最近、駅までの通勤路の交差点で、小学生相手に「信号を守りましょう」と声掛けをするボランティアの人たちが急に現れまして。新学期だからかな。

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こういう信号のないところでは必要でしょうが、信号のあるところで赤信号では絶対渡るなと言い、渡ろうとした人間に「信号守ってください」とがなり立てるのは、はっきり言って迷惑です。

調べてみると、道路交通法では歩行者も信号無視をすると刑事罰を問われる可能性ありとか。

しかし、実際にそんなケースはないでしょう。私は何度もパトカーや白バイの目の前で信号無視したことがありますが職質を受けたことすらありません。

ニューヨークに行ったとき一番驚いたのは「信号無視」でした。車はもちろん止まりますが、歩行者は青だろうと赤だろうと左右を見て車が来なければ容赦なく渡っていく。外国で赤信号を律儀に守っている東洋人がいたら間違いなくそれは日本人です。

子どもたちに「ルール」を教えることは大切でしょうが、ルールにさえ従えばいいとまで言ってしまっては「思考停止」の人間を産むだけです。

私は左右を見て車が来ていないから渡った。それでも「信号を守れ」というのは「思考停止していなさい」ということです。ボランティアの人たちは違うというかもしれませんが、そうなのです。

大事なのは、そのルールをいまは守るべきなのか、それとも破るべきときなのか、柔軟に考える頭を育てることのはず。

だいぶん前から「考える力」を重視するとか何とか言ってますが、「信号ファシズム」が横行しているようでは日本の未来は暗いですな。


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