今日は先月に続いて、父親が入院している病院の先生から来てほしいとのことで話を聞きに行ってきました。
1か月前は、私と母、先生と社会福祉士の4人だけでしたが、今回はオミクロンの脅威も落ち着いてきたからか、特別に父親も車椅子で部屋まで来ました。いつも食べさせてくれている看護婦さんの付き添いで。
状態
・ひどく痩せている。入院時は60キロあった体重も、いまは49キロ。ほとんどむくみの原因だった水が抜けただけなので心臓の状態も落ち着いている、心配ないとのことだが、もともと背が高いのでほとんど骨と皮だけの状態。目も落ちくぼんで、40年前に死んだ祖母にそっくりな目をしていた。
・心臓は安定はしているが、あくまでも悪い状態で安定しているだけ。車でいえばエンジンの状態が悪い。だから体のだるさもあると思われる。
・だからなのか、食事をとらない。食べないと弱る一方なので無理やり食べさせようとすると「何でおまえにこんなことされないといけないのか!」と激怒する。今日は家族が目の前にいるからか殊勝な態度だったが。点滴してもすぐ針を抜くと先生から言うと「そんなこと言いましたかね。反省しなくちゃ。反省しなくちゃ」としきりに言ってて笑った。
・病院としてできる治療は、薬を飲ませることと食事させること。薬はおとなしく飲むが食べない。食事をとるのが一番の薬なのにそれができない。エンジンの状態が悪いうえにガソリンの補給もされてない状態。
・ただ、車椅子といっても歩けないわけではない。今日はもしものときのために車椅子で来てもらったが、横に誰かがついていれば階段も上がれるし、おそらくトイレにも行けるだろうとのこと。病室では念のためなのかポータブルトイレ(ベッドの横に置く簡易トイレ)で我慢してもらってるとか。
・食べないのはおそらく心臓が悪いことからくる体のだるさが原因だろう、と。ただ、食べないことには体力が落ちるからよけい食べられなくなる。さらに、最近は誤嚥しそうになったことがあり、誤嚥性肺炎で死ぬ可能性があるから、ミキサー食(流動食のことかな)を食べていると(それすら拒絶するらしいが)。水やお茶もとろみをつけないといけないとか。
・こうこうこういう理由で食べないとダメですよ。というと納得するのにすぐ忘れるから食べてもらえない。認知症のレベルがひどくなっており、話ができない。どこに勤めてましたか? と聞くと「上野動物園です!」と答えたとか。今日試しにどこに勤めてたか聞くと正しい社名を言っていた。
引き取るか施設か
というわけで、問題は食べないだけなので入院の必要がない。じゃあ、家で引き取りますか? それとも、施設に入れますか? という1か月前と同じ問い。
「兄も含めて、施設に入れたほうがいいと全員意見が一致してるんですが」というと、それなら施設を探していきましょうか、と。ただ、2週間か1か月かかるらしい。施設が見つかるまでは入院させてもらえるのかと問うと、拒否はしないが、あまり乗り気ではない様子。何しろ食べないだけですからね、と何度も言う。
社会福祉士との会話
ここで、父や医師とは別れて、社会福祉士と3人で話。
選択肢は、
①家で引き取る。
②施設に入れる。
の二つだけ。仮に①を選んでも介護をするのは母だけなのでいつかは破綻する。最終的には②しかなくなる。
で、一口に施設といっても千差万別で、
A.最終的に家で看取るための仮の宿
B.終の住み家
どっちを選ぶか。Aならリハビリを一生懸命やるところとなり、期限がある。3か月とか半年とか。もし期限内に帰宅できないようならあらかじめ次の施設を探しておかねばならないから大変。
食べないしリハビリもまったくしようとしないから、現実的にはBの終の住み家となる。
ただ、これもいろいろあり、
α.特別養護老人ホーム(要介護度3以上の人しか入れない)
β.有料老人ホーム(要介護度1以上で入れる)
