聳え立つ地平線

ありえないものを発見すること、それを写し撮ること、そしてきちんと見せること。

音楽

ローラ・マーリング「Rambling Man」in『I Speak Because I Can』

もう結構前になりますが、『心と体と』というハンガリー映画を見に行ったら、映画自体は「どこがオモロイねん!」ってな感じでしたが、エンディングに非常に印象的な歌が使われていました。
何でも、オドレイ・トトゥが主演した『ロング・エンゲージメント』でも使われていたらしいんですが、そのときはまったく印象に残りませんでした。

ローラ・マーリングという人の「What He Wrote」という歌。

『I Speak Because I Can』というアルバムに収録されていると知るも、アマゾンでもヤフオクでも高くて手が出ない。というわけで中古屋に足しげく通ってついに見つけました! 安値で入手に成功。



で、聴いてみると、最初はあまりピンとこなかったんですね。映画には少しも感動しなかったから純粋に歌に感動したはずなんですが、どうもあの映画館の暗闇に座っていたときと同じ感動がない。それは「What He Wrote」と聴いても他の曲を聴いても同じ。

でもま、そういうことは私にはよくあることなので我慢して何度も聴いていると、だんだんと素晴らしいと思うようになりました。特に曲別では3曲目の「Rambling Man」というのが素晴らしすぎる。

同名の歌が、オールマン・ブラザーズ・バンドとか、吉川晃司と布袋寅泰のCOMPLEXとかにもあるようですが、もちろんまったく別物です。

とにかく、この「Rambling Man」や「What He Wrote」だけじゃなく、全体的に共通するのが、

ジョーン・バエズの透明さ
スザンヌ・ヴェガの寂寥感
キャロル・キングの通俗性

なんですね。

それではお聴きください。動画の下に歌詞を載せておきました。訳詞は見当たらなかったのでご容赦を。




Oh naive little me
Asking what things you have seen
And you're vulnerable in your head
You'll scream and you'll wail till you're dead
Creatures fade by night
Following things that aren't right
And they're tired and they need to be lead
You'll scream and you'll wail till they're dead
But give me to a rambling man
Let it always be known that I was who I am
We're beaten, battered, and cold
My children will live just to grow old
But if I sit here and weep
I'll be blown over by the slightest of breeze
And the weak need to be lead
And the tender I'll carry to their bed
And it's a pale and cold affair
And I'll be damned if I'll be found there
But give me to a rambling man
Let it always be known that I was who I am
It's funny that the first chords that you come to
Are the minor notes that come to serenade you
And it's hard to accept yourself as someone
You don't desire
As someone you don't want to be
Oh give me to a rambling man
Let it always be known that I was who I am
Oh give me to the rambling man
Let it always be known that I was who I am














仕事のミスを帳消しにする歌

以前働いていた職場では、ある歌を歌うと仕事のミスが帳消しになりました。

それが、これ。細川たかし『心のこり』。




わたし馬鹿よね お馬鹿さんよね

という有名なフレーズで始まるこの歌は、ミスをして「おまえ、またやったのか」みたいな雰囲気のときに歌うと効果抜群です。しかしながら、もともと愛されてないと無理でしょうかね。これははっきり言って自慢ですが、その職場で私は愛されていました。だからこの歌を歌うと許してもらえたんですね。

というか、普通の職場では「職場で歌なんかご法度」らしいですね。歌ったらみんなが楽しくなるのに。

働き方改革はそういうところから手を付けるべきではないでしょうか。

あ、それから、この歌のタイトル『心のこり』ですが、もちろんこれは「心残り」と解釈するのが正しいのでしょうけど、職場でのミスということ考えて歌うときは「心の凝り」と捉えたほうがいいんじゃないかと。

心が凝っているからミスが生じる。その凝りをほぐすために歌を歌う。いかがでしょうか。


小柳ルミ子『お久しぶりね』



いまやサッカー解説者と化してしまった小柳ルミ子。何しろ年間2000試合も見るというんですからね。オフの日は日がな一日見てるとか。睡眠時間を削って見てるとか。アホか。いくら私でも睡眠時間を削って映画を見たりしない。とはいえ、そこまで熱狂できるものがあるのは逆にうらやましい気もする。

さて、そんな小柳ルミ子が歌手であることを知らない若い世代も増えていることでしょう。

ということで、この代表作を。『お久しぶりね』

いい歌というより、なんか「不思議な歌」なんです。





作詞・作曲:杉本真人

お久しぶりね あなたに会うなんて
あれから何年たったのかしら
少しは私も大人になったでしょう
あなたはいい人できたでしょうね

お茶だけのつもりが
時のたつのも忘れさせ
別れづらくなりそうで
何だかこわい

それじゃあさよなら元気でと
冷たく背中を向けたけど
いまでもほんとは好きなのと
つぶやいてみる

もう一度 もう一度
生まれ変わって
もう一度 もう一度
巡り会いたいね

お久しぶりね こんな真夜中に
あなたから電話をくれるなんて
おかしいくらい真面目な声で
私に迫るから眠気もさめた

もしもいまでも一人なら
映画みたいな恋をして
愛を育ててみたいねと
笑ってみせる

それじゃあさよならこれきりと
冷たく受話器を置いたけど
涙が知らずに溢れ出す
どうかしてるね

もう一度 もう一度
生まれ変わって
もう一度 もう一度
巡り会いたいね

もう一度 もう一度
生まれ変わって
もう一度 もう一度
巡り会いたいね


不思議じゃないですか? いまでも好きな人と再会したにもかかわらず素直になれずにまたも別れる羽目になる。という切ない内容の歌なのに、曲調がめちゃノリノリですよね。

ふつうこういう曲ならもっと気分が高揚するような歌詞を作るはずだし、逆にこういう歌詞にするならもっとしっとりした曲にしますよね。不可解。

でも、こういう不可解さがこの歌の魅力だし「切ないけどなぜか気分が高揚する、高揚するけどやっぱり切ない」というドラマを書きたい。と改めて思った次第。「面白うて、やがて悲しき……」というやつでしょうか。


KoyanagiRumiko

あんまりサッカーばかり見すぎないようにね。


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