もう先月から始まっている秋の新ドラマ。

もともと「オトナの土ドラ」なんかは番組改編時期に関係なく始まったり終わったりしてましたけど、去年のコロナ禍でいろんなドラマが延期になったり何やらかんやらで、連ドラが始まる時期が不定期になっているので見逃してしまうことも多々。でもいまは見逃し配信があるのが心強い。でもまだネットにつなげられるテレビを買えてないのでパソコンで見ざるをえず、肩がこるこる。アニメは番組改編時期にきちんと始まるみたいですが。

さて、そんな2021年秋の新ドラマ。まだこれから始まるものもありますが、とりあえずすでに見始めた5本の感想を見始めた順につらつらと。


『古見さんはコミュ症です。』
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巷で大評判らしいですが、私も大好き。池田エライザがまったく喋らないのが良い。彼女は芝居があまりうまくないうえに目ヂカラが半端じゃないので、筆談だけで語るというのはとてもいいと思う。
その池田エライザは実年齢25歳。童顔だしかわいいから15歳の少女を演じるのは別に何とも思わなかったけど、主役の増田貴久(ぜんぜんジャニーズっぽくない)が実年齢35というのには仰天した。最初は違和感なかったけど実年齢を知ってからはオッサンにしか見えなくって困る。俳優の年齢は明かさないに越したことはないかと。
ベンチのある廊下とかトイレの扉の仕様とか、少しも学校っぽくないので、コンサートホールみたいなところを借りてロケしてるのかと思ったら「撮影協力」として中学校と高校の名前しか出ないのでいまではああいう学校があるんですね。ふうん。あと、ちょっと、名前で遊びすぎじゃないですかね? 只野仁人(ただの・ひとひと)とか長名なじみ(おさな・なじみ)とか。
全8話中、すでに5話が終了。前回のラストでは微妙な三角関係が発生しかかってましたが、この後どうなるのか⁉


『東京放置食堂』
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「東京だけど東京じゃない」「東京じゃないけど東京」という二律背反の島、伊豆大島を舞台に、裁判官の地位を捨てて移住してきた片桐はいりが住み込みで働く居酒屋で本土東京からの客人をクサヤでもてなすというのがお決まりのパターン。東京じゃないけど東京の居酒屋が臭いけどうまいクサヤでおもてなし。最初は素敵なお話だと思って見てたけど、さすがに4話までずっと同じ調子というのは退屈。ここらで変調してくれないと離脱しそう。片桐はいりの過去が襲ってくるとか、何かそういうのないでしょうか。
工藤綾乃という居酒屋店長を演じる女優が素晴らしい。いい感じに崩れてるので30代前半くらいかなと思ったらまだ25。ふうん。世の中にはいろんな25歳がいるもんですな。ほのかな胸のふくらみ(かなりの隠れ巨乳と見た!)についつい目が行ってしまう。
物語の後半、店内シーンになるとほとんどすべて同じアングルで撮られている。やはり、スタッフ・キャストの旅費や滞在費、食費などが馬鹿にならんのでしょうな。製作費を抑えるためには早撮りが一番。そのためにはアングルを変に工夫せずに、同じように撮ればよい。マスターショットはここから。片桐はいりがクサヤを出すときはここから。ゲストのワンショットはここから。というふうに。早撮り低予算映画が好きな私はこういうの大好き。


『ブルーピリオド』
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このアニメとはいやな出会い方をしてしまいました。ひどく体調が悪いときに「アニメなら見れるかな」(⇐アニメに大変失礼! 反省します)と見たんですけど、ほとんど憶えてない。保存はしてるから第2話を見る前に見直そうかな。何しろ尊敬してやまない吉田玲子さんの新作ですからね。
美大(東京藝大)を目指す高校生が主役というのは憶えてますが、あとはあんまり。教師役のおばちゃんがいい味出してました。そういえば前の職場に東京藝大大学院を目指してる子がいたっけ。25歳でした。いろんな25歳がいるもんですな。


『でーじミーツガール』
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これは『ブルーピリオド』と同じ枠の「おしり枠」とかで、ほんの1分か2分ほどの短編アニメ。しかし短編とはいえ、主人公の女の子の足元がいつの間にか水であふれ、見る見るうちに謎の男と一緒に海中で会話をするというファンタジックな展開に瞠目せざるをえなかった。アニメでしかできない表現をしている。こういうのは無条件で好き。この先、どのような展開を見せてくれるのか、期待大!


『ムショぼけ』
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北村有起哉を主役に尼崎でムショ帰りの男を描く、というコンセプトには一も二もなく賛成だけれど、あまりに演出が粗雑。
監督はアベラヒデノブという人で、『東京放置食堂』と同じ人。なのにこっちはやりたい放題というか、とてもチープな作り。やはり『東京放置食堂』は予算的制約が演出の抑制を生んでいるようです。
板尾創路が北村有起哉に「ムショぼけムショぼけムショぼけムショぼけ」と繰り返し言う場面など、ド素人が編集してももっとましなカットバックになると思うんですが、リズムもへったくれもない、ただの下手糞なシーンになってしまってました。
予算的現実が端正な画作りを生むのなら、もっとプロデューサーが介入すべきじゃないですかね? この監督にやりたい放題させたらろくなことにならない。ティム・バートンと同じ匂いがする。プロデューサーがうまく舵取りしないと。
とか言ってますが、もう1話でリタイアを決めました。そんなに暇じゃないので。

というわけで、これからは『スナック キズツキ』『鬼滅の刃』『言霊荘』などを見始める予定です。

前クールは見始めた10本のうち完走したのが3本だけだったんですが、とりあえずいまのところ5本中4本は完走しそう。今季は打率が高い⁉


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