2015年07月12日

もはや「SFアクション映画の古典」といっても過言ではない1984年ジェームズ・キャメロン監督作品『ターミネーター』。


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アクション・シークエンスの斬新なこと。31年たっても少しも古びてない。この2年前に製作された『ブレードランナー』にかなり似ている場面もあれば、ラストのしつこさはこの13年後の『ブレーキダウン』(もう誰もこのカート・ラッセル主演映画のことを語る人はいなくなってしまいましたが)にしっかりと受け継がれているなぁ、と思ったり。

この映画の何が素晴らしいといって、やはり「神話」の構造が映画全体を支えていることですよね。

ヒーローになるべき人間がいて、彼女を抹殺しようとするターミネーターと、彼女を助けようとする援護者がいて。

この映画のリンダ・ハミルトンはヒーロー(というかヒロイン)になるにはまだまだ「恐れの門」に入りかけというか、援護者たるマイケル・ビーンが死んだとき初めてヒーローになるべく自ら悪漢を倒そうとします。そして見事そのミッションを成功させ、ヒーローとして次世代のヒーローを生むべく暗雲の漂う未来へ向かって車を走らせていく。

この映画はテレビの洋画劇場で初めて見たんですが、当時、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にはまっていた友人が、『ターミネーター』にはタイムパラドックスの面白さがないからつまらない! と言ってさんざんけなしていました。

でも、この映画はそういう映画じゃないですよね? あくまでもヒーローになるべき人間を助けるために、そのヒーローの父親が自己犠牲をし、その姿に主人公が触発されて完全無敵の悪役を倒すというところに最大の面白さがあるわけですから。


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それにしてもリンダ・ハミルトンもマイケル・ビーンも、もちろんシュワルツェネッガーも若い! 31年も前ですもんね。リンダ・ハミルトンっていまはどんな顔になってるんだろ。はたして新作『新起動/ジェネシス』には登場するのでしょうか?

これから『2』を見ます。

続きの記事
『ターミネーター2』(ラストがいまだにわからない!)
この世界観に異議あり! 『ターミネーター:ニュー・フェイト』感想①
見せ方にも疑問 『ターミネーター:ニュー・フェイト』感想②


ターミネーター [Blu-ray]
アーノルド・シュワルツェネッガー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2014-07-02







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2015年07月06日

社会学者・白井聡さんの著書『永続敗戦論』。


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敗戦を受け容れないことは「敗戦」を「終戦」と言い換えることに象徴されていて、そのような意識が消滅しない以上、永続的に敗戦は続いていくという主旨。

素晴らしく面白かった本ですが、私は143ページに書かれている文言に一番気を引かれました。

「自己目的化した対米従属を相も変わらず追求する先輩たちに対して批判的立場をとる彼ら(中略)も永続敗戦の構造に目を向けようとしない。『米国の言いなり』どころか『米国の言いそうなことの言いなり』になることによって、日米以外の諸国との関係において何を失うことになるのか、彼らは考えもしないのである」

そして、白井さんは、

「いったい、そのような国を世界の誰が尊敬するというのだろうか」

と憤っています。

この一節を読んだときに、「クール・ジャパン」という言葉が浮かびました。その言葉を礎に日々作られ垂れ流されている「日本のここがすごい!」という主旨のテレビ番組の数々が。

あれは、世界の誰からも政治的に尊敬されないのなら、文化的に尊敬されるネタならこんなにあるじゃないか、という「自慰」にすぎないのではないか。

世界中から尊敬されたい。でも対米従属を続けているかぎり政治的な尊敬を得ることはできない。それなら…という無意識が働いていることは想像に難くありません。

あの手のテレビ番組を見て、日本人である私たち自身の胸の内にある卑俗な政治意識を感じ取り、少しでも変わっていかなければ。

あるイタリア人の小説家がこんなことを言っていました。

「小説を書いても世界を変えることはできない。でも、自分が変わることはできる」

同志たちよ、変わっていこうではありませんか。



 



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