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美人と美女
どちらがきれいか? そんなのどっちも意味一緒じゃないか。

美人=美しい人
美女=美しい女

「人」といっても普通「美人」という言葉は女にしか使わないんだから「美女」と言い換えても同じ。違いなんかない。というか、そもそも「美」の概念は主観の問題なんだから正解なんてないのでは?

と、普通はそう思うと思うんですが、これが違うそうです。

もう10年くらい前だと思いますが、タモリが司会の言葉をテーマにした深夜の30分番組でやっていました。

正解は「美女」! だそうです。

なぜか。

普通、人と話していてきれいな女の人を見たら「すげえ美人!」って言いますよね。あまり「美女」とは言わない。

つまり、「美人」と「美女」は意味は一緒でも人の口から出る頻度がぜんぜん違うのです。

通貨がたくさん市場に出回るとインフレになって同じ100円でも価値が下がります。それと一緒で「美人」という言葉は「美女」に比べて価値が目減りしているのです。

だから「美人より美女のほうがきれい」ということになるんだそうです。

へぇ~~~!


政治における言葉のインフレ
「遺憾に」「真摯に」「毅然と」などなど、政治家が決まり文句のように使う言葉もインフレを起こしていますね。「真摯に対応する」と言われても少しも真摯に感じられないし、「遺憾に思う」と言われたら「何も考えてないのね」と思ってしまう。

「忖度」もそうですね。
ちょっと前まではほとんどの日本人が読み方すら知らなかった言葉ですが、流行語大賞に選ばれるなど人が口にすることが急激に増えたので価値が急落。いま「忖度」という言葉を使うと冗談と間違えられるんじゃないかと躊躇してしまいます。


「傑作」という言葉
私はブログやツイッターで映画の感想を書くとき、「傑作」という言葉をあまり使わないようにしています。たまに使うと「おまえがそこまで言うんなら見に行くよ」と言ってもらえる。

と、ここまで書いてきて気づいたんですが、「傑作」という言葉はあまり使わないにしても、「素晴らしい」はよく使ってるなぁ、と。私の「素晴らしい」はあまり信用されてないのかもしれません。

使う頻度を減らしていこうかな。


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