聳え立つ地平線

ありえないものを発見すること、それを写し撮ること、そしてきちんと見せること。

リーガ・エスパニョーラ

VARが勝利を呼び込む! 第23節 アトレティコ1-3レアル

国王杯準決勝クラシコで惜しくも引き分けに終わった我がレアル・マドリード。リーガでは敵地でのダービーと厳しい相手が続きます。しかもこの次がCLアヤックス戦。またアウェー。何ともはや。


real-560x373

内容を伴った勝利をつかむことができましたが、VARのおかげかな、と思うところもあります。

いや、VARの判定がレアル贔屓だったということじゃないですよ。

今回の試合でVARが発動したのは、

①グリーズマンの同点弾
②ヴィニシウスが倒されたときのPK判定
③モラタのオフサイド
④アトレティコの選手がエリア内で倒れたときのハンド

あともう一回くらいあったかと思います。

さすがにヴィニシウスが倒されたのはエリアの外だろうと思うし、逆にグリーズマンの同点弾はヴィニシウスに対するファウルで奪ったボールが起点でした。ただ、結局VARといっても映像を何度も見て判定するだけのこと。人間がやってるんだから間違うこともあろうしバイアスがかかることもある。だから判定がどちらよりかとかそういうことを言いたいのではありません。

「何度も試合が止まった」のが大きかったんじゃないかと。

選手たちも映像を何度も見て判定しているのだからとVARのジャッジに別に不満はなさそうでしたが、やはり試合が止まると休めるじゃないですか。

アトレティコはミッドウィークに試合がなかったのに対し、レアルはバルサとの死闘を演じてしかも中二日。クラシコだって中二日だったのだから、1週間で3試合目。これはきつい。

そんななか、試合が何度も止まったのは、見ているこちらは興が殺がれてイライラしましたが、レアルの選手は休めてよかったんじゃないでしょうか。

とはいえ、やはり解説の野口が言っていたように、先制点のきっかけになったCKですよね。与えなくてもいいCKを与えたのがアトレティコは後手後手に回らざるをえず。しかもあのCK、一回ショートコーナーを使ったんですよね。いい作戦でしたがやり直しとなり、それが結果としてカゼミーロのゴラッソを生み出す。サッカーというのは何が功を奏するかわかりませんね。はっきり言って運がよかった。VARが発動する場面が多発したのだって言ってしまえば運でしょう。

ただ、運を巻き込む動きができているのは確か。最初は体が重そうで心配でしたが、終わってみれば完勝。モドリッチも累積5枚で次節はお休みできるしクラシコ前に清算できた。確かセルヒオ・ラモスとナチョがリーチがかかってるんですよね。特にラモスは次節で清算しないと。

ヴィニシウスが覚醒しかかってるのが本当に救いですね。アヤックス戦では1ゴール2アシストぐらいで覚醒の準備を済ませ、クラシコ2ndレグでハットトリックで正真正銘の覚醒をしてほしいもんです。それならリーガ・クラシコは勝ったも同然。大逆転優勝が見えてくる。

ただ、ヴィニシウスは休ませてもらえてるけど、ルカス・バスケスとベンゼマはあまり休ませてもらえてない。このへんのやりくりが大変そう。ベイルの復調は救いでしょうか。

明日はビルバオに頑張ってもらわないと。(笑)


9.5番ベンゼマ躍動! 第21節 エスパニョール2-4レアル

国王杯準々決勝1stレグではジローナ相手にホームで4-2と、ちょっと心配なスコアではありますがともかく勝ったことは慶賀としたい我がレアル・マドリード。今節はエスパニョールのホームに乗り込んでのアウェー戦でしたが、9番と10番を兼任する「9.5番」ベンゼマの大活躍で勝利。波に乗れそうな勢いです。


_1RM3591_ultraThumb

開始早々、モドリッチの果敢なドリブルシュートから弾かれたボールをベンゼマが丁寧に押し込み幸先よく先制。15分にはショートコーナーからモドリッチの素晴らしいクロス、そして闘将セルヒオ・ラモスのコントロールヘディングシュート。今季はアウェーで苦戦しているのに(ホームでもですが)楽勝ムードで逆にちょっと心配になるほどでした。

その懸念が現実になってしまい、25分にはレオ・バチストンの強烈なシュートが決まる。ただ、あれはクルトワには弾いてほしかったですね。頭上すぐ上ですからなす術のないシュートではなかった。やはり、後ろから盛り立てるケイロル・ナバスのほうがいい。

そして、あの3点目。

今日のベンゼマは90分通して左右に開いたり、下がってきてチャンスメイクに奔走したり、10番的な役割も担いながら、モドリッチやルカス・バスケスに預けたら最前線まで駆け上がり本来の9番として決める獅子奮迅の大活躍。

その3点目は、左のやや下がった位置で受けたベンゼマが、中央に陣取ったヴィニシウスにパス。ちょっとずれてしまったのでヴィニシウスは苦し紛れに落とし、そこへ猛然と走りこんできたベンゼマとのワンツーの形になって右隅にコントロールシュート。素晴らしい!

