クラブワールドカップ

2018年12月20日

アルダラハラを降した鹿島アントラーズとの再戦。レアル・マドリードは今季本当に調子が悪いから負けるんじゃないかと思っていたら勝っちゃいました。しかしレアルが勝ったんじゃなくて鹿島が負けたんだと思いますが。


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解説の岡ちゃんと城が言っていたように、緩い入り方をしたのは残念でした。前日、南米王者のリーベルプレートが敗退していたのでね。もっとアグレッシブに行くのかと思っていたらぜんぜん。でも鹿島もまったく前からプレスに来ない。
0-3で負けたエイバル戦みたいにキックオフからガンガン前から来られてハメられてたら絶対負けてたと思いますが、なぜああいう戦術を取らなかったんだろう? 

それでなくてもコーナーキックから絶好のチャンスがあったり、他にも開始15分までにチャンスありましたよね。あれを決められてたらいまのレアルならジ・エンドでした。なかなかゴールが決まらない焦りからよけい雑なプレーに終始していたと思いますね。

ただ、岡ちゃんが言っていた「鹿島の出来がいい」という見方には大いに疑問。
今季のレアルは「横方向のパスばかり」という批判ばかりされてるんですが、前半まだエンジンのかかってない時間帯から縦パスがたくさん入ってましたよね。あんな守備で出来がいいの? まぁ岡ちゃんはバルサファンだからレアルを悪く言いたいんでしょうけど(城も)あまりに一方だけに肩入れする解説はよろしくありません。
最初から雑な守備をしているから2点目のようなありえないミスをしてしまったのでは? あれはゲームを壊しました。楽にはなったけど試合がつまらなくなってしまった。レアルに勝因などなく、鹿島に敗因があるだけ。

攻め手がベイルとマルセロの左サイドしかないという意見にも疑問。確かにカルバハルは本調子とは程遠いしモドリッチもまだ上がってこない。でもルカス・バスケスはよく頑張っていたのでは? ベンゼマもゴールこそなかったもののチャンスメイカーとして奮闘してたと思いますが。クロースもよかったし。
前半、「レアルぜんぜんダメ」と岡ちゃんが言った瞬間にワンタッチパスが何本も通ったとき二人とも沈黙したのには爆笑しました。というか、そういうときこそ何か喋らないといけないのでは? まったく!

マン・オブ・ザ・マッチがベイルというのには異論がありませんが、中盤のバランサーとして奮闘したマルコス・ジョレンテを私は特に称揚したい。決勝でカゼミーロを使ったら怒るよ。





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2017年12月17日

今季最高の試合でしたね!

グレミオのシュートがFKの1本だけというのがすべてを物語っています。スコアこそ最少得点差ですが、内容では完全に圧倒していました。

流れるようなパスワークでグレミオ守備陣を何度となく混乱に陥れ、ジャロメウというCBがいなかったら5点ぐらい入っててもおかしくない展開でした。それぐらい昨日のレアルはあまりに華麗すぎました。何度も見たい場面が多すぎ。それぐらい充実していましたね。これならクラシコも勝てる。ホームだし勝たねばならん!

均衡を破ったのはクリスティアーノ・ロナウドのFKでしたが、解説の岡ちゃんが言ってたようにミスキックです。

リーガだとあれが壁にまともに当たってしまって入らないんですよね。それが世界一を決める大舞台ではちょうどボール1個分しかない隙間を通ってゴールに入ってくれるんですから、そこがやはり「スターのスターたる所以」なのでしょう。


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しかし、そのロナウドが決勝のMVPというのには首をかしげます。

MVPにふさわしいのは↓この男では?


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ルカ・モドリッチ。

さすがに大会全体を通してのMVPには選ばれたようですが、いやいや、決勝だけ見てもMVPでしょう。

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ハメスを放出したあと「誰が10番なのか」という議論がありました。イスコか、アセンシオか、という声を抑えてモドリッチが10番に。

しかし彼は10番タイプではないんですよね。

初めてモドリッチを見たのは、ユーロ2008で、あの頃はトップ下をやっていて10番タイプでしたが、クライフのファンだとかで14番をつけていました。(それがいまやクライフの宿敵のチームにいるのは皮肉ですが)

それはともかく、レアルでモウリーニョのときだったかアンチェロッティのときだったか、ボランチをやるようになったんですよね。で、ボランチでも天才であることを証明した。相手のパスコース2つのうち1つを消し、もう片方に出されたときに取りに行く罠の張り方のうまさ、タックルの的確なタイミング、トップ下よりひとつ下がった位置からの組み立て。ダブルボランチの一角でも一人でアンカーを務めても素晴らしい大活躍。いまのインサイドハーフの位置でも何も申し分ない。

ただ、インサイドハーフであるがゆえに「モドリッチが10番ってどうなの?」と思っていたわけです。イスコの活躍ぶりを見るにつけ「やっぱり10番はイスコだったんじゃないか」と。


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結局、こういう形で10番が継承されたわけですけれど、当のモドリッチは、

「背番号がプレーするわけではない」

と至って冷静でした。あの言葉は嘘じゃないはずです。

が、人間の言葉には「呪い」があります。まぁ呪いといっては大げさですが、でも、レアルの10番って呪われた背番号ですよね。

最近10番を着けた選手を新しいほうから遡ると、ハメス、エジル、ラス、スナイデル、ロビーニョ、フィーゴ。

フィーゴはともかく、あとはパッとしません。特に、スナイデル、エジル、ハメスといったもともと10番タイプの選手ほど華々しい1年目とは裏腹に、まさに呪われたようにクラブを追われました。

