今クールのテレビドラマは、『エイジハラスメント』『探偵の探偵』『ど根性ガエル』という見たかった3本をことごとく初回見逃してしまったために、とりあえず『恋仲』とWOWOWの『煙霞』を続けて見てみようかと先日書きましたが、まだ新しく始まるのがあったんですね。新聞のテレビ欄で紹介されていて面白そうだったので見てみました。テレ朝の『民王(たみおう)』。


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これがやはりというべきか、めっぽう面白かった!

体が入れ替わるというのは古今東西いろんな映画や小説の題材になっていますが、総理大臣とそのバカ息子の体が入れ替わるという発想は新しい。

しかも総理を演じるのが私の大好きな遠藤賢一さんなので画面を見てるだけでまったく飽きません。(他の出演者に好きな人はいませんが。あ、でも高橋一生は結構好きかも。金田明夫とかも)

ただ、第1話で総理を悩ます問題が、「バカヤロー!」と叫んだ大臣の処遇、というのが何か古臭かったです。実際に「バカヤロー!」と叫んだ総理がいましたからね。もっと他に何かいいセリフはなかったものか。

それと、総理になったバカ息子が国会の答弁で秘書が作った答弁書を読むときにバカなので漢字の読み間違いをするんですが、そのしょっぱなが「未曾有」を「みぞゆう」と読んでしまうというもので、これも実際にあったことなので何とも古いというか二番煎じというか、もっとバカバカしい読み間違えがあってもよかったんじゃないですかね。

「善処」を「ぜんどころ」と読むなんてそのほうが難しいし。まぁ長老役の西田敏行がそのまんま突っ込んでましたけど。それが狙い? いやいや、バカ息子に「処」を「ところ」と読むことはできないはず。ありえない大ウソを基盤にした物語だからこそ細かいところはリアルにやってほしいところです。なおかつ笑える読み間違いとなるとかなり難しいとは思うんですけど。

とはいえ、今回の白眉は何といっても就活中の息子の代わりに銀行へ面接に行った総理が、

「99年のあの莫大な公的資金は何のためだったのか。貧苦に喘ぐ中小企業への貸し渋り・貸し剥がしをやめて手厚い融資をしてもらいたかったからだ。それを銀行はまるで自分たちの金のように『企業努力をしない企業には貸せません』とまた貸し渋りをやっている。そんなんでいいのか、おまえら!!!」

と大演説をぶつシーンですね。いやぁ、この場面には本当に胸がすく思いでしたよ。大多数の国民が思ってることですからね。あの演説(というかほとんど恫喝)だけでもこのドラマを作った意義がある、と言っては言いすぎでしょうか。

ヒロインに本仮屋ユイカというのはどうかな、というのが正直なところですが、菅田将暉の同級生の知英という人はいいですね。誰だろうと思ったら元KARAの人なんですね。何故にあんなに日本語がうまいのか。日本人かと思ってた。

ともかく、この『民王』は最後まで見れそうです。これからの展開が楽しみ楽しみ!





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