セ・リーグ3位のDenaが14.5ゲーム差だった首位広島を降して日本シリーズの出場権を得たことに対し、それだけ差がついていたのを短期決戦の結果だけで下剋上できてしまうのはいかがなものか、という意見が出ているそうですね。


crimaxseries

リーグ戦とカップ戦
私もまったく同意見ですが、私の改革案は、リーグ戦の他にカップ戦を創設するというものです。

例えばサッカーでは、リーグ戦とカップ戦がありますよね。ホーム&アウェー総当たりで勝ち点を競うリーグ戦と、トーナメント方式のカップ戦。天皇杯やルヴァンカップ。

二つの優勝チームが激突する「スーパーカップ」は世界中どこの国でも行われています。あくまでも次のシーズンが開幕する直前のお祭りとしてですけど。

これを野球に応用したらいいと思うんです。もちろん次シーズン直前のお祭りではなく、そのシーズン最後のお祭りとして。


実業団や大学も参加するカップ戦
天皇杯では、J1だけでなくJ2もJ3も出れるし、実業団も出れるし大学なども出れますから、野球でもカップ戦に関しては実業団や大学・高校などにも出場権を与えたらいいと思うんですよ。

一方、リーグ戦では普通にペナントレースを戦って勝率1位のチームを優勝チームとして、そのまま次のステージの切符を手にする。つまり、2位とか3位とかのチームはここで排除するのです。当たり前です。何のために長いシーズン戦ったのかわからなくなりますから。

で、セパ両リーグの優勝チーム同士が戦う「リーグ優勝決定シリーズ」をやり、ここで先に4勝したチームが「リーグ戦優勝チーム」となります。

対して、カップ戦を勝ちぬいて決勝で勝ったチームがカップ戦優勝となって、二つの優勝チーム同士で「新日本シリーズ」を戦う、というのが私の改革案。


敗者復活の要素
それだけでは面白くないので、カップ戦に「敗者復活」の要素を入れたらいいと思うんです。

つまり、リーグ戦で2位、3位だったチームが、仮にカップ戦でベスト4に勝ち残れなかったら、敗者復活として、再度カップ戦に出場できるようにするわけです。

現行のクライマックスシリーズを廃止できない理由は、何よりも消化試合が少なくなって終盤の観客減を未然に防げることにあるんですよね。リーグ戦2位・3位チームがカップ戦で敗者復活できるとなれば、同じ効果を見込むことができます。

ただ、この案だとセ・リーグとパ・リーグに分かれる意味がなくなってしまうかもしれません。それに、パ・リーグがどうしても人気で劣るから1リーグ制を提案しても人気の高いセ・リーグは猛反対したということで、それならクライマックスシリーズをやろうとなったわけでしょ。最初はパ・リーグだけでクライマックスシリーズやってましたもんね。

それじゃあ、12チームの1リーグ制にしてリーグ戦優勝チームを決めたらいいんじゃないでしょうか。こうするとすべての矛盾や不満が解消されると思うのですが、いかがでしょうか。


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