2020年02月08日

いよいよ日本時間のあさって朝に迫ってきたアカデミー賞授賞式。今回は近年の予想がめちゃ難しい傾向が薄れ、もう流れが完全に決まってしまっている感が否めませんが、でも楽しみです。きっとサプライズがあるでしょう。きっと。(何もなかったりして)

私としては2002年のサプライズが一番好きです。演技賞は4つのうち3つが組合賞と違い、監督組合賞の受賞者が受賞できず、アメリカに戻ったら即逮捕されるロマン・ポランスキーが受賞。しかもエイドリアン・ブロディがハル・ベリーにブチューっと下品なフレンチ・キスをして、されたハル・ベリーは口を必死で拭うというビッグサプライズのおまけつき。

というようなことは今回は起きないでしょうね。

以下、大穴狙いの私の予想です。


作品賞:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
監督賞:サム・メンデス(1917 命をかけた伝令)
主演男優賞:アダム・ドライバー(マリッジ・ストーリー)
主演女優賞:スカーレット・ヨハンソン(マリッジ・ストーリー)
助演男優賞:ブラッド・ピット(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド)
助演女優賞:ローラ・ダーン(マリッジ・ストーリー)
脚本賞:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
脚色賞:ジョジョ・ラビット
撮影賞:1917 命をかけた伝令
美術賞:パラサイト 半地下の家族 
作曲賞:ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
編集賞:フォードvsフェラーリ
衣装デザイン賞:ジョジョ・ラビット
録音賞:1917 命をかけた伝令
音響編集賞:1917 命をかけた伝令
視覚効果賞:1917 命をかけた伝令
主題歌賞:「(I'm Gonna)Love Me Again」(ロケットマン)
メイキャップ&ヘアスタイリング賞:スキャンダル
国際長編映画賞:パラサイト 半地下の家族
長編アニメ賞:トイ・ストーリー4
長編ドキュメンタリー賞:娘は戦場で生まれた


大穴狙いの『ワンハリ』!
というわけで、大方の予想は『1917』が作品賞なんでしょうが、私はあえて『ワンハリ』に。特に面白いと思わなかったですけどね。シャロン・テイトが殺されなかった、こうあってほしいもうひとつの世界を描きたかった気持ちはわかるけれど、それならそれでシャロン・テイトが独りで自分の映画を見てるとかだけなのはもったいない。もうちょっと彼女の喜怒哀楽をもっと丁寧に描いてほしかった。ポランスキーなんかほんの申し訳程度にしか出てこないし。それに何よりシャロン・テイトが殺されなかったのが結末というのはいただけません。あの後をこそ見たかった。

しかし、大穴狙いの私はあえて『ワンハリ』に一票を投じます。そりゃ大好きな『フォードvsフェラーリ』や『マリッジ・ストーリー』に頑張ってほしい気持ちはあるけれど、どちらも監督賞にノミネートされていないから無理でしょう。監督賞のノミネートもはたしている作品から選ぶとすると『ワンハリ』が一番ましかな、と。ブラピやディカプリオの魅力をたっぷり引き出したタランティーノ演出は素晴らしかった。私は内容が気に入らないだけ。『アイリッシュマン』『パラサイト』『ジョーカー』とはまったく肌が合わず。『パラサイト』に関して「映画芸術」で荒井晴彦さんが痛烈な批判をしていたけれど、完全に同意。あれはつまらない。前半は面白かったので後半が犯罪的なまでにひどかったということですな。

え、でも、じゃあ何で『パラサイト』が美術賞と予想を⁉ と言いたい向きもあることでしょう。

そうです。今年の予想(願望)の肝は『パラサイト』の美術賞にあります。


美術賞
かつては『大統領の陰謀』や『天国から来たチャンピオン』のような現代劇も美術賞を普通に獲っていました。が、最近は時代物やファンタジー系ばかり。

その傾向に対する異議申し立てとして、大いなる願望をこめて唯一現代劇からのノミネーションを受けた『パラサイト』に美術賞を受賞してほしいのです。どうせ『ワンハリ』か『ジョジョ・ラビット』なんでしょうけど。(2013年の美術賞も現代劇の『her/世界でひとつの彼女』に獲ってほしかったんですけどね)

視覚効果賞も普通に考えれば『ライオン・キング』が獲るべきだし獲ってほしいと思うけれど、ここは願望ではなく予想で行きます。


作品への評価ではなく……
最近の視覚効果賞は『エクス・マキナ』や『ファースト・マン』のようにそれほどたいした技術でなくても作品の評価が高いと受賞していますから、技術的に圧倒的な『ライオン・キング』ではなく作品賞大本命の『1917』と見ます。最近は撮影賞と視覚効果賞のダブル受賞も多いですからね。『ライフ・オブ・パイ』とか『ブレードランナー2049』とか『アバター』とか。

サウンド2部門も『フォードvsフェラーリ』に獲ってほしいし獲るべきだと思いますが、この部門も作品の評価が高いと受賞しやすいのでね。戦争映画がこの部門で強いことも考えると、分が悪いかな、と。

ただ、作品そのものが好きだからと投票するのはやめてほしい。人間だからしょうがないけど、ちゃんと自分の専門以外の部門であってもちゃんとCGなり音なりの良さを見極めて投票してほしいと切に願います。

『トイ・ストーリー4』はつまらなかったので受賞してほしくないけど、他のを見逃しているのでね。『失くした体』を見逃したのは痛恨。Netfixで見るか。『クロース』も。


『マリッジ・ストーリー』
私の予想では『マリッジ・ストーリー』の俳優3人がいずれも受賞することになっていますが、もし本当にこんなサプライズが起こればこれ以上の幸せはありません。が、それはそれとして、主要な役者が最優秀賞を受賞したのに彼らに演技指導をした監督が監督賞にノミネートすらされていないとなると、これはこれで大問題。とはいえ、今年は演技指導よりテクニカルな問題をクリアした監督に監督賞が与えられそうなんですよね。それはどうか。だいたい私は「全編ワンカット」という触れ込みに虫唾が走る。見たら好きになるかもしれないけれど、いま一番嫌いなキャッチコピーです。

レニー・ゼルウィガーは大波乱ばかりの2002年に主演女優賞最右翼と目されながらニコール・キッドマンにさらわれましたが、今回はどうか。やはり老会員が直接知っているジュディ・ガーランドを演じているというのは大きいでしょう。2007年にはエディット・ピアフを演じたマリオン・コティヤールが受賞してるし、レニーはやはり鉄板かなぁ。でも私はスカヨハの大逆転を信じます!

というわけで、あさってが楽しみでしょうがない。


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