2021年03月04日

テレビ東京系列で放送されている『おじさまと猫』。前回、第4話の感想ではかなり辛辣なことを書きましたが、今回の第9話には気持ちよくなかせていただきました。朝起きてすぐ見たんですが、あまりに泣かされてしまい、泣き腫らした目で出勤せざるをえませんでした。


第9話のあらまし
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天才ピアニストでありながらいまはピアノ教室の教師に身をやつしている主人公・草刈正雄は、教室を辞めると言い出す。妻が死んだときに舞台で倒れてしまい、それが原因で二度とコンサートを開けない状態(と彼自身は思い込んでいる)。で、誘われて行ったコンサートでも体調を崩して逃げるように出ていかざるをえなかった。

もうすぐ生徒たちの発表会がある。その会場に俺は行けない。と草刈正雄は辞表を提出する決意をするんですが、無二の親友である升毅は「誰かに頼れ」と諭す。草刈正雄は天才であるがゆえにこれまで誰も頼らずに生きてきたのでしょう。

でもここでは特に何とも思いませんでした。逆に「主人公にとって都合のいい人物がすぐそばにいるのはいかがなものか」と思ったほど。

次のピアノ教室のシーンですよ、涙があふれたのは。


浜田信也さん
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室長を演じる役者さん、調べてみると浜田信也という人らしいですが、この人の芝居がいい。抜群にいい。

草刈「迷惑をかけてしまうかもしれません」
浜田「かけてください」
草刈「いっぱい迷惑をかけてしまうかも」
浜田「いっぱい迷惑かけてくださっていいんですよ」

このセリフにもう涙腺崩壊。私もね、人より疲れが溜まりやすく、先月なんか気温の乱高下が激しかったじゃないですか。あれに体がついていけず仕事を休んでしまったりしたんですよね。いろんな人に迷惑をかけて生きているから、よけいに「迷惑かけてください」というセリフをもし誰かに言われたら号泣してしまうだろうと思ったら、テレビを見ながら号泣してしまいました。


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もう一度、この人の名前を特に記しておきます。浜田信也さん。いい顔してるし、声がいい。喋り方がいい。笑顔がいい。すべていい。これからどんどんいい映画やテレビドラマに出て有名になってほしい。無名の役者さんにここまで肩入れしてしまうのはいつ以来だろうというくらい久しぶりのことです。

事務の女の子たちも「辞めないでください」と言うし、草刈正雄は誰からも好かれている。有名なピアニストなのにそれを少しも鼻にかけない人柄のためでしょうね。

私なんかある高名な脚本家に「もっと謙虚にならなきゃだめだ」と叱られ、鼻っ柱を折られたはずが、それでもまだ天狗状態から脱せず都落ちを余儀なくされました。いまはだいぶ謙虚になったつもりですが、草刈正雄の域はまだまだ遠い。死ぬまでには到達したいもんです。


ふくまるに関するある懸念
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実は、第7話かくらいから懸念があったんですよ。

というのは、草刈正雄がトラウマのせいで舞台に立てないでいる。でもふくまるに癒されて最後は舞台に立つのだろうか、と。

そうなればハッピーエンドですが、しかし……いや、やめておきましょう。そうなるとはかぎらないから。そうなったらまたここに書きますが、いまは第9話のいい話をもう一度。


ペットは飼い主の荷物を背負ってくれる
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升毅が「ペットっていうのは飼い主の荷物を背負ってくれるんだ」と言いますが、あれは私自身の実感でもあります。

子どものころ飼っていた犬も、いま実家で飼っている犬も、私がへこんで泣いていたとき、慰めてくれました。別に何をするでもなく、ただ私の足元にお座りをしてじっと寄り添ってくれました。

ペットは飼い主の荷物を背負ってくれる。

うん、これは真理ですね。もしかするとうちの犬も流れ星に私の幸福を願ってくれていたのかも。なんてね。

こんなことを書いているだけで泣けてきました。このへんで筆を擱きます。


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