今日は4点のうち3点がコントロールシュートで、ゴールへのパスがとてもうまかった。前節はカゼミーロのゴラッソが決まるまで打っても打っても入らなかったから、丁寧に打つ練習をしたんですかね。

ベイルも強烈なゴールを決めたし、今日は9番のベンゼマと隠れ9番のセルヒオ・ラモス、そしてストライカーでもあるベイルのゴールと、決めるべき人が決めた最高の試合でした。

バランの退場に関しては、別に彼は悪くないと思います。スルーパスを出した選手をほめるべきでしょう。ただ、発端はモドリッチの軽率なボールロストだったわけで、ああいうところを改善していかなきゃ、と思いました。それより、後半頭から入ったナチョ君のファウルも含めたプレーが雑すぎて心配です。次節は先発しないといけないし、ちょっと心配。

ただ、レギロンってセンターバックもできるんですね。知らなかった。ナチョ君の代わりにセンターバックとしてスタメンだろうか。マルセロも最近国王杯でしか使ってもらえないので、今日は絞りがかなり速かったような。非情のマルセロ外しもいい方向に働いているようです。

ともかく、まだまだ失点が多くてタイトルを狙えるチームとは言えませんが、安心して見れるゲームが今季はものすごく少ないので、今日はごっつぁんでした。


まだまだ運がある 第19節 ベティス1-2レアル

年明けからビジャレアルに引き分け、前節ソシエダにはホームで負け、とまるでいいところなしの我がレアル・マドリード。
前節は体調不良のため見ていません。ダイジェストは見ましたが、あの判定にはやはり怒りしかないですね。VARが発動もしないというのはいったいどういうわけか。でもベンゼマが絶好機を外したりしていて、決めるべきときに決めていれば勝てたかもしれないとも思いました。

で、直近の試合は国王杯のレガネス戦で3-0の勝利でしたが、ダイジェストで見るとレガネスにも再三のチャンスがありましたよね。決まらなかったから勝てましたが、守備の綻びはいまだ直せていない。

で、どうするかと思ったらまさかの5バックでした。


_HE26281

打つべき手を打ったソラーリ
私の予想フォーメーションは右ウイングにオドリオソラを使う4-3-3でしたが、実際はカルバハルとレギロンをウイングバックに起用する5-3-2あるいは3-5-2。

なぜマルセロを使ってないんですかね? レギロンのほうが守備が安定するということ? 
ただ、後半追いつかれてからレギロンに代えてダニ・セバージョスという判断はよかった。普通にマルセロを入れるのかと思いましたが、中盤を厚くしたほうがいいだろうという判断は間違っていないと思います。それと、ナチョに代えてセバージョスじゃなくてナチョを左サイドバックに残した判断も的確。いくら勝ち越したいからといっても、逆転されたら元も子もないですから。優勝争いをしているのならナチョを下げて賭けに出るべきだったでしょうが、いまは4位争い。勝つことより負けないことのほうが大事ですから。

超守備的とか支配率が低すぎるとかいろいろ批判されるんでしょう。私も基本的に「内容の伴わない結果は意味がない」と考える人間ですが、いまのレアルに内容を求めるのは酷です。まずとにかく勝つこと。どんなにひどい内容でも勝ち癖をつけることが何よりも大事。そうしているうちに内容の伴った結果を出せるようになり、優勝争いにも返り咲ける可能性も出てきます。いま内容を求めたら4位以内も危ない。


ベティスに敗因あり
逆に、ベティスはダニ・セバージョスがFKを蹴る直前にメンバー交代。相手FKかCKのときは交代しないのが鉄則のはずなのにそれを守らなかった。打つべき手を打ったソラーリと誤った手を打ってしまったキケ・セティエン。明暗の差はそこでしょう。というか、もしあそこでベティスの交代がなければあのFKは入っていなかったかもしれないわけで、ラッキーでしたね。運があるというのはそういうことです。


