もうはや2022年もあと3か月になりました。恒例の新クールで見たテレビドラマやアニメの感想を前半と後半に分けて綴ります。(見始めた順)
『Do It Yourself!! ‐どぅ・いっと・ゆあせるふ‐』

何となくタイトルとパステル画みたいな絵に惹かれて見始めたんですが、なかなかいいんではないでしょうか。主人公の名前が「結愛せるふ」って、結愛を「ゆあ」と読むのはキラキラネーム、つまり下の名前の場合であって、苗字ではありえんだろー! と突っ込みたくなったけど、堅いことを言うとまた嫌われるのでやめておきます。
高校でDIY部に入部してあと3人入部させないと廃部になってしまう主人公せるふと、彼女と幼馴染だけど違う高校に行くことになった「ぷりん」(⇐あだ名)という女の子がどうDIYの仲間としてリンクしてくるのか、とても楽しみです。
こういう日常的なアニメがやはり好み。「異世界」とか「転生」とかもういいよ、ってな今日この頃。
『DORONJO/ドロンジョ』

「タイムボカン」シリーズの小悪党ドロンジョを主役に据えたスピンオフ実写版。演じるのは池田エライザ。現在26歳。2008年の『ヤッターマン』でドロンジョを演じた深田恭子も当時26歳。ドロンジョ役はそれぐらいの年齢が一番いいということでしょうか。
それはともかく、初期設定がボクサーというのに驚きました。しかも、トレーナーが父親で極貧生活から這い上がるためにボクシングをしているという昔ながらの設定の池田エライザに対し、ライバルの山崎紘菜は財閥令嬢でミスコン優勝経験のある大人気インフルエンサー。彼氏は犯罪被害者を救うためのNPO法人を立ち上げた男。となると、池田エライザ演じる泥川七音がドロンジョになるのは、やはり山崎紘菜に負けて、それを恨みに思って……というこちらの安易な予想を覆してくれたのでよかった。ただ、どうも石を握る不正(⇐これも『あしたのジョー』みたい)で勝ったらしく、次回はそこを突かれてどん底に叩き落とされるのかな。なら、予想と同じだけど、変化をつけてくれたからいいと思う。
ただ、ちょいとテンポが悪いですね。もうちょっと急いでもいいのでは。次回でリタイアする可能性あり。どうなるか。
『一橋桐子の犯罪日記』

70代の孤独老人が安寧の場=刑務所を求めて「ムショ活」をする、というアイデアが面白いし、とっても今風。
しかし、最初の万引きがすごく早くないですか? そんなに追いつめられてると思えなかった。いくら「刑務所は家賃もいらないし三食ついてて……」と聞いたとしても、すぐ実行に移すのは現実味に欠ける気がする。
何より、松坂慶子を追い込んだ一番の原因は、ルームメイトで人生初の友だちだった由紀さおりの死で、彼女が死んだところから物語が始まるのだけど、彼女との楽しい日々が回想で説明されるだけなのはいただけません。
やはり、冒頭、由紀さおりとの楽しい日々を描き、幸せの頂点から彼女の突然の死で一気に不幸のどん底に叩き落とされる、という過程を時系列で普通に描いたほうがよかったんじゃないでしょうか。「君のシナリオは奇を衒いすぎてる。もっとオーソドックスに構えなさい」と、かつてある脚本家さんに叱られたことを思い出しました。
とはいえ、松坂慶子の万引きや偽札づくりを見つけて叱り飛ばすコンビニ店員を演じる長澤樹という女優さんが素晴らしい! まだ17歳なのに堂々たる演じっぷり。えらく顔が黒いしハーフっぽいが違うみたい。とにもかくにも末恐ろしい役者が出現した。
『ぼっち・ざ・ろっく!』

陰キャ(昔はネクラと言ったけど、いまはこう言うそうです)の女の子がバンドを組む物語。
最初、小学生の頃にバンドをやろうと一念発起したとき、お父さんがかつてバンドをやっててエレキギターをもってるので貸してもらってすぐ実行に移す、というのがいいですね。あそこで「ギター買ってほしい」「だめだ」みたいなやりとりがあると現実味はあるけど話のテンポが遅くなる。一念発起したあと一気に3年後へと飛び、「結局、中学の3年間で友だち一人もできなかった。高校はどうだろう」ともう高校生。この話の急ぎ具合が大変よかった。
あとはキャラクターの描き分け。最近はどの子がどの子かわかりにくい絵になってるアニメが多いけど、この作品ではちゃんと見分けがつく。だいぶ髪の色の違いや声質に頼っているところがあるとはいえ、顔の造作や表情の描き分けもしていて、好感がもてました。
『シャイロックの子供たち』
銀行内のいざこざを描くと聞いても食指が動きませんが、『恋は光』などで最近、存在感が半端じゃなくなってきた西野七瀬が出てるということで見てみました。
が、20分ももたずにリタイア。ナレーションやセリフで状況を説明してばかりで少しも画面が躍動しない。こういうのはさすがに苦手です。
『チェンソーマン』
大人気マンガをアニメ化ということで話題沸騰なので見てみました。
が、私の好みにはまったく合わず1話でリタイアを決意。悪魔とかデビルハンターとかそういうのは劇場映画ならいいのだけど、家のテレビで見る作品としては刺激が強すぎて好きになれない。私はやはり『Do It Yourself!!』や『ぼっち・ざ・ろっく!』のような日常系アニメが好き。
というわけで、6本のうち4本が生き残っているのは私としては高確率なのだけど、その4本に完走を確信できるものが1本もなく、どうにも煮え切らない。6本中5本リタイアしたけど、残りの1本が大傑作というほうが好きな状況なんですけどね。
後半戦は『うる星やつら』『ジャパニーズスタイル』『アトムの童』などを見る予定。
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2022秋の新ドラマ・アニメあれやこれや後半戦(『クロサギ』絶賛、『エルピス』に苦言)


