我がレアル・マドリードがセルタに快勝し、とうとう次のマラガ戦で勝ち点1を取れば5季ぶり最多33回目のリーガ制覇となるわけですが、まぁ今日のような戦い方ができたらマラガのみならずCL決勝で当たるユベントスにだって勝てる!

と、そういうことはリーガの優勝が決まってから言うことにして、今日のところは脚本脱稿を祝いたいですね。パチパチパチパチパチ!

これまでの記事
『赤い風船』を目指して
『牙と爪』脱稿!
自作脚本がついに映画化!


さて、今回の『牙と爪』は男と女の殺し屋がまさに殺し合う映画なんですが、これまでの記事にもあるように、「垂直方向のアクション」を意識してたんですよね。でも度重なる直しの要求を呑んで7稿まで書いているうちにそれを見失ってしまっていまして、脚本には少しも「垂直」の要素がない。

だから、監督をする友人には「垂直方向の演出」をお願いしました。

『その男、凶暴につき』で白竜がナイフを下から上へ突き上げて殺すシーンがありましたよね。



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この画像はその直後のもののはずですが、下から上に刺した相手を今度は上から下へ真っ逆さまに突き落とすんですね。たけしもデビュー作から垂直方向のアクションを意識してたんだなぁ、と。

まぁ私の場合は、ある高名な脚本家の教えを忠実に守っただけであって、たけしはほとんど直観というか、本能的に「映画では垂直が活きる」と思ったんでしょう。そこらへんが天才と凡才の差でしょうか。

それはともかく、もう大きな直しは必要ないはずですが、おととい友人から電話で最後の直しを依頼されたんですが、それがたった一言のセリフの意味を問うもので、最初は「え、何でそれがそんなに気になるの?」という感じでしたが、考えれば考えれるほど「うん、確かに変だ」となり、部分的な直しではありましたが、結構考えさせられました。

ああいうちょっとしたところで「作者の遊び」をやってしまうのが私の悪い癖なんだなぁ、と。

ああいうことを完全に封印して、「登場人物のありのままの姿を正直に書く」(by大和屋竺)ということができればもっといいものが書けるんでしょうが。

東京のプロデューサーから「また声をかけるから」とメールも頂戴したし、くだんの友人からは「君はまだ若いんだから、これからまた書いていけば?」と勧められたし、じゃあちょっくら書きますか! ってな気分になっている今日この頃です。

とりあえず、来週のクランクインには間に合ってよかったよかった。



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