まずαの特養だが、父は歩けないわけではないので要介護度3になるかならないかぎりぎりのライン。2なら入れない。仮に3となっても、4や5の人が優先なので、3だとかなり待たねばならない。死ぬまで入れない可能性も充分ある。
βの要介護度1で入れる有料老人ホームは、ほぼすぐ入れる。実家の近くにもたくさんあるらしい。
が、ここは高い。特養なら月10万でOKだが、有料老人ホームは20万かかるとか。(母は年金から拠出できるというが本当だろうか)
そして、要介護度が低いほど安くなる。いま父は1なので、特養を狙って要介護認定の申請をして3になると、3で特養に入るのは難しいので、いろんな安い施設を転々としないといけないとか。
それなら、申請せず1のまま、有料老人ホームに入ったほうが何かと楽。
母親の気持ち
それなら、それでいいじゃない? お金さえ都合がつけば。と思ったのだが、母は「病院から直接施設に入れるのは申し訳ない」という。
確かにその気持ちはわかる。自分で介護をして無理になったから施設にいれれば、「やるだけのことはやった」という気持ちの区切りはつくだろうが、いきなり施設だと「あのとき少しでも自分が介護すべきではなかったか」と後悔の念に苛まれる可能性はある。
ただ、もしいったん家で引き取るとなると、いま入院している病院とは関係が切れるから、今日、親切にいろいろ話をしてくれたNさんという社会福祉士の人との関係が切れることを懸念している。もともと父を見てくれているKさんというケアマネージャーは苦手らしい。
それに、家で面倒を見るとなると、とろみをつけたお茶を作ったり、ミキサー食とか、食事作りが大変なのもネックらしい。ただでさえ父はわからず屋なので一人で介護は大変。歩かせようにもおそらく無理。
若い頃からの友人に「旦那さんの面倒は自分で見なさい」と言われたのも気になっているとか。そんなの気にしちゃダメと言っておいたが……。
次回は、Nさんがどんな施設があるか、パンフレットなどを見せてもらって説明を受けて、そのうえで、先生との話だそうです。
1か月前は、私と母、先生と社会福祉士の4人だけでしたが、今回はオミクロンの脅威も落ち着いてきたからか、特別に父親も車椅子で部屋まで来ました。いつも食べさせてくれている看護婦さんの付き添いで。
状態
・ひどく痩せている。入院時は60キロあった体重も、いまは49キロ。ほとんどむくみの原因だった水が抜けただけなので心臓の状態も落ち着いている、心配ないとのことだが、もともと背が高いのでほとんど骨と皮だけの状態。目も落ちくぼんで、40年前に死んだ祖母にそっくりな目をしていた。
・心臓は安定はしているが、あくまでも悪い状態で安定しているだけ。車でいえばエンジンの状態が悪い。だから体のだるさもあると思われる。
・だからなのか、食事をとらない。食べないと弱る一方なので無理やり食べさせようとすると「何でおまえにこんなことされないといけないのか!」と激怒する。今日は家族が目の前にいるからか殊勝な態度だったが。点滴してもすぐ針を抜くと先生から言うと「そんなこと言いましたかね。反省しなくちゃ。反省しなくちゃ」としきりに言ってて笑った。
・病院としてできる治療は、薬を飲ませることと食事させること。薬はおとなしく飲むが食べない。食事をとるのが一番の薬なのにそれができない。エンジンの状態が悪いうえにガソリンの補給もされてない状態。
・ただ、車椅子といっても歩けないわけではない。今日はもしものときのために車椅子で来てもらったが、横に誰かがついていれば階段も上がれるし、おそらくトイレにも行けるだろうとのこと。病室では念のためなのかポータブルトイレ(ベッドの横に置く簡易トイレ)で我慢してもらってるとか。
・食べないのはおそらく心臓が悪いことからくる体のだるさが原因だろう、と。ただ、食べないことには体力が落ちるからよけい食べられなくなる。さらに、最近は誤嚥しそうになったことがあり、誤嚥性肺炎で死ぬ可能性があるから、ミキサー食(流動食のことかな)を食べていると(それすら拒絶するらしいが)。水やお茶もとろみをつけないといけないとか。
