秋の新ドラマ・アニメの後半戦です。前編と同じく見始めたのは5本。


『言霊荘』
ぜんぜん憶えてない。少しも恐くなかったのだけ憶えてる。西野七瀬はかわいいがそれだけではね。


『鬼滅の刃 無限列車編』
最初の『竈門炭治郎立志編』は7月に1か月だけネットフリックスに入って見て熱狂したんですが、先月放送された劇場版『無限列車編』がたいそうつまらなく、このテレビ版ではほぼリニューアルしただけらしいので、新作エピソードの第1話だけ見ましたが、別に見なくてもよかったかな。

12月からの『遊郭編』に期待!


『スナックキズツキ』
益田ミリさんの原作はよかったですが、私の一番好きな『今日の人生』や『すーちゃん』シリーズに比べるとやや落ちるのでね。でも1話目のエピソードの悪役が別のエピソードの主役だったり、いやな人にもそれぞれの生活があって……というのは連続ドラマ形式で描くにはうってつけだと思ったんですが、うーん、やはり原田知世では和めない。

同じ50過ぎの女優なら山口智子とか石田ゆり子クラスでないと、と思ったのは私だけだろうか。


『SUPER RICH』
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江口のりこがいい役者だと思うことについては人後に落ちないつもりですが、やはり彼女は性格俳優であって主演スターではない。顔がのっぺりとしているし、睨みを利かせているのか不機嫌なだけなのかよくわからない。

それに引き換え……



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ほんの少ししか出てこなかった松嶋菜々子はスター然としていましたね。しかし、ちょっと前まで少しも好きじゃなかったこの人がにわかに好きになってきたのはどうしてだろう?

内容も、開巻早々、主人公のナレーションで生い立ちを説明するとかやめてほしい。もっと具体的なアクションから入っていくべき。アメリカ映画もナレーションで説明するファーストシーンが何と多くなったことか。。。



『凛子さんはシてみたい』
これは今季のワーストですね。

見た目も仕事も完璧だけど「27歳で処女」なのをやたら気にして早く捨てなきゃ、でも口が堅い男でないと……と思っていると、同期のイケメンが童貞だと知る。シチュエーションはありがちだけど鉄板ネタとも思う。しかしここで主人公が心の声で言ってしまうセリフに呆然となった。

「こんな理想的な物件、他にない!」

物件……? 目の前の人間を「物」扱いですか。

私はいま職探しをしてるんですが、面接を受けても「働くロボット」扱いされてるような気がするんですよね。「ロボットとしてどれほど有能か」を査定されている気がすることがしばしばですごく不愉快。そんな折に30分の現実逃避として見たテレビドラマで人間を物件なんて言う主人公を見せられたらイヤになる。

そりゃ、可能性としては、人を物あつかいするダークサイドに堕ちた主人公(アンチヒーロー)が童貞くんと手と手を取り合ってヒーローとして復活する神話的世界の発端なのかもしれません。

しかし、それならせめて「こんな理想的な物件、他にない!」じゃなくて「こんな理想的な人、他にいない!」にしてくれませんかね? 主人公が目の前の人間を手段としてしか見てないことは変わらないわけだから。

「物件」と聞いた瞬間に私は停止ボタンを押して見るのをやめました。つきあってられない。


というわけで、後編の今回は5本すべて1話でリタイアです。まぁ『鬼滅の刃』は最初から1話しか見るつもりなかったんですが、それにしても確率が悪すぎる。吉高由里子の『最愛』を見るべきだったか。

前編では4本完走できるかもと言いましたが、すでに『東京放置食堂』を5話で、『ブルーピリオド』を3話でリタイアしております。残るは来週で終わってしまう『古見さんは、コミュ症です。』と短編アニメ『でーじミーツガール』のみ。とほほ。

来月始まるWOWOWの『前科者』を楽しみにしてます。


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