『Do It Yourself!! ‐どぅ・いっと・ゆあせるふ‐』

何となくタイトルとパステル画みたいな絵に惹かれて見始めたんですが、なかなかいいんではないでしょうか。主人公の名前が「結愛せるふ」って、結愛を「ゆあ」と読むのはキラキラネーム、つまり下の名前の場合であって、苗字ではありえんだろー! と突っ込みたくなったけど、堅いことを言うとまた嫌われるのでやめておきます。
高校でDIY部に入部してあと3人入部させないと廃部になってしまう主人公せるふと、彼女と幼馴染だけど違う高校に行くことになった「ぷりん」(⇐あだ名)という女の子がどうDIYの仲間としてリンクしてくるのか、とても楽しみです。
こういう日常的なアニメがやはり好み。「異世界」とか「転生」とかもういいよ、ってな今日この頃。
『DORONJO/ドロンジョ』

「タイムボカン」シリーズの小悪党ドロンジョを主役に据えたスピンオフ実写版。演じるのは池田エライザ。現在26歳。2008年の『ヤッターマン』でドロンジョを演じた深田恭子も当時26歳。ドロンジョ役はそれぐらいの年齢が一番いいということでしょうか。
それはともかく、初期設定がボクサーというのに驚きました。しかも、トレーナーが父親で極貧生活から這い上がるためにボクシングをしているという昔ながらの設定の池田エライザに対し、ライバルの山崎紘菜は財閥令嬢でミスコン優勝経験のある大人気インフルエンサー。彼氏は犯罪被害者を救うためのNPO法人を立ち上げた男。となると、池田エライザ演じる泥川七音がドロンジョになるのは、やはり山崎紘菜に負けて、それを恨みに思って……というこちらの安易な予想を覆してくれたのでよかった。ただ、どうも石を握る不正(⇐これも『あしたのジョー』みたい)で勝ったらしく、次回はそこを突かれてどん底に叩き落とされるのかな。なら、予想と同じだけど、変化をつけてくれたからいいと思う。
ただ、ちょいとテンポが悪いですね。もうちょっと急いでもいいのでは。次回でリタイアする可能性あり。どうなるか。
『一橋桐子の犯罪日記』

70代の孤独老人が安寧の場=刑務所を求めて「ムショ活」をする、というアイデアが面白いし、とっても今風。
しかし、最初の万引きがすごく早くないですか? そんなに追いつめられてると思えなかった。いくら「刑務所は家賃もいらないし三食ついてて……」と聞いたとしても、すぐ実行に移すのは現実味に欠ける気がする。
何より、松坂慶子を追い込んだ一番の原因は、ルームメイトで人生初の友だちだった由紀さおりの死で、彼女が死んだところから物語が始まるのだけど、彼女との楽しい日々が回想で説明されるだけなのはいただけません。
やはり、冒頭、由紀さおりとの楽しい日々を描き、幸せの頂点から彼女の突然の死で一気に不幸のどん底に叩き落とされる、という過程を時系列で普通に描いたほうがよかったんじゃないでしょうか。「君のシナリオは奇を衒いすぎてる。もっとオーソドックスに構えなさい」と、かつてある脚本家さんに叱られたことを思い出しました。
とはいえ、松坂慶子の万引きや偽札づくりを見つけて叱り飛ばすコンビニ店員を演じる長澤樹という女優さんが素晴らしい! まだ17歳なのに堂々たる演じっぷり。えらく顔が黒いしハーフっぽいが違うみたい。とにもかくにも末恐ろしい役者が出現した。
『ぼっち・ざ・ろっく!』

陰キャ(昔はネクラと言ったけど、いまはこう言うそうです)の女の子がバンドを組む物語。
最初、小学生の頃にバンドをやろうと一念発起したとき、お父さんがかつてバンドをやっててエレキギターをもってるので貸してもらってすぐ実行に移す、というのがいいですね。あそこで「ギター買ってほしい」「だめだ」みたいなやりとりがあると現実味はあるけど話のテンポが遅くなる。一念発起したあと一気に3年後へと飛び、「結局、中学の3年間で友だち一人もできなかった。高校はどうだろう」ともう高校生。この話の急ぎ具合が大変よかった。
あとはキャラクターの描き分け。最近はどの子がどの子かわかりにくい絵になってるアニメが多いけど、この作品ではちゃんと見分けがつく。だいぶ髪の色の違いや声質に頼っているところがあるとはいえ、顔の造作や表情の描き分けもしていて、好感がもてました。
『シャイロックの子供たち』
銀行内のいざこざを描くと聞いても食指が動きませんが、『恋は光』などで最近、存在感が半端じゃなくなってきた西野七瀬が出てるということで見てみました。
が、20分ももたずにリタイア。ナレーションやセリフで状況を説明してばかりで少しも画面が躍動しない。こういうのはさすがに苦手です。
『チェンソーマン』
大人気マンガをアニメ化ということで話題沸騰なので見てみました。
が、私の好みにはまったく合わず1話でリタイアを決意。悪魔とかデビルハンターとかそういうのは劇場映画ならいいのだけど、家のテレビで見る作品としては刺激が強すぎて好きになれない。私はやはり『Do It Yourself!!』や『ぼっち・ざ・ろっく!』のような日常系アニメが好き。
というわけで、6本のうち4本が生き残っているのは私としては高確率なのだけど、その4本に完走を確信できるものが1本もなく、どうにも煮え切らない。6本中5本リタイアしたけど、残りの1本が大傑作というほうが好きな状況なんですけどね。
後半戦は『うる星やつら』『ジャパニーズスタイル』『アトムの童』などを見る予定。
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