大北はるか)

スタートアップ企業の描写にリアリティがないとか、ご都合主義とか、非難したい人の気持ちはわかります。でも、西島秀俊演じるコトリンがやたら初々しいし、永野芽郁も相変わらずかわいいし(⇐結局それかい!)あばたもえくぼである。
セットと衣裳の配色がとてもよかったですね。
第9位『復讐の未亡人』(脚本:的場友見&阿久津朋子)
あの最終回は何? 自殺に追いやられた夫のために復讐をしていたはずなのに、一番復讐したかった相手は、自分を置いて死んだ夫だった。って、そりゃないよ! と思いました。
でも松本若菜が超絶美しいし、あばたもえくぼである。(⇐結局それかい!)
第10位『クロサギ』(脚本:篠﨑絵里子)

詐欺業界の元締めなんてほんとにいるんだろうか、いるにしてもいないにしても、いると信じさせてくれないとなぁ。でも三浦友和ももう70歳ですか。老けただけで体形が変わらないから少しもそんな歳に見えない。『ケイコ 目を澄ませて』でもやたらいい味出してましたね。
それはともかく、三浦友和が最大の親の仇だったはずの平野紫耀ですが、結局、元締めの三浦友和とは何もなしで終わるというか、他の敵は弱すぎてあっけなく死んだり逮捕されたりするし、三浦友和は最初から平野紫耀と喰い合いをする気などなかった、となると、一気に白けた。
でも、黒島結菜が超絶かわいいので、あばたもえくぼである。(⇐いいかげんバカ)
ワーストには、『ミステリと言う勿れ』を挙げます。
去年の秋元康企画『漂着者』と同じく、まだ話が終わってないのに最終回、続きは劇場映画で、って視聴者をバカにしてると思う。だから映画は絶対に見に行きません。こうなったら一人不買運動じゃ。
というわけで、『エルピス』の残念な最終回に肩を落としながらも、今年はこんなにいい作品、いい女優が見れたのだな、と感慨深いものがありますです。
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