ヨーロッパチャンピオンズリーグ、グループステージ第2節。我がレアル・マドリードはCL初出場、モルドバのシェリフ・ティラスポリというチームと対戦し、何とまさかの敗戦。シャフタールとインテルが引き分けたので、シェリフ6、レアル3、シャフタールとインテルが1ずつという意外な途中経過になっています。


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何で放送がないんじゃ!
いや、この試合についてではありません。そりゃいくらファンの多いレアル・マドリードといっても、相手はまったく知られていない相手だし、同じ時間にパリ・サンジェルマンvsマンチェスター・シティ、ミランvsアトレティコ、ポルトvsリバプールなどがあるので仕方ないところ。

問題は、次節のシャフタール戦も配信しかないことですよ。アヤックスvsドルトムントの放送をレアルの試合に替えてくれまいか。配信だと生で見ないといけないし、いいシーンを10秒戻して、ということもできない。次節が放送なしということはホームとアウェーが入れ替わるだけの次々節もないんだろうか。


後半から視聴
私は後半から見ました。これは選手たちにも言えることだけど、相手を舐めてました。当然勝てると思ってた。だからゆっくり寝て起きて結果を見てからパリvsシティの一戦を楽しもうと思ってたんです。

ところがふと目が覚めると5時前。ケータイで途中経過を見ると何と0‐1で負けている。これは応援せねばとオンデマンドで視聴することに。

ずっとボールを保持して押し込む展開。前半も同じような感じでカウンターを決められたんだろうなとわかるような。いまYouTubeで見たけど、いいゴールでしたね。ファーサイドへのクロスをファーサイドへヘディングシュートというセオリー通りのファインゴール。って感心してる場合じゃない。

気になるスタメンはこうでした。

GK:クルトワ
DF:ナチョ、ミリトン、アラバ、ミゲル
MF:バルベルデ、カゼミーロ、カマヴィンガ、ヴィニシウス
FW:ベンゼマ、アザール

私は今季アンチェロッティがよく採用するこの4ー4ー2が好かん。アザールとヴィニシウスを併用するとポジションが重なるからということなんだろうけど、そうなるとウイングでもサイドハーフでもないバルベルデを右サイドハーフとして使わなくてはならないし、選手たちもやりにくそう。もうどの試合も4ー3ー3でやってほしいニャ。

そして、PKで1点決めたあとには一気にロドリゴ、ヨビッチ、モドリッチ、ヘルニアから戻ってきたクロースを入れてこうなった。(不勉強のため同時には3枚替えまでしかダメだと思ってました。4枚替えっOKなんだ。なら5枚替えもかまわないってこと?)

GK:クルトワ
DF:バルベルデ、ミリトン、アラバ、カマヴィンガ
MF:ロドリゴ、モドリッチ、クロース、ヴィニシウス
FW:ベンゼマ、ヨビッチ

また4ー4ー2というかほとんど4トップですが、バルベルデの右サイドバックはリーガで見たことあるけど、カマヴィンガの左サイドバックは驚きました。もともとサイドバックは怪我人続出で普段から練習してるんだろうけど大胆なこと考えるなぁ、と。

これが大当たりするかと思われたけど、そうはならず。モドリッチの強烈なシュートをキーパーが顔面で弾いたり、ロドリゴからヨビッチへの素晴らしいクロスを最後まで寄せ切ったDFがブロックしたり、シェリフは体を張ってうまく守ってました。横パスしかさせなかった、つまり縦パスを入れさせない守備もよかったんじゃないでしょうか。

89分にはスローインからものすごいゴラッソ。あれを入れられたのでは頭を垂れるほかありませんね。

シェリフは前節シャフタールに2ー0で勝ってるし、今季の台風の目になるんじゃないですか。よく走るし、読みが鋭くてレアルのパスを簡単に奪うシーンも散見されました。選手や監督がシェリフをたたえることがなければ、おそらく次もやられますよ。

いまニュースを見ると「レアルがまさかの敗北」と書かれてましたが、世界中がそう思ってるだろうし私も同じだし選手や監督も同様でしょう。油断してたうえに相手がいいチームだった。「レアル大失態」なんて記事も見たけど、失態ではないと思うなぁ。シェリフが必死でよく戦ってましたよ。そこをこじ開けられる攻撃力がなかったのは確かだけど。ヴィニシウスは疲れてますね。休ませたほうがいいかと。

ドルトムントにグループステージで負け越していながら準決勝で再度当たったとき「簡単に勝てると思っていた」とペペが言った12ー13シーズンの二の舞にならなければいいですが。

主審とVAR
完敗を認める私にも不満はあって、それが主審とVAR。

65分にPKで1点取れたけど、ヴィニシウスへの明らかなファウルを見逃してVARが介入した結果でした。最初から笛を吹いていればどうだったか。ベンゼマが決められたかどうかではなく、その後の展開に影響すると言いたいのです。

シェリフの素晴らしいカウンターからクルトワのニアを抜くゴラッソがあったかと思えば明らかなオフサイド。なっぜVARは検証にあんなに時間をかけたんですかね? マイナスのボールかどうかを見てたの? どう見てもパスの出し手より受け手のほうが前にいたじゃないですか。

オフサイドが認められたのは当然としても、あそこで1分ほど試合が止まらなかったらどうだったか。

それでもたぶん、よくて引き分けだったとは思います。でも、なぜ明らかなPKを見逃すのか、なぜ明らかなオフサイドを時間をかけて検証するのか、恨めしくなるのも事実。

というわけで、前節、インテル相手に必死で守って最終盤にロドリゴのゴールで勝ち点3をもぎ取ったのが大きい。私はあの試合見ながら「引き分けでもいいのでは? どうせ次で勝てるし」と思っていた。やはりすべてはそこか。6試合しかない2試合目でモドリッチを先発させないんだからやはり油断でしょう。




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