2020年04月25日

両親が危ない。

親父が入院し、医師から息子さんに直接話がしたいということで昨日行ってきました。

まず事実関係から。

母親が言っていた病名のうち逆流性食道炎は正しいがそれはもう収まっている。十二指腸潰瘍は間違い。

胃から十二指腸潰瘍への入り口「幽門」の近くに腫瘍があり、そのせいで幽門がふさがれた状態。

おそらく1か月ほど前から徐々に徐々に幽門がふさがれていったのだろうとのこと。腸へ食べ物が流れていかないから入院したときは胃が異常に大きくなっており、食べ物が残っていた。嘔吐はそのため。

鼻からチューブを入れて吸い取ろうとしたが、自分で引っこ抜いた。半分は吸い取れたが半分は残ったまま。でも、いま現在は胃にほぼ何もない状態なので、ほんの少しずつ流れていっているのだろう、と。

その間に何度もむせたりしているので食べ物が期間のほうへ流れて「誤嚥性肺炎」を起こしている可能性が高いとのこと。体温の折れ線グラフを見ても、最低37℃あり、高いときは38度を超えている。

ただ、いまは食べていないから少しずつでも大丈夫が、普通に食べたらまた胃が肥大化して同じことの繰り返し。

だから、腫瘍が悪性だろうと良性だろうと手術したほうがいいとのこと。

その前に、火曜日の検査自体をしない選択肢もあると。

いま現在の状態を父に話して、検査を受けたいかを訊く。もし受けたいなら予定通り受けさせる。受けたくない帰りたいといえば、言葉通り帰らせるか、受けるよう説得するか。

ただし、火曜日の検査はもう決まっているようなので、ここは特に深刻に考える必要はなさそう。

問題は、検査の結果。

悪性の結果が出れば悪性に決まっているので治すには手術が必要。除去してしまえば幽門は広がるけれど、高齢であること、心臓に持病があることなどを考えると、よけいに食欲がなくなって体力低下につながる可能性あり。

ただし、まずは本人に手術を受けたいかを訊かないといけない。受けたいなら家族の意向に関わらず絶対手術。

受けたくない帰りたいといえば、言葉通り帰らせるか、受けるよう説得するか。

次兄は「説得を聞くような人ではないから言ったとおりにすれば」との意見。
長兄は「最終的には本人の意向に沿うけれど、まずは説得したほうがいいのでは」という意見。

僕の意見は、昨日病院で先生に直接言ったけれど、いま現在の時点で家に帰らせてあげたい。つまり、手術はもちろんのこと、検査も受けさせずに家に帰らせる、ということ。

理由は、ほとんど食べれてないので筋肉を分解して体力を維持しているらしく、太ももが腕のような細さ。あれでは手術には耐えられないと思う。専門家じゃないから本当のところはわからないけれど。

もうひとつは、認知症が進んで家族のことはわかるけれど、看護婦さんが立とうとしてふらついたときに手を貸そうとしても邪険に振り払う。母親は「あまりいい患者さんじゃないんでしょうか」としきりと言っていて、これからのことよりいま現在迷惑をかけまくっていることを気に病んでいる様子。

気に病むといえば……

親父が一番気に病んでいるのかもしれない。

とにかく最近は失禁がとても多いらしい。昨日もトイレに行きたいとしきりに言っていて、母親がナースコールをしたら看護婦さんがあてがった尿瓶に排泄していたけれど「何ともはや……」と屈辱的な様子。

シーツを全部変えないと言えないほどの失禁もするらしく、おそらく、自分ではナースコールをしないのでしょう。立てればトイレはすぐそこなのに、立てないから行けない。立てないけど手を貸してほしいの一言が言えない。それで我慢に我慢を重ねて大量失禁になっていると思われます。

先生も「ご本人の性格がだいぶ関わってきている」みたいなことを言ってた。

失禁したらよけいにプライドはズタズタになるわけで、そのような状態を続けたら逆に不幸なのでは? このままベスに再会できないまま死んだらと思うと涙が出る。それならいまのうちに……というのが僕の意見。

いま連れて帰っても悪くなるだけだろうと長兄は言うけれど、手術をすれば入院生活はもっと長くなるわけで、本当にそれが本人にとって幸福なのだろうか。生き永らえることが即幸福とは思えない。

そもそも本人に「もっと生きたい」という欲求がないように感じられる。

子どもの頃は「75まで生きられたらいい」とよく言っていた。歳をとると「78までは生きたい」、もっと歳をとると「80までは」と少しずつ伸びたけれど、「85まで生きたい」と言ったことは一度もない。

何よりも好きな酒も飲めない、大好きな犬にも会えない。それが本当に幸せなのか。もう充分と思っている可能性は高い。

僕の見立てが正しければ、検査をして手術を受けるかどうかを聞いたら受けないというはず。もし受けたいといえば有無を言わさず手術なので、結局僕も「本人の意向に沿う」ということなのかもしれない。

ただ、不安なのは、悪性ならどうする、良性ならどうする、手術を受けないと言ったらどうする、の他にも選択肢があったような気がすること。

長兄には言ったけれど、とにかく威圧的な先生で、「そんなことも知らないのか」みたいな態度をとるので委縮してしまって細かいことを憶えていない。

確か、良性なら腫瘍を取らずに、胃と小腸を直接つなぐ方法もあると言っていたような気がする。でも、それは望ましくないと言っていたような気もする。言ってない気もする。言ったとしても理由はまったく憶えていない。

犬ももうほとんど目が見えず、ここ最近の衰えぶりにショックを隠せない。加速度的に衰えてお父さんが入院している間に死んでしまう可能性もある。

そうなると、手術をして食べれるようになっても、家に帰ってきたら犬が死んでいたでは合わせる顔がない。ショックのあまり寝込んで容態が悪化して手術の意味がなかった、なんてことにならなければいいけど。

元気で家にいたときから犬の話ばかりしていた人なので、犬のことを考慮しないのはまったくのナンセンスと考えます。





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