前節は超格下ラス・パルマス相手にふがいない勝ち方しかできなかった我がレアル・マドリード。今季まだアウェイで勝ったことのないセビージャ相手に4-0で快勝、ホッと胸をなでおろしました。

何といっても素晴らしかったのはキーパーのケイロル・ナバスですね。

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ベンゼマの素晴らしいハーフボレーで先制したあとバランの軽率なファウルでPK献上。これを読み切ってストップすると、それからビッグセーブの嵐でした。

特に後半、味方DFに当たって変化したボールを防いだ場面などは白眉でしたね。普通ならパンチングでコーナーに逃れるのがやっとでしょう。それをファンブルしたとはいえきっちり押さえたし、何よりファンブルするということはキャッチしに行ってる証しであって、あれをキャッチできる確信をもって捕りに行けるってすごいと思います。

数シーズン前まで守護神だったイケル・カシージャスをファンは「聖イケル」なんて呼んでましたが、これからはナバスのことを「聖ケイロル」と呼んでも一向に差し支えないのでは? いや、もう今季の半ばですでにそういう存在だったと思いますが、あのアホな会長はいまだにデ・ヘア獲得をあきらめてないというし、いったい何を考えているのかと。どちらが優秀かは微妙でしょう。デ・ヘアだってかなりすごいキーパーだし。しかし、すでにチームにとってかけがえのない存在になっている選手を放出してまで獲るべきだなんて少しも思いません。思っているのは移籍市場で主役になることばかり考えているアホ会長だけです。

1週間ほど前に、ナバスとデ・ヘアのどちらがいいかとファンにアンケートを取ったところ、マルカ紙では68%がナバス支持で、それって低すぎない? と。アス紙では80%を超えたらしいですが、それでも低いと思います。

カシージャスがビッグセーブを連発しながらバルサの黄金時代を横目で見ることしかできなかった時代、カシージャスがいなかったらチャンピオンズリーグの出場権すら得られなかっただろうと誰もが言ってました。

今季のケイロル・ナバスも同じじゃないですか。彼がいなかったら3位に留まってるなんて不可能ですよ。昨日だって負けてたかもしれない。そもそもキーパーが大活躍ということはその前の守備が甘いということなわけで。昨日はバランとナチョという普段の二人じゃなかったとはいえ、これがペペとセルヒオ・ラモスでも事態はあまり変わらない。

カゼミーロが入ったことでだいぶ安定しましたが、これが次節クラシコでバルサ相手に通用するかどうか。しかしそのカゼミーロがイエロー累積だそうじゃないですか。これでクロースがまたアンカー? また大量点喰らって大敗するんじゃなかろうか。

希望は、昨日のビジャレアルとの試合でバルサが引き分けてくれたことですかね。あれぐらいアグレッシブにやれば2点のビハインドくらい何とかなると教えてくれたことに感謝しましょう。しかもバルサはピケのハンドを見逃してもらったわけで、あれで10人になってたら負けてたかもしれないし、確実なのはピケがクラシコで出場停止になっていたこと。くそぉ。

行けるぞ! という気持ちと、やはりダメだろうという気持ちが交錯します。引き分けられたら儲けもの、ぐらいに思ってたほうがいいかな、と。

問題はクリスティアーノ・ロナウドのPK失敗率がちょっと高くなってることですかね。左に蹴る癖があるのを見抜かれてしまって昨日は真ん中に打とうとして変な力が入ってふかしてしまった。

でも、BBCが揃ってるし(怪我だけはしないで!)チームとしてまとまってきた感があるし、期待はしてます。

そして何より聖ケイロルがいますから!



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