思えば30年ほど前、『羊たちの沈黙』が作品賞を受賞した年からアカデミー賞授賞式を見ていますが(最近は生では見れてないけど。月曜日は忙しいので)今年はちょうど30回目という記念すべき年でもあるのに、こんなにも盛り上がらないのは初めてです。

もう大方の流れが決まっているとか、コロナで映画館がまた休館してしまって憂鬱だとかいろいろありますが、もう「映画賞」というものに興味をなくしてかかっているのかもしれません。

もともと予想をするのが好きなだけで、受賞した作品が必ずしもいい作品でないことぐらい理解していますが、あまりに最近は私が面白いと思えないものばかりが受賞する。

そのうえさらに、ポリティカル・コレクトネス=PCを大事にする流れはアカデミー賞にまで及び、2024年度からでしたっけ。登場人物のうち何%かはマイノリティじゃないといけないとか、スタッフにもマイノリティを起用しないといけないとか、そりゃ「アカデミー賞受賞の資格」というだけの話で、その要件を満たさないと上映できないわけじゃない。でも、受賞作品がその後の世界の映画界の流れを決めると言っても過言ではないアカデミー賞なわけだから、ほとんどの映画で要件を満たす動きはあるでしょう。

私としては「アカデミー賞なんていらねーよ」と白人ばかりで映画を作るとか、男だけで映画を作るとか、そういう気骨のある映画が出てくるといいなとは思うけれど、それはアカデミー賞ウォッチャーとしては失格でしょう。

というわけで、受賞予想を。いつもは大穴を応援する私ですが、もうそういう気持ちも今年は少しもありません。


作品賞:ノマドランド
監督賞:クロエ・ジャオ(ノマドランド)
主演男優賞:チャドウィック・ボウズマン(マ・レイニーのブラックボトム)
主演女優賞:キャリー・マリガン(プロミシング・ヤング・ウーマン)
助演男優賞:ダニエル・カルーヤ(Judas And The Black Messiah)
助演女優賞:ユン・ヨジョン(ミナリ)
脚本賞:シカゴ7裁判
脚色賞:ノマドランド
撮影賞:Mank/マンク
美術賞:マ・レイニーのブラックボトム 
作曲賞:ソウルフル・ワールド
編集賞:サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ
衣装デザイン賞:マ・レイニーのブラックボトム
音響賞:サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ
視覚効果賞:ミッドナイト・スカイ
主題歌賞:「Speak Now」(あの夜、マイアミで)
メイキャップ&ヘアスタイリング賞:Mank/マンク
国際長編映画賞:アナザーラウンド
長編アニメーション映画賞:ソウルフル・ワールド
長編ドキュメンタリー映画賞:オクトパスの神秘:海の賢者は語る



うーん、つまらない。こんな退屈な日記をなぜ書かないといけないのか。当たっても当たらなくてももうどうでもいい。

だいたいこの中で見れているものが極端に少ない。コロナのせいでネットフリックスなど配信だけでも対象になるとかで、映画館派の私はよけいにつまらない。ネットにつなげられるテレビをもっておらず、配信で見ようと思ったらパソコンで見る以外にないからよけいつまらない。(でもいまちょっとずつ貯金してるからいずれテレビとブルーレイを買い替える予定。ウフフ)

PC条件が追加される2024年からは予想をやめるのではないか、などと思っていたけれど、そのときはもっと早く訪れそうです。

もしかすると明日、仕事が終わったらケータイで受賞結果を見て授賞式を見ない可能性もあるなぁ、などと思ったりする。サッカーのダイジェスト番組を見るほうが有意義かしら、なんて。

それでいい。別にいい。メタル好きとしては『サウンド・オブ・メタル』に頑張ってほしいけど、見てないしなぁ。



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