だから、イスコやアセンシオじゃなくてよかったと思うわけです。

10番タイプじゃないモドリッチが継承すれば「10番の呪い」が解けるんじゃないか。

と、クラブ幹部が考えた可能性はほぼゼロだと思いますが、結果的によかったと思いますよ。

「呪い」には「暗示」という側面もあります。

背番号がプレーするわけじゃないといっても、世界中どこへ行っても「レアル・マドリードの10番」と紹介されるわけですから、「俺がチームを支えているのだ」という暗示にかかるのは誰の目にも明らかです。

その暗示が、エジルやハメスのようなもともと10番タイプの選手だったら、呪いに転化してしまったんだと思います。もとからそう思っているうえに暗示にまでかかってしまって、「何で10番の俺が守備をしないといけないんだ」とか「なぜ大黒柱の俺がスタメンから外されるんだ」とか不満をもって次第にチームの主流から外れていく。

だから、モドリッチの10番は呪いから解放され、いい意味で暗示にかける最適の方法だったのだと。

イスコに10番を与えていたら今季の活躍はなかったんじゃないでしょうか。





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2016年12月18日

 クラブワールドカップ決勝「レアル・マドリードvs鹿島アントラーズ」の一戦。

結果は延長戦の末にレアルの勝利でしたが、何とも不愉快な試合、胸を張れない勝利でした。

キックオフ早々は予想された通り、レアルは緩い入り方で、それでも鹿島のちょっとしたクリアミスをベンゼマが決めて幸先よく先制。

でもそれで気をよくしたのかさらに緩くなってしまい、これならそのうちやられるだろうと思っていたら幸運にも前半終了間際に失点。

なぜ「幸運」なのかというと、解説の岡ちゃんが言ってたように、前半で追いつくとレアルが目覚めて後半本気になるから。後半に追いつかれたらバタバタしてしまう。

と思っていたのに、後半が始まっても少しもガツガツ行かない。案の定、緩い守備から決められてしまう。

でも、この失点も「幸運にも」かなり早い時間帯での失点だったんですよね。あれが後半30分過ぎての失点だったら負けてたでしょう。

レアルもようやく目覚めて怒涛の攻撃を開始しましたが、また「幸運にも」逆転されてから10分でPKをもらうという願ってもない展開。

2-2になって、あとは3点目をどちらが取るかだと思っていたら、延長に入る直前、セルヒオ・ラモスがファウルを犯して主審がイエローカードを出そうとしたのに引っ込めたんですよね。あれは完全に「あ、こいつにすでに一枚出してたんだった。退場になるからやめとこう」という心理が働いたのは誰の目にも明らかです。レアルファンなのか、それとも開催国枠で出場しているチームに勝たせてはいけないと思ったのか、いずれにしても審判にあるまじき行為。

というような煮え切らない形で延長に入り、クリスティアーノ・ロナウドが立て続けに2点取って4-2の勝利。結果だけ見ると取るべき人が取ったゲームで全体的に引き締まった好ゲームでしたが、やっぱりちょっとあの判定がね。胸を張れない勝利になってしまいました。

ただ、鹿島も不可解な判定でもっと燃えなければいけなかったんじゃないですか? 普通ならああいう判定があるとスタジアム全体が沸騰して不利な判定されたチームが勝ったりするもんですが。
ロナウドの決定力もさすがですが、その前の縦パスを簡単に入れさせすぎだし。疲れてた? いやいや、前半から縦パスの本数は多かったですよ。ワンツーで抜かれる場面もかなり多かった。

ただ、判定云々を抜きにしてもマドリーの今後としてはかなり不安が残る試合でもありました。 

まず、拮抗した展開で攻撃の選手を入れたくても下げる選手がいないこと。

カゼミーロ、モドリッチ、クロースの中盤は代えが利かないし、ベンゼマに代えてモラタを入れても同ポジションだから劇的効果は得られない。

ベイルが先発ならベンゼマに代えてルカス・バスケス投入、ロナウドをCFに据えるというやり方もできるんですが、最初からバスケスが出てると、下げようにも下げたら守備がめちゃ不安。

結局ルカス・バスケスに代わってイスコが入ったのは81分。ここまで引っ張らないといけないのはきついです。

あと、4-3-3で始まって、逆転されたら両サイドバックを上げてカゼミーロを下げ3-4-3にし、さらにイスコが入ってからは3-2-3-2にしてましたが、岡ちゃんが言ってた通りあまり効果がありませんでした。

拮抗した試合でどういう手を打つか。
ジダンは試合が始まるまでの戦術には敬意を表してますが、選手交代を含めた試合中の采配にはいつも納得いかないので。 

あと、これで連続無敗記録が37に伸びたんでしたっけ? 36? どっちでもいいけど、私はクラシコの感想のときに「クラブワールドカップの決勝で負けたほうがいい」と書きました。

とはいえ、やはり勝つと気分がいいもんですが、しかし、連続記録というものはいつかは途切れるんだからどこでどういうふうに負けるか、そしてどう立て直すか、そこらへんがリーガやCLを戦ううえでかなり大きな意味をもつと思います。(年明けセビージャに負けてガタガタ行かないでほしいなぁ)

とにかく、あの主審は永久追放してほしいです。ああいうのはサッカーの未来のためによくない。万死に値しますね。


 

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