ある人の強い勧めで、オールマン・ブラザーズ・バンドという私はまったく聞いたことのないバンドの最も有名かつすぐれたアルバムを購入しました。
『アット・フィルモア・イースト』
一曲目から静かでいながら力強さを感じさせるブルースが続きます。しかも一曲一曲が長いのですよ。5分ぐらいの曲もあるにはあるけど、20分ぐらいの曲もあったり、何だかそのへんはブルースロックというよりはプログレみたい。
最初から最後まで静かなこのアルバム、聴けば聴くほどに味があります。
ライナーノーツによると、このバンドは「ライブ・バンド」としての評価が非常に高いわりにレコードの評価が低く、レコードでもいいものが作れることを証明するために、フィルモア・イーストというスタジオで開いたライブを録音したそうです。
しかし、それじゃあ結局ライブ・バンドとしての評価がさらに高まっただけなんじゃないの? と思うのは私だけでしょうか。ライブじゃなくて完全に録音のために演奏しないとそのへんの評価は覆らない気がしますが。
ま、そのへんの事情はできあがった音楽とはまったく関係ないわけで、私は特に最後の7曲目「ウィッピング・ポスト」というのが大好きです。長いです。
秋の夜長にぜひお聴きください。
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