・こうこうこういう理由で食べないとダメですよ。というと納得するのにすぐ忘れるから食べてもらえない。認知症のレベルがひどくなっており、話ができない。どこに勤めてましたか? と聞くと「上野動物園です!」と答えたとか。今日試しにどこに勤めてたか聞くと正しい社名を言っていた。
引き取るか施設か
というわけで、問題は食べないだけなので入院の必要がない。じゃあ、家で引き取りますか? それとも、施設に入れますか? という1か月前と同じ問い。
「兄も含めて、施設に入れたほうがいいと全員意見が一致してるんですが」というと、それなら施設を探していきましょうか、と。ただ、2週間か1か月かかるらしい。施設が見つかるまでは入院させてもらえるのかと問うと、拒否はしないが、あまり乗り気ではない様子。何しろ食べないだけですからね、と何度も言う。
社会福祉士との会話
ここで、父や医師とは別れて、社会福祉士と3人で話。
選択肢は、
①家で引き取る。
②施設に入れる。
の二つだけ。仮に①を選んでも介護をするのは母だけなのでいつかは破綻する。最終的には②しかなくなる。
で、一口に施設といっても千差万別で、
A.最終的に家で看取るための仮の宿
B.終の住み家
どっちを選ぶか。Aならリハビリを一生懸命やるところとなり、期限がある。3か月とか半年とか。もし期限内に帰宅できないようならあらかじめ次の施設を探しておかねばならないから大変。
食べないしリハビリもまったくしようとしないから、現実的にはBの終の住み家となる。
ただ、これもいろいろあり、
α.特別養護老人ホーム(要介護度3以上の人しか入れない)
β.有料老人ホーム(要介護度1以上で入れる)
まずαの特養だが、父は歩けないわけではないので要介護度3になるかならないかぎりぎりのライン。2なら入れない。仮に3となっても、4や5の人が優先なので、3だとかなり待たねばならない。死ぬまで入れない可能性も充分ある。
βの要介護度1で入れる有料老人ホームは、ほぼすぐ入れる。実家の近くにもたくさんあるらしい。
が、ここは高い。特養なら月10万でOKだが、有料老人ホームは20万かかるとか。(母は年金から拠出できるというが本当だろうか)
そして、要介護度が低いほど安くなる。いま父は1なので、特養を狙って要介護認定の申請をして3になると、3で特養に入るのは難しいので、いろんな安い施設を転々としないといけないとか。
それなら、申請せず1のまま、有料老人ホームに入ったほうが何かと楽。
母親の気持ち
それなら、それでいいじゃない? お金さえ都合がつけば。と思ったのだが、母は「病院から直接施設に入れるのは申し訳ない」という。
確かにその気持ちはわかる。自分で介護をして無理になったから施設にいれれば、「やるだけのことはやった」という気持ちの区切りはつくだろうが、いきなり施設だと「あのとき少しでも自分が介護すべきではなかったか」と後悔の念に苛まれる可能性はある。
ただ、もしいったん家で引き取るとなると、いま入院している病院とは関係が切れるから、今日、親切にいろいろ話をしてくれたNさんという社会福祉士の人との関係が切れることを懸念している。もともと父を見てくれているKさんというケアマネージャーは苦手らしい。
それに、家で面倒を見るとなると、とろみをつけたお茶を作ったり、ミキサー食とか、食事作りが大変なのもネックらしい。ただでさえ父はわからず屋なので一人で介護は大変。歩かせようにもおそらく無理。
若い頃からの友人に「旦那さんの面倒は自分で見なさい」と言われたのも気になっているとか。そんなの気にしちゃダメと言っておいたが……。
次回は、Nさんがどんな施設があるか、パンフレットなどを見せてもらって説明を受けて、そのうえで、先生との話だそうです。

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