前クールは大豊作と言いながら、結局最後まで見たのは『今どきの若いモンは』と『であいもん』の2本だけでした。今クールはどうでしょうか。

まずは前半戦の6本です。例によって見た順に感想を述べます。


『空白を満たしなさい』
阿部サダヲを初めて見たのは、いまは亡き野沢尚さんの98年作品『その男の恐怖』でした。あの不穏な空気を久しぶりに見にまとってて続きが気になるといえばなりますが、どうにも「復生者」という仕掛けが好きになれません。
しかも、復生者を差別するじゃないですか。ごく普通の展開でつまらない。「復生者の方ですか? ぜひわが社で働いてください!」などとコミカルな感じにしてくれると好みに合うんですがね。
自分で自分の死の真相を探るというのは面白いけど、復生者が他にもたくさんいるという世界観が好きになれず、2話でリタイア。


『拾われた男』
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松尾諭という俳優には何の興味もないが、彼を演じる仲野太賀には大いに興味あり。去年は『#家族募集します』と『コントが始まる』があったし、今年はすでに『神木隆之介の撮休』があった。
『ゆとりですがなにか』で初めて見たときはここまで伸びしろがあると思ってなかった。不明を恥じます。彼が出ているだけで少しも飽きないから不思議。
井川遥が本人役で出てるし、伊藤沙莉もこれから出るという。松尾諭には何の興味もないが、何とか興味が持続しそうです。


『彼女、お借りします(第2期)』
2年前の第1期がとても面白かったので楽しみにしてたんですが、うーん、、、女優の夢をかなえるためにレンカノのバイトをしている水原千鶴に主人公が、「水原の夢のために、俺が一生懸命働いてレンタルしまくるから!」と熱っぽく語るのだけど、何か暑苦しい。他人事なのに放っといてくれと言いたくなる。
まだリタイアするには早いので続けて見ますが、主人公を好きになる女の子も増えてきたし、どうも男にとって都合のいいシチュエーションになりつつあるのが気がかり。リタイアの可能性は大いにある。


『悪女のすべて』
学芸会。以上。


『てっぺんっ!!!!!!!!!!』
芸人を目指す漫才トリオの女の子のアニメと聞いて、面白そうだなと見始めたんですが、完全に見誤ってました。彼女たちの漫才を見てても少しも笑えない。
それと、なぜ最近のアニメは『彼女、お借りします』もそうだけど、みんながみんな女の子はかわいい子ばかりなんですかね? グッズを売るため? 何だかなぁ。
メインキャラは百歩譲って全員かわいくてもいいが、端役に至るまでみんなかわいいというのはいただけません。いろんなキャラを出してほしい。1話でリタイア。


『ユニコーンに乗って』
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永野芽郁はかわいいと思うけど色気はないでしょ? と言った前の職場の姐さんと口論になったのを思い出した。はっきり言うけどあなたの目は節穴です、と返したら激論になったのである。

ともかく、彼女が出ているから見始めたのだけど、どうにも乗れませんね。『ユニコーンに乗って』というタイトルなのに。会社を倒産の危機から救うために新しい社員を雇うことになる、何だかんだの末に、優秀なプログラマーだけどやたら変な奴と、理念は共有しているけど歳のかけ離れたおじさんのうえにITには縁遠い元金融マンの二人が雇われるまでを、1時間以上かけて語る。時間かけすぎでは? 20分で語ってほしい。

とはいえ、永野芽郁が広末に「あんたは自分の生い立ちを売りにしているだけ」と手厳しいことを言われるシーンで、まさにそのセリフ尻でイマジナリーラインを越える編集がなされていて、画的な揺れと主人公の動揺がリンクしていて、いい映像演出だと思いました。

だから次回も見ます。西島秀俊の初々しさもとても好もしい。


というわけで、6本中リタイアしたのは3本だけですが、残りの3本も完走を確信できるほど面白いものはまったくないですね。とりあえず次は見ようという程度。

『初恋の悪魔』『家庭教師のトラコ』が登場する後半戦に期待します。


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