怪我の功名5バック
運は他にもあって、ソラーリは守備の綻びに本当に危機感をもって5バックを採用したわけじゃないということです。怪我の功名。なぜなら、ルカス・バスケスを使えたレガネス戦は普通に4-3-3だったじゃないですか。今日もしバスケスが出場停止じゃなかったら5バックは採用しなかったと思う。いつもの4バックなら前半のうちに1点か2点入れられてた負けていたでしょう。

試合が始まってからの采配は問題なしでしたが、スタメン選びには運が多分に働いたと見ます。
ルカス・バスケスの出場停止と、たまたま今日がアウェーだったこと。この偶然が5バック採用、守備的に戦うという決断を引き出したと思います。ホームでも5バックだったかもしれないけど、かなり躊躇したでしょう。ホームの厳しいサポーターの前では決断できなかったかもしれない。


同点弾の時間帯
それから、ベティスの同点弾が後半23分だったこと。もう前半の終わりぐらいから押し込まれて、カゼミーロも最終ラインに吸収されて6バックみたいになってましたよね。でも追いつかれたことで全体が前がかりになって、そのカゼミーロがボール奪取からドリブルを仕掛けてファウルを受け、そのFKが決まった。もしカナーレスがオフサイドだったら、つまり終盤まで0-1のままずっと守備的に戦っていたら終了間際に悪夢の同点弾が決まっていた可能性は高いと思います。


バルベルデ
あとは、バルベルデにとっても運が良かったですよね。前半のキーパーとの一対一を決められなかったこと自体は別にいいんです。一対一を決められないのはよくあること。でもシュートを打たなかった消極性は絶対にダメ。もし勝ち点を落としていたら戦犯扱いされて、せっかくリーガ初先発のチャンスをもらったのに自信喪失していたかもしれない。彼のためにも勝てて本当によかったと思います。


ヴィニシウス
バルベルデよりも若い18歳のヴィニシウスが何だかもう攻撃のリーダーみたいになってるのが頼もしい。速い、視野が広い、守備意識が高い、長所がたくさんある。まだ雑なプレーも多いですが、いいんじゃないですか。メッシだって18歳のときは何やっとんじゃいと言いたくなるプレーたくさんありましたから。
野口が言うように、左ウイングとしてだけでなく、CFとしても行けると思いました。ベンゼマが骨折したらしいので(といっても手の指ですが)マリアーノも怪我してるいま、ヴィニシウスをCFに! ポストプレーもうまかったと思う。ただベンゼマがいつ復帰できるのか気になります。


イスコ問題
あとはイスコですね。
もうソラーリとの関係修復は無理なのだから移籍させてあげればいいと思うんですが、移籍金が200億円近くに設定されたままで、このままでは飼い殺しじゃないかと。

ただ、最近の体たらくを考えると、クラブ幹部たちは「ソラーリはきっかけさえあれば解任すべき」と考えてるのではないか。監督が変わればイスコは表舞台に戻れるかもしれない。それで移籍できないようにしているのかな、と思いました。


蛇足
ダニ・セバージョスが決めたとき、手を高く上げたので実況アナが「ここは古巣のホームなのに」と言っていて、プレイバックが流れたときに両手を合わせて謝っていたのを野口が言及していました。「謝ったからかブーイングも少なくなりましたね」と。

謝らずに喜んでほしかったと思ったのは私だけですかね。だって、いくら古巣とはいえ、その古巣のサポーターからものすごいブーイングを受けていたのだから別に喜んだっていいと思う(そもそも彼はセビージャの選手らしいし)。ブーイングはもっと凄まじくなるでしょうが、それぐらいの悪童がいてもいいんじゃないかな。最近のスポーツ選手はお行儀がよすぎる。

まぁでも、ブーイングを馬力に変えることができるのはクリスティアーノ・ロナウドとセルヒオ・ラモスだけだと思うので、あれでよかったのかもしれませんが。(笑)


ギャラリー
  • 宇宙開発と飢餓問題(両方大事の哲学)
  • 『メリー・ポピンズ・リターンズ』(ダンスシーンをもっとちゃんと見せて!)
  • 『幻の湖』(橋本忍が好きになった傑作!)
  • 『幻の湖』(橋本忍が好きになった傑作!)
  • 『幻の湖』(橋本忍が好きになった傑作!)
  • 『幻の湖』(橋本忍が好きになった傑作!)
最新コメント
お問い合わせ
お問い合わせは、こちらまでお願